大将のブログ 冒険小説「らーめんダイバー」
dive14
「・・・・・・大丈夫か?・・・まかせるけど・・・」
昨日の干物の鯖を焼いた残り、サラダの残りのレタスと茹でたブロッコリー、ついでにかまぼこの切れ端を入れてまとめに少しオイスターソースを入れてジャジャジャジャーンってな感じで作ってみた。残りめしで超大盛にしてやった。こわごわ食べたジミーは
「なんだこれ、チョーうめーじゃん。お前いつからこんな技持ってたの。店レベルだって、これ」
「あのさー、俺勉強することにしたから。そんで日本工科大行くから。」
「え、おいおい、いきなり何言ってんだよ。おめーが遊ぶ計画たてるからこいって言っといて、きたら勉強って何言ってんだよ。大体日工大ってトップクラスだぜ。俺でも難しいのにおまえじゃぁ。」
「だからお前も一緒に行こう。ということで俺に勉強教えてくれ。よし決まり。日工大行くぞー。」
「まじかよ、でもお前言い出したら聞かねーしなー。まあ、それも面白そうだからそういう遊びってことで、いいか。俺もどこ行くか決めてなかったけど、あそこだったら目標にするだけでもいいかもな。でもなんで日工大なんだ。」
「あそこだったら研究費もいっぱい出るらしいし、いっぱい実験させてもらえそうだしな。」
「じゃあ早速計画でも立てるか。」
結局ジミーまで巻き込んでしまったが、こいつの頭の良さはおりがみ付きだから、塾に行くより毎日一緒にいるから俺の弱点もわかるだろう。そんな話をしていたらさくらが帰ってきた。
「さくらちゃん、ほんとによくなったんだね。びっくりしたよ。もう大丈夫なの.。」
「おかげさまで、道場にも行ってきたの。久しぶりですっきりした。」
「へー、あっそうそう、藍、どうしちゃったの?急に勉強して日工大行くって言ってるよ。まあ俺も道ずれにする気でいるらしいけど。」
「勉強?でもお兄ちゃん一人じゃダメそうだけどジミーが一緒なら案外いけるんじゃない。ジミーお願いね。」
「さくらちゃんに頼まれたんじゃ断れないな。じゃあがんばるね。じゃあ帰って日工大のことしらべてみるわ。じゃあね」
二学期が始まるとチョーガリベン君になった俺を見て先生もびっくりしていた。学年上位のジミーに教えてもらっていることもあってじわじわと学力も上がっていった。そして家に帰ると体術と気の訓練。毎日へとへとになるまでやった。ありがたいことに黄さんと紅美が町内に中華料理店を開きちょくちょく差し入れをしてくれるので、ご飯を作る時間が節約でき、腹も満たされ訓練と勉強に集中できた。
こうして毎日を過ごし、ぎりぎりだったが日工大に入りそこに研究依頼していた企業黒石化学に入社することになり、大学の研究を引き続き会社ですることになった。火災が起きた時や寒冷地、はたまた水の中に消防士やレンジャーが温度変化また物理的衝撃に耐えられるスーツを作りたいということで研究費を出してくれていた。なんともありがたいことに俺の研究にピッタリの申し出。俺の研究とはあるチューブ状の炭化ケイ素連続繊維で密に織り込んだ生地を作り、炭素繊維のチューブの中を液状のナノマシーンを流し込み、そのナノマシーンを電気信号で操り温度を管理するシステム。簡単に言うと床暖房の原理をスーツの生地に、中を流れるお湯をナノマシーンにしてどんな温度にも対応して中の人を守るという画期的なシステム。生地になる炭素繊維は衝撃に強い硬さと、しなやかさを兼ね備えた特殊なもので、中を流れるナノマシーンは形状を電気信号で変えられ、生地のチューブから出していろいろな道具にも変形させられる。ターミネーター2に出てきた液体金属でできたT-1000がチューブの中を通っているとイメージするとわかりやすいかな?まあ、あそこまで万能じゃないけどね。これを制御するための人工知能を作っているのが俺の相棒ジミー。こいつが入った会社は黒石化学の系列会社黒石サイバネティクス、人工知能で義肢を制御しようというシステムを開発している。そのAIをナノマシーン制御に利用できないかと相談したところ秘密裏にやってくれることになった。なぜ秘密にしたかというとこれが悪用されたらえらいことになると二人が思ったからだ。これを兵士が着用したら、無敵に近いからだ。だから会社には表向きのナノマシーン温度制御プログラムを作ってくれるということにして、変形などのプログラムは二人で会社が終わってから開発していた。俺はもしものことを考え会社にはジミーとはここにきて初めて会ったということにしていた。それは紅美のアドバイスによるものだった。何かあってジミーまで巻き込まれないようにという配慮によるものだ。その頃になると紅美による俺の修行もだいぶ進んでいた。呼吸法による力の制御、体術のほうも紅美を時折追い詰めるようになった。霊力を使う術も少し教わったがどうやら最終的には俺が小さくなるらしい。コナン君みたいにじゃなく、最小身長5ミリぐらいまでだっていうんだから、昔あったミクロマンかピコタンな感じ。それでラーメンの中に飛び込むらしい。んなわけないと思っていたが紅美がやって見せてくれた。でも彼女でも30センチが精いっぱいだった。不思議なことに身に着けているものも一緒に小さくなる。俺はスケベ心でこれは服だけ残して小さくなるのではと期待していたのだが見事に裏切られた。二つの理由でびっくりしている俺を見
「私は霊力が弱いから今はこれくらいまでしかできない。でも選ばれたあなたならきっとできるようになるわ。」
と、まじめに言うからあんまりふざけたことを言えなくなる。教えてもらうとこれは術というよりは自分を取り巻くものをギュッと圧縮することをイメージして手を合わせ体の中の駆け巡る力を一気に発するとできるというまさに念力みたいなもの。何かで言ってたっけ、魔法使はは血で飛ぶって。あれとおんなじ感じ。LEE先生もいってたな『Don`think .Feel!』。感じがつかめるまで何度もやってみるがどうもよくわからない。紅美も何かのきっかけでできるようになるっていうだけでこれだけはどうにもならないと言っていた。練習を続けていると紅美が心配そうな顔をして
「昨日久しぶりにおじいちゃんに電話したんだけどつながらなかったのよね。なんかあったのかなぁ。ちょっと前に黄が報告がてら村に行くっていうから伝言頼んでおいたのに何の返事もなくて・・・」
「黄さんもいろいろよるところがあるって言ってたから、2,3日かかるんじゃない。」
「そうかなぁ、なんかあったんじゃないかな。心配だなー」
dive15に続く・・・・

