園の生活
やる気は好奇心から
やる気は好奇心から
最近は「やる気のない子」が問題になっていますが、やる気のもとは好奇心です。好奇心を育てるために、子どもならだれもが持っている好奇心の芽をつまないようにしてあげましょう。
子どもは、もともと好奇心とかやる気をたくさん持っているものなのです。それを親がじょうずに引き出してやらないと、せっかくの好奇心ややる気がしぼんでしまいます。
親は少し後ろからついていけばよい
好奇心を育てることで最も大事なのは、子どもの先回りをしないで、子どもの好奇心の後ろからついていくことです。
もっと具体的にいえば、子どもが「これ何だろう」と思うときは、十分に探索の体験をさせてやるということです。お母さんは危なくないようにサポートしてやり、子どもの必要や求めに応じて対応してやればよいのです。
これは、一見簡単なことのようですが、実行するのはなかなかたいへんです。
たとえば、ふたりで散歩に行けば、子どもはあっちへちょこまか、こっちへちょこまかと歩きながら、「あっ! これ何?」「お花が咲いてる!」と発見したり感動したりしながら歩きます。
こういうときの子どもの表情は生き生きとして輝いていますが、10メートルを進むのに10分以上かかることもあるでしょう。買い物の途中だとしたら、イライラして、「はい、もう終わり。ベビーカーに乗ろうね」ということになりがちです。
しかしこれでは、子どもは好奇心をいっぱいにふくらませることはできません。
好奇心を満足させてやり、やる気を育てる育児というのは、いいかえれば、お父さんやお母さんがゆったりとした気持ちで子どもに接してやり、子どもの求めを存分に満足させてやる育児ということになります。お母さんがイライラして、いつも「早く寝てちょうだい!」なんて思っていてはうまくいきません。
そのためには、考え方をちょっと変えてみてはどうでしょう。子どもといっしょに好奇心をふくらませながら歩いていくのは、いましかできない貴重な体験ですし、子どもを観察していると、「今日はこんなことができた」といった新鮮な驚きの連続で、毎日楽しく育児をすることができると思うのです。
(汐見稔幸著『0~3才 能力を育てる 好奇心を引き出す』より)
