応援メッセージ
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当時の須恵村(現あさぎり町須恵)は、岐阜にあるマインド松井の熊本工場(現マインド熊本)を平成元年に企業誘致。そのマインド松井現会長が「どんな方でも安心して使える製品づくりを一からしたい」という思いに賛同したあさぎり町須恵の有志で平成25年に「和綿の里づくり会」発足。須恵に伝えられる「ハジアイ(支え合い)」「かちゃあ(共同労働)」を今に繋いで、子どもからお年寄りまで、障がいの有無を越えて交流を行う地域づくりと信頼できるものづくりを行っています。
活動に参画している保育園、小学校、PTA、高校学校、福祉施設、老人会、企業、地域、住民など毎回200名前後の参加者が集まり、約15aの畑に種まきや収穫を行い、一緒に汗を流す共同作業を通して地域交流を行っています。また、昭和10年から須恵を訪れたアメリカの社会人類学者エンブリー氏の研究や和綿に興味をもつ方が熊本県内はもとより九州、及び、全国から訪れ交流の輪も広がり、その光景は、老若男女・障がいの種別や有無を越え、正に「共生社会」「ノーマライゼーション」がそこにあると思えますし、今回の“むっちゃん”のプロジェクトにシンパシーを感じずにはいられません。
“むっちゃん”との出会いは、本業である障害者支援施設つつじヶ丘学園での看取りへの取組みからで、現在、当施設の顧問として看取り支援をコーディネートしていただいていますが、毎回教えられるのは人として、支援者としてのあり方、そして、命への向き合い方です。これまで「看取り」という“死”をテーマに活動をしてきた“むっちゃん”が、自然と共に、地域と共に、人と共に、“死”と“生”がすべて繋がっていること体現する場所なのかもしれません。あたたかさと笑いが溢れるそんな場所になる予感しかしません。