ごあいさつ

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2019-09-20 08:55:00

今回のテーマは、ちょっと解説が難しいので、私の考えていることが皆様に十分伝わらないかもしれませんので、ご興味のある方は、個人的に御質問していただければ、可能な限りはお答えしたいと思っております。

まず、ステロイドという薬の特徴について簡単にお話しさせていただくと、おそらく近代医学を薬理学的側面から支えてきた数本の柱の1本に確実になりうる薬剤です。そして今後も私たちは、この薬剤を使い続けるであろうことは間違いございません。

しかし残念なことに、ステロイドという薬剤は効果は強いのですが、効能の範囲も広いというのが、ある時は利点であり、またある時は欠点にもなってきました。それが副反応と呼ばれるものです。例えば、体はほぼ健康ですが関節の炎症だけがある場合、ステロイドは非常に強い抗炎症作用があるので、投与すると体は急速に楽になるのですが、使い続けた場合、例えばこの薬剤の異なる作用である免疫抑制、つまり感染症に対して弱くなってしまうことがあり、健康であったはずの体が思わぬ感染を受けたりして、ただの関節炎から全身性の感染症になり最悪の事態を招く可能性も、使い方次第ではあるわけです。

そこで、登場したのは、すでにお話をしているターゲット療法薬の登場です。つまり、ここでは炎症を抑える効果のみを持つ薬剤の登場ということでしょうか。このように多くの疾患で、それぞれの状態で起こっている体内の細胞レベルの変化に対し、ピンポイント的に作用する薬が次々登場しているのです。その背景には、原因が細胞レベルまで明らかになってきたという病理学的な進歩も重要になっています。

話は違うのですが、今の日本というか地球にとって、環境大臣の職務は、ある意味総理よりも重要かもしれません、決して名誉職ではないし、まして客寄せパンダ人事はいりません。

今こそ、脱安倍!ということで一旦終わりにいたします。言いたいことは山ほどありますが・・・ ・・・。