大将のブログ 冒険小説「らーめんダイバー」

2020-09-27 13:14:00

dive80

   白龍さんに現在の行徳たちの状況を聞いてみると、今のところ大きな事件は起きていないが、何軒か石の影響を受けた者たちの報告を受けています。しかし、場所がばらばらで原因を特定することができずにいる状態らしい。黄龍さんが医療関係者に特徴的な症状を伝え、合致するものがあれば連絡をもらえるようにしているが、その前に亡くなっていることもあるだろうから、正確な数はわからないそうだ。行徳が関係しているのかどうかもわからず、手掛かりがないそうだ。私に見えた未来も2018年であったとするならあと3年の間に何か起こるのかもしれない。行徳が表立って出てくるのはその時だろう。

 しかし、それまでここでぶらぶらしているわけにもいかないので、どこかでまた麗華とお店をやろうと思っていると話すと美雨がどこがいいか占ってあげると言ってきた。横浜の地図を持ってきてもらったがここにはないという。仕方なく日本地図を持ってくると、即座に指をさした。ちょうど日本の真ん中あたりに指をさし

「ここに竜神の加護を受けた寺がある。この近くにしなさい。」

指をさした先には『龍泉寺』の文字が。白龍がその寺を先ほどのスマートフォンなるもので調べるとその住所にびっくり。何と愛知県名古屋市守山区。守山の名を冠する地を一発で指した美雨にもびっくりだけど、私、守山家の先祖はここの出身なのかな。不思議なつながりを感じ、美雨の言うことを聞くことにした。どのみち横浜にいては息子や孫に被害が及びそうだし。そのあたりのことを考え、五龍たちに一つお願いをした。私のことは孫たちには内緒にと。もし存在を言わなければならないときになっても祖父だということは内緒にしておいてほしいと言づけた。会いたい気持ちはあるが、もしもの時、身内を失う思いはさせたくないと言うと、皆、承諾してくれた。

 店の話をしていると美雨が 

「これを売ってお金に換えてください。藍生、これをお店の開店資金にしてください。」

 そう言って自分の懐に入れていた袋からいくつか宝石を出した。見るからに高価そうな、輝く大きな塊には五龍たちも驚いた。中でも黒龍は宝石に詳しいようで

「美雨さん、これだけあれば、店どころかビルが建ちますよ。」

「ビルというのは、此処のようなおおきな建物のことですか?間借りできればいいですよ。ねぇ、藍生。後は私たちの住まいがあれば・・・」

「わかりました。早速手配いたします。後、皆さんに連絡が取れる様にスマートフォンも用意しておきます。準備にしばらくかかりますのでそれまではこのホテルでお過ごしください。何かありましたら、ここの支配人か、私のところに連絡をしてください。」

 白龍さんが、すべてうまくやってくれるようだ。この混沌とした街を束ねる長だもんな、やっぱりすごい人なんだろうな。ちょっとほっとしていると、今まで黙って聞いていた麗華が堰を切ったように話し出した。

「五龙的各位、谢谢你听了我的任性。我们不熟悉这个时代,可能会给你添麻烦。今后请多关照。为了杜绝石头的危害,大家一起合力加油吧。」(五龍の皆さんわがままを聞いていただき感謝いたします。私共はこの時代に疎い故、皆様にご迷惑をかけるかもしれませんが、今後よろしくお願いいたします。石の害悪を絶つため力を合わせて頑張りましょう。)

 冷静に挨拶だけで済まそうとしたようだが、我慢できずに泣きながら思いを吐いた。

「我哥哥被石头杀死了。照顾过我的和尚也。我来这里是为了不让任何人感到痛苦。请给我大家的力量。」(私の兄は石に殺されました。お世話になった和尚さんも。私はもう誰も苦しまないようにするためにここに来ました。どうか皆さんの力をください。)

五龍が悲痛に叫ぶ麗華の手を取り涙した。私も麗華の言葉に王さんや龍仁和尚のことを思い出し、とうとうここまで来たよと報告した。

dive81に続く・・・

 

 

 

 

 

 

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