フィラリア(犬糸状虫)は寄生虫の一つで見た目はそうめんのような形で、大きさが20〜30cmです。
蚊によって伝播し、寄生して体内に入ると皮下組織で脱皮を繰り返して成長し一定の大きさまで成長すると血管を通って心臓に到達し、そこで生涯を棲みつきます。メスの虫は子虫を産生します。
子虫は血液と共に全身を駆け巡り、蚊によって吸血されると蚊の体内に子虫が入り込み、他の動物(犬など)を吸血する際に伝播していきます。再び自己にも感染する事もあり、多数寄生の原因にもなります。
フィラリア(犬糸状虫)が心臓に寄生することで発症する様々な症状をフィラリア症と言います。
フィラリア症が発症するのを防ぐには予防が欠かせません。その方法は定期的に駆虫薬を投与する事です。
蚊が吸血するのを防ぐことは出来ないので(虫よけグッズなどである程度は防げますが)、基本的にはいつ感染したとしても、フィラリアが心臓に到達する前に駆虫薬を投与することでフィラリア症の発症を抑えることが出来ます。
蚊が見られるようになるのが4月から、吸血するようになるのが4月下旬くらいからですので、その1ヶ月程度後の5月中旬から下旬から予防薬の投与を開始いたします。
その後は月に1回投与し、蚊がいなくなって1ヶ月あとの11月中、下旬まで投与を続けます。
最近は温暖化の影響か、11月でも気温が高く蚊の飛翔を認めることもあるので、最後まで忘れずにきっちり予防を続けましょう。