JULES VERNE COFFEE

最近、お客様とこんな話をしました。

「ニカラグアってこんな味でしたっけ？」

当店で使うことの多かったニカラグアはマラカトゥーラ種。

巨大豆マラゴジッペとカトゥーラ種のハイブリッド種です。

甘味が強くてマウスフィールがよくて、焙煎していました。

いま、お店で販売しているのは産地は同じニカラグアですが、ジャバニカ種。

これは、かたちも、細長くとんがっていてロングベリーです。

ジャワ島からニカラグアのコーヒー研究所経由で持ち込まれた品種が現地で栽培されるようになったのがジャバニカ種。

香りがモカに似て独特で特徴があります。甘味は…すごいですね。スイートネス。コンプレックス。フローラル。キャラメリィ。

で、ブラジルの話です。

いま、お店で販売しているのはブルボンアマレロ種。

コーヒーチェリーが黄色であることからイエローブルボンとも呼ばれます。

ブルボンの語源はレユニオン島（ブルボン島）からきています。

いままでもカケンドなどこの種のブラジルを扱ったことはありましたが、これはまた秀逸です。

ブラジルの酸味をあまり信じていなかったのですが、これは中深煎りして残っている酸味が、抑制が効いているから感じられる隠し味のようにおいしくて、テイスティングして唸ってしまいました。

初めての体験です。深煎りして残っている酸味でここまで美味しいというのは…。

農園ではカンピーナス農業研究所から優良種を取り寄せているといいます。

こんな経験をすると、おいしいコーヒー豆ってまだまだたくさんあるんだろうな、と思います。

出会える量は限られているだけで、有名無名で色眼鏡で見ることなく、

お客様には高品質な豆にであってほしいと思います。

秋めいた風が吹いて、とても気持ちいい日が続きます。

今月のイベントと、しもだて　ブンカマチ：スイッチ！の営業の予定をお知らせします。

今月20日（土）21日（土）、つくばクレオ前広場にて開催される「秋の雑貨市」に参加します。

初夏の雑貨市に続き、2回目の出店となります。

気持ちの良い秋空の下、コーヒーを飲みにいらしてくださいね！

詳細は、また後日ご報告いたします。

そして、しもだての「太陽と月の珈琲」店舗にて限定営業される「ブンカマチ：スイッチ」の営業日が決まりました。

10月28日（日）30日（火）の二日間の予定です。

※変更などもあるかもしれませんので、こちらのインフォメーションやFBをご確認ください。

実は、今月6日からしもだて美術館にて、写真家　星野道夫さんの写真展が開催されています。

当店にも、星野さんの奥様と親しい方からいただいた写真集がおいてありまして、見るたびに違うページがココロに感動を与えます。

先日、つくばから見にいらしたお客様も、感動して涙が出ました…と、お話をしてくださいました。

是非是非、この機会に星野道夫さんの写真展に足をお運びください！

…そして、控えめながら、その後にブンカマチ：スイッチにコーヒーを飲みに寄っていただけたら嬉しいです…。

この二日間、クレオ前広場でつくばスローマーケットに出店しました。明日が最終日です。

この二日間はとにかく雨に祟られました。こんなに降られたのははじめてです。

それでも、イベントは紆余曲折ありながら、二日を終えられて、嬉しい気持ちで明日を迎えられます。

そして、明日なのですが、

ドリンク用のコーヒーに変更があります。

プレス用の酸味のコーヒー、パナマ（というかプレス抽出自体が）があまり人気がないため、プレス抽出は今日までとさせていただきます。

ドリンクコーヒーは円錐ドリッパー使用の点滴ハンドドリップであることは変わりないのですが、

①　エルサルバドル　フルシティロースト

②　グァテマラ　シティロースト

とさせていただきます。

そして、①と②は焙煎方法を変えてローストしたものをお出しします。

①は言ってみれば『蜜』のロースト。②は幽玄の味の『素』のローストです。

前者は豆の要素がぎゅうっと閉じ込められたイメージです。味も強くだしています。

後者は引き算のローストの引き算の部分が大きい、豆のメインの味の要素が残された純粋な素の部分を表現したロースト、すっきりしています。

とは言っても、屋外で限られた条件のなかでドリップしますので、

その違いをうまく感じていただけるかどうか、少々不安ですが、

とりあえず、ロースト方法の違う二極の味のドリップコーヒーをお出ししたいと思っています。

うまくいくと嬉しいです。

好奇心で飲み比べていただくのも面白いと思います。

最終日は雨もないようなので、ぜひぜひ、クレオ前までお越しいただけると嬉しいです。

ワークショップや作家さんの作品、おいしいもの、スローなものがたくさんあります。急ぎがちな日頃から、贅沢なスローなものたちへとココロを移動させにきてください。

写真は一日目の夕方、イベント会場の上の空に現れた雲です。

不思議な雲が現れて会場中で携帯やカメラを空に向けているのは、おもしろい光景でした。これもイベントの楽しみでしょうか？

明日はどんな空になるんでしょうか？　楽しみです。

10月6日から8日までつくばスローマーケットvol.6に出店します！

店舗営業のほうはお休みになります。ご了承ください。

今回ですが、

結構楽しみにしています。

当店はずっと深煎り珈琲のお店というふうな捉えられ方をしてきまして、

それは別に構わないのですが、お客様の「酸味が嫌い」という声で味作りをしてきた面もあったからです。

果たして、一般的な巷では酸味のあるコーヒーが好まれるのか？

酸味の抑えた深煎りコーヒーが好まれるのか？

純粋に数的にどうなんだろうと、ここ数年は考えていました。

そこで、今回、ホットコーヒーは抽出を2種類ご用意させていただきました。

１．円錐ハンドドリップのコーヒー　中深煎り程度の焙煎（甘味と軽い苦みを楽しむロースト）

２．フレンチプレスによるコーヒー　中煎り程度の焙煎（酸味を楽しむロースト）　

中煎りで納得できるコーヒーをいままであまり扱っていなかったのですが、

今回は強い酸をもった豆が入荷しまして、当店の抑え目のローストでも酸味が前面にでて味わえると思います。

1番は初日はグァテマラコーヒーをご用意しています。

円錐ドリッパーで点滴ハンドドリップ抽出です。

2番はパナマコーヒーです。

フレンチプレスで抽出させていただきます。

アイスコーヒーは水出しのダッチコーヒーです。

こちらは例によって苦みを強調しない味です。

焙煎コーヒー豆の販売は、以上の

グァテマラ、パナマ、に加え、

コロンビア、ケニア、エルサルバドル、ブラジル、ニカラグアなどの予定です。

ニカラグアは細長いジャバニカ種です！

モカのようなフレーバーが特徴的です。

ミルクチョコのようなホワイトチョコのような甘味がアフターテイストで残ります。

これはお薦めです。

マンデリンはいつものイタリアンとフレンチの間からずっと浅くフルシティとフレンチの入口付近の焙煎へ変えています。

マンデリンですが、ビターチョコのような味わい、華やかな香りがあります。

パナマはオレンジ、キャラメル、ブラックチェリー…　明るくすっきりと酸を楽しんでください。

グァテマラは、ワイニーな口当たりからほろ苦い重層感を感じさせてアフターテイストがずっと続く、上品でお薦めのポピュラーな味にしています。

ブラジルはラテに合わせるとぴったりの相性です。ローストピーナッツかアーモンドか、…

前回出店した時と焙煎条件と焙煎機の構造をちょっと変更したことで、

焙煎豆もかなり味がよくなりました。

手軽な一杯ずつのカップオンコーヒーも販売用にご用意しています。

是非、ドリンクも、焙煎豆も、この機会にお試しください。

焙煎人としては今回は、どれもこれも技術で味作りした自信作ばかりです。

コーヒーは生豆だけではありません。ひとですよ！

皆さんのお越しをお待ちしております！