大将のブログ 冒険小説「らーめんダイバー」
dive 15
「そうだ、紅美、そろそろ俺の研究が成果を上げそうなんだ。あとはジミーが作っている人工知能が完成すれば試作品が完成するんだが。なんか最近変な噂を聞くんだよなー。どうもスーツの秘密を狙っているやつらがいるっていう。会社のセキュリティーは完璧だからそんなに心配はしてないのだけど。明日ジミーにも聞いてみよう。さあ練習、練習」
そういいながら
ジミーの開発している人工知能の試作品を俺の試作品のスーツにつないで作ってみたのだが、これがまたジミーらしいものになっていやがる。スーツにつけるゴーグルスタイルにしてあるのだが、ゴーグルのスクリーンにマシーンの状態が一目でわかるようになっている。そこまでは良しとしよう、だが、すげーしゃべるんだよね。俺がちょっと
「やっぱ人工知能と言えばナイトライダーのキッド。」
といったのが間違いだった。siriにしてもらうべきだった。なんか結構な割合で突っ込んでくるんだよね。
「じゃあ、俺流のキッドにしといてやるよ。」
なんて言葉を信じた俺が悪かった。
なんか俺の考えてることも読むようになってんだよね、っていうか嫌味まで言うんだよ。心拍、血圧、発汗、目の動きなどあらゆることを感知して管理されてるって感じ。この前なんかスーツ着てゴーグルつけてテストしてるときに窓越しにかわいい子を見ていたら、急にブザーが鳴り
「それ以上は法に触れる恐れがあります。」
「まだ何にもしてねーだろうが。」
「いやいやいやいや・・・・・」
「先の先まで読みすぎなんだよ。」
「今のは28%アウトだったからー」
「妄想ぐらいいいでしょ。」
「そのニヤニヤがやべーっつってんの!」
「うぅうう、そこはすみませんでした。気を付けます。」
「わかりゃいいんだよ、わかりゃ。」
「ぐすん・・・」
「・・・・・さっきはちょっと・・・・」
「なんだよ今度は、どーしたんだよ。」
「だってーー今ちょっと『ジミーに言ってプログラム替えたろか』って思ったでしょ・・・」
「あーも―めんどくさい。ちょっと思っただけだよ。お前って本当に微妙なのな。まあ人間なんてそんなもんだ。思っていても抑制できるのが人間のすごいところなんだぜ。」
「それって自分で自分を・・・・あなたの中には何人もいるってことですか。」
(おっ、ちょっと俺のことすげーと思ってるんじゃねえの、それならそうしとこうか、)
「まあ、そんな感じだ。」
「・・・・一度病院に行って精密検査したほうがいいんじゃないですか。」
「ちげーよ、そういうんじゃねーよ。も―わかんねーかな。」
「はは、ちょっとからかっただけですよ。わかりやすい人だなー」
「なにー!」
「ちょっとスリープしまーす・・・・」
「おいこらちょっと待て、お前・・・」
てな感じなんだよね。でもいざって時には役に立つから替えれないんだよね。この前なんて研究所でテストしていたら横に置いておいたコーヒーがこぼれて俺にかかりそうになったんだ。アッと思うが早いか、手からナノマシーンが出て扇状に広がり俺を守ったんだ。間一髪。まあスーツ着ていたから大丈夫なんだけど。これが敵からの攻撃であったらと思うと心強いよね。そんなところも全部ひっくるめてまさに『ジミーブラウン』あいつそのもの。あいつがスーツに入って俺を守ってくれているみたいだ。だから何とも言えない安心感がある。いつも思う、なんであいつあんなに頭がよくて見た目もハーフでそこそこもてるのに、いつも俺と一緒にいてくれるんだろう。彼女でも作ればいいのに、いつも俺の家に来て俺の馬鹿話に突っ込んでくれる。さくらもいつもこのお兄様じゃなく、ジミーになんでも相談してやがる。まるでうちの長男みたいだ。俺も頼りにしているからしょうがないか。ようやく明日「キッド」が完成するらしいしほんと頼りになるやつだ。
dive16nに続く・・・・

