大将のブログ 冒険小説「らーめんダイバー」

2020-07-11 15:32:00

dive29

「アオイ、その顔、何があったの?」

「いやぁー、たいしたことじゃないんだけど、一人師匠ができた。功夫の達人!」

「ふーん、たいしたことないなら別にいいけど。じゃあ、行きましょうか。」

「あのさオウリン、俺ちょっと成都に行くのは延期して、深圳に少し滞在しなくちゃいけなくなったんだ。どこかいい宿しらないかな。できれば安めでお願いしたいんだけど。」

「えっ、急にどうしたのよ。私友達の働いてるホテルに泊まるんだけどそこでよかったら紹介するけど。深圳に何か用事ができたの。」

「うん、こんなこと言ったらまた驚かせちゃうかもしれないんだけど、昨日あの後、いろいろ考え事していて、四川で探すはずだった人のこと思い浮かべて、助けを求めようとしたら、その人の思いが伝わってきて、『深圳にいる、助けて』って。だからその人を探そうと思って。」

「えーーーーー。あなた・・・・まあ、でも昨日のこともあるし、驚いているけど慌てないわよ。よくわからないことだらけだけど、あなたが嘘をついているとも思えないしね。でっ、深圳のどこにいるって?」

「それは・・・まだ、ちょっとーー、わかりません。とりあえず行ってみてから考えるよ。」

「はぁ、あなた楽天的なのね、まあ、幽霊見たり、テレパシーができて落ち着いていられる当たり、普通じゃないのはわかっていたけど。うん、そうね、あなたみたいに楽天的な性格じゃないとやっていけないわね。そうはいっても『助けて!』ってだれかに狙われてるってことでしょ?あなたほんとに何者なの?っていうか私は一緒にいて大丈夫なのかしら・・・あーーーでもなんかほおっては置けないのよねー。もうやんなっちゃうこんな性格。もういい、わかった。行きましょう。」そう言うとすたすた先に歩いて行ってしまった。それを怒られた弟のように荷物を持ってついていく。

 ローウーに行くにはここイーストチムサーチョイ駅から九廣鉄路(KCR)で40分ぐらい。15日間までならビザがいらないので特に何も準備はいらない。ローウーに着いたら歩いて国境を渡る。出国カードに書く滞在先はオウリンに書いてもらおう。香港にサヨナラか。でも近いうちに帰って来よう。バイロンにも話をしたいし、白狼老師にも教えを請いたい。ホウウン、ジンリー、ズーウェイ、みんないい人たちだ。みんなにまた会いたいな。でも今は前を向かなきゃな。さあここから戦いが始まるんだ。

 待ってろ紅美!今助けに行くよ!

ラーメンダイバー シーズン1 ダイバーの鼓動 完

次号 シーズン2 ダイバーの血統 始まるよ

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