大将のブログ 冒険小説「らーめんダイバー」
dive22
香港まで約4~5時間くらい、ついたらすぐにスマートフォンを中国用のシムに切り替える。これで中国に入ってもローミングで日本にいるときと同じようにSNSが使える。早速ジミーに無事に香港に着いたことを連絡してみた。
せっかく香港に来たのだからちょっと食べ歩きをと思い、ぶらぶらと尖沙咀(チムサーチョイ)の町をぶらぶらとあるいてみた。空港を出てから日本とは違うニオイにすこし酔ってしまっているようだった。何のニオイだろうか?中国に行った時のニオイとはまた違う感じで何と、何とも言えない、例えるならずっと中華料理屋にいるような、香辛料と油が混ざったような感じだ。前に中国に来た時にも最初に感じたことだが不思議なことに食事を一回とってしまうとなぜだか気にならなくなってしまうのである。早速飲茶でも食べようかと思ってお店を探してうろうろしていると地元の人達がたくさん入っていく店を見つけた。「粵廚點心專門店」という看板がなんとも「ちょっと、寄ってけよ!」と言っているような感じがしたもので・・・入ってみると意外と外国人も多い。そりゃ香港はハブ都市だもんな。国際交流都市ってすごいなー、と感心してしまう。日本語のメニューまであるよ。入って1人だと言うと大きい相席テーブルに案内された。すぐに「ポーレイ」(プーアルの広東語)とお茶も頼み周りを見てみた。いろいろおいしそうだけど、みんな「腸粉」を食べていた。やっぱりみんな好きだよねー。「シャオジェ」とお姉さんを呼びチャーシュー入り腸粉とハーカウ(蝦餃、蝦蒸し餃子)を頼んだ。定番は安定したおいしさでいいねー、日本の横浜中華街の萬珍楼や菜香を思い出す。ちゃんと点心を作るってこういうことなんだよね。豚足のトウチ蒸し、鶏足などもそろってるし、おかゆもいろいろ。米粉(ビーフン)も河粉(ホーフェン)もうまそうだなー。食べていると地元民らしき人が一人入ってきて同じテーブルに座った。
「ヤップンヤン?」(広東語の日本人?)座るとすぐに話しかけてきた。
「シャンマ?」(なに?)
「プートンファ(普通語・北京語)?リーベンレン(普通語の日本人)?」
「ヲーシーリーベンレン、ツェンマラ?」(日本人だよ、なんか用?)
「腸粉うまいだろ?ハーカウも。香港には観光か?」
「うまいねー。やっぱり本場は。深圳に用事があってね。」
「そうか。いやあんまりうまそうに食べていたから日本人にしては珍しいなー、と思ってな。深圳に?IT系の仕事か何かか?」
「いやいや、仕事じゃないよ、知り合いに会いに、友達というか、まあ親戚みたいなもんなんだけどね。あれ何で日本語?」
「昔日本のホテルで働いていたことがあってね。広東料理のコックでね。嫁さんも日本人なんだ。今はこっちで暮らしてる。日本人にはいろいろ世話になったから今でも日本人を見るとついつい話しかけちゃうんだよ。」
「へー、そうなんだ。明日深圳に行くから今晩どこでご飯を食べようか考えてたんだけど、どこか知らないかなー。一人でも行けそうなおいしいところ。」
「もしよかったら俺の友達のところに行かないか?鯉魚門(リーユイメン)にあるんだ。俺と嫁さんと一緒に。ご馳走してやるよ」
「いいの?鯉魚門ってあの漁港市場だろ?おおー!お魚いっぱいかー!楽しみだなー。どこで待ってればいい?」
「どこのホテルにいるんだ。ん!ウィンザーか。じゃあ5時にフロントに迎えに行くよ。」
「ピータンのお粥頼もうと思ってたけど、夜に備えてお腹すかせておかないとな。町をぶらぶらして腹を空かせておくよ。じゃあホテルで待ってるよ。えーーと。俺は守山葵。アオイって呼んでくれ。あなたは?」
「黄紅運、ホンウンって呼んでくれアオイ。じゃあ後でな。」
dive23に続く・・・・

