お勧め図書
お勧め図書⑦
お勧め図書⑥
お勧め図書⑤
皆さん、症例発表や研究発表で資料を作成するタイミングがあると思います。
その際に自分が伝えようとしている事が相手に伝わっていない事で、思いもよらない質問がきたり、自分が伝えた事を確認されたりする事もあると思います。そのような事が生じる要因として自分の考え方の問題もあるかもしれませんが、伝え方も要因の一つにあがるのではないでしょうか。
本書は資料作成における考え方から具体的なテクニックが記載されている書で図や表の記載の仕方から資料作成の前段階でどのように考えていくべきかなどが記載されています。その他にも資料のレイアウトなどの記載もあり、資料作成における重要なポイントがまとめてあります。
資料作成に悩んでいる方は是非読んでみてください。
お勧め図書④
今回紹介するのは著者スタンレー・ミルグラムの「服従の心理」という本です。
『人はなぜ権威に従ってしまうのか?』について考えるための心理学史上の名著だと言われています。本著はミルグラム本人が行った一連の実験について書かれています。
ミルグラムは、ナチスの『権威』の下で徹底して服従し、数百万人ものユダヤ人を殺戮したアイヒマンという人物の心理を解明するための実験を行いました。具体的には、権威からの指示によって他人に電気ショックを与える状況において、人はどれだけの電圧を他人に与えてしまうのかという内容です。結果は、権威の指示ならば致死量を超える電圧をほとんどの人が与えてしまうという驚くべきものでした。
これは職場での上下関係などにも通じる部分があるのではないでしょうか。
ちなみにミルグラムは追加実験をいくつか行っており、指示者が2人いて、その2人の意見が食い違ったときには服従率が激減したという結果も重要なポイントです。
この本の原版は1974年に書かれたものですが、知覚認知プロセスの段階においても同様の現象が起こることが最近報告されています。
お勧め図書③
治療対象とする方やそのご家族の方と話をするという場面、私たち理学療法士は誰もが一度は経験してきていることかと思います。
〝わずかな表現の違いで苦悩者は勇気づけられ、そしてどん底にも落とされます。だからこそ、一見取るに足らないように見える言葉にも、隅々まで神経を張り巡らさなければいけません。そして逆にそうすることは、薬などをも凌駕する立派な「治療」となり得るのです。〟 (『傾聴力』大和書房より)
日頃何気なく使っている言葉ですが、同じ言葉であっても、捉え方が異なることもあります。例えば、「アホ」「バカ」という言葉も、地域によって捉え方が全く異なります。その言葉を発する状況によっても意味合いは変わるでしょう。自身の発する一言は相手にどう伝わるのか、相手はどのような意図でその言葉を用いているのか。
発したその一言が、プラスに作用することも、マイナスに作用することもあり得ます。言葉の使い方はとても大事だなと痛感します。
以下の書籍には、「聴く」ために必要な「心の持ち方」、「聴く」ための技術や姿勢、傾聴にまつわる悩み、「生」と「死」の捉え方・向き合い方、その他実例などが綴られています。
私達の比ではない程多くの生と死と向き合い、自身の発する言葉に悩み、対話という治療手段と向き合ってきた医師の方々の知識と経験から、医療者としても一個人としても、学べるものがあるのではないでしょうか。