大将のブログ 冒険小説「らーめんダイバー」
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それから待つこと2日、この前の修行僧と比べると身なりも顔つきも数段上の位であろう藍染の衣を着た僧侶がやってきた。
「李さん、私は青龍寺、龍恵の弟子の円鶴と申します。お待たせして申し訳ありませんでした。師龍恵は行の最中だったもので知らせることができず、遅れてしまいました。どうかお許しください。よろしければ寺のほうへお越しいただいて師と直接お話しいただければと思いますが、いかがでしょうか。」
即座に了解し、身なりを整えて娘と二人で寺に向かった。寺までの道には藍染の原料である蓼藍が群生しており、この寺が収入源として藍染をしているであろうことを容易に悟らせた。迎えに来た円鶴という僧侶が着る藍染の衣もその色はほかで見るより鮮やかなものだが、あの時の主人が着ていたものと比べると大分見劣りしてしまう。藍染とはこれほどまでに奥が深いものかと、考えながら山道を登っていくとようやく山門が見えた。円鶴の姿が見えたのだろうか門がゆっくりと開いていく。重そうなその門は一切を拒絶するかのように分厚く頑強で、また入ったものは外に漏らさない意思を感じさせた。門に近づくとその向こうに羅漢像が立ち並ぶのが見える。屈強な羅漢たちのにらみに気の弱い者たちなら逃げ出してしまいそうであった。綺麗に掃き清められた参道を見るだけで背筋が伸びそうなこの風景にさらに気を引き締められる巨大な仁王像が奥に待ち構えているのが見えた。ようやくその洗礼が終わると寺の玄関口に何人かの僧侶が並んでいるのが見える。みな揃いの藍染の衣を着ているので赤い柱によく映えて見える。その一列に並んだ青い塊がバラバラになりこちらへやってくる。その中でも最も鮮やかな藍を着ている僧侶が
「ようこそお越しいただきました。さあ奥で和尚がお待ちです。」
そういわれて本堂をよけて奥の小さな庵に案内された。そこへ着くまでの間どこからか武道訓練のような音が響いていたのを聞いた。そうかと思えば読経の声、またずしんという地響きに驚き、何か得体のしれないものが近くに居そうな恐ろしさすら感じびくびくしながら案内されるままに建物に入った。入るとなぜかその中は静寂に包まれ、一人佇む小柄な人物に目を丸くした。あの主人と同じ鮮やかな藍色の衣を着てそこにいるその人物からはなぜか軽やかで暖かな春の風を思わす風が吹いていた。
「待っていましたよ、あなたが来るのを。私にはあなたがここに来るのがわかっていました。あのものに会ったのですね。そしてあの石を使ったのですね。これからあなた方一族の宿命についてお教えします。そして戦いの準備を。」
「あの、いったい何の話ですか、娘の病を治したあの石に何かあるのですか。あの方のことも知っておられるのですか。」
dive6へ続く・・・

