大将のブログ 冒険小説「らーめんダイバー」
第8歩
今日は皮を伸ばして具を包んでいきます。まずまな板またはテーブルにラップを敷き詰めた場所など皮を伸ばすための平らな場所に小麦粉(皮と同じもの、これをとも粉といいます)をまき広げます。そのうえで生地を棒状に伸ばします。直径3cmぐらいですかね。均等にのばせたら5㎜幅ぐらいにスライスしていきます。全部スライスできたら全体にとも粉をまぶし生地同士がくっつかないようにします。コイン状にしたら一つを取り出して板の上で上から手のひらで丸くなるように成形しながら抑えます。そうしたら麺棒を取り出し円盤状の生地の下から真ん中近くまで伸ばします。真ん中は厚いままでいいです。のばさないでください。包むときに引っ張られるため真ん中は厚めにしておきます。のばせたら90度時計と逆回転で回して、また真ん中近くまで伸ばします。丸くなるように均等に伸ばしてください。これの繰り返しです。どうですか丸くなりましたか?なってない方は丸めてもう一度。均等に力を入れてください。急がなくていいですから確実に。前にも包丁の時に言いましたがこれが調理師の基本。丁寧に、確実に、安全に。3原則です。お客さんに出すつもりで作ってください。ほら、あなたが作ったものを食べて喜んでる人の笑顔が見えるでしょう?調理をするときはいつもそれを心がけてください。調理をするというのはライブで歌を歌ったり、演劇、ダンスするのと同じです。あなたの発表会でみんなに届けるのはもうすぐそこです。しっかりと準備をしていいものを味わってもらいましょう。
では、次は具を包んでいきます。左手を軽くすぼめて指の腹の上に皮を1枚のせます。皮がたるんだ状態です。そして具を真ん中に乗せてください。皮が少し伸びるので意外といっぱい入ります。小指の上にある皮の先端を親指に乗せ換えて下から3分の1ぐらい折り返すようにします。そうすると皮の右端がUの字にたるんでいるのがわかりますか。そのたるんだところを向こう側(親指側を手前、薬指側を向こう側とします。)から右人差し指で手前に押して持ってきてくっつける。するとまたたるみができます。この時たるみができないのはくっつけるときに手前の皮を奥に押してしまい、閉じた個所が親指側と薬指側の真ん中になってしまっているからです。皮は向こう側から手前に持ってくるだけです。親指で向こう側に押してはいけません。たるんだところを手前に持ってくる。またたるんだところを手前に持ってくる。この連続です。この流れは他の点心を作るときの基本動作ですので是非覚えておいてください。
こんなことを言ったら身もふたもないのですが、こんなめんどくさいひだを作るのはただの飾りです。水分が浸透しにくい市販の皮でひだを作りひだの部分が硬い家庭の餃子をよく見ます。おいしくない、実に本末転倒です。本来中国の餃子はギュッと両手で包むだけです。ひだがないのが普通です。あの硬い皮を使うならひだを作らない、2つ以上に重ねないことです。料理の基本、同じ形同じ大きさ同じ厚さにしなければ、あっちは固く、こっちはぶにゃぶにゃになるのは至極当然でしょ。自分で打つ皮なら重ねたところはギュッとすれば他と同じ厚さになるでしょ。包んだものは、今度は片栗粉を引いたバットの上に並べてください。ちゃんと教えた通りに包めたのならばきれいに並ぶはずです。もしもいっぱい作って冷凍したいのならばラップをかけて一度冷凍してからバットから外してビニール袋に入れて保存してください。家庭用の冷凍庫ならはやめにたべてね。ここで豆知識。家庭用の冷凍冷蔵庫の冷凍室は霜取りのために温度が上がったり下がったりを繰り返します。そのため表面が解けては凍りを繰り返し冷凍焼け状態になります。ストッカータイプの年中温度が変わらない冷凍庫の場合はもっと日持ちします。冷凍庫と冷蔵庫は別に買ったほうがいいね。

