施工メニュー
塗り壁
― 漆喰(しっくい) ―
【 漆喰とは 】
☆漆喰とウイルスについてはこちらもご覧ください☞壁美師のInstagram
― 土壁 ―
【 土壁とは 】
土壁の原料は粘土質の土と砂、わら、海藻糊などです。土の種類や、わらと砂の細かさによって仕上げの表情が変わります。厚さ2ミリで薄く塗るものから、9ミリ程度に厚く塗るものもあります。
乾くとわらや砂が浮かび上がり土の温かみが出て、他の材料に比べ、仕上がった時の壁の表情がより豊かになります。
【 職人技 】
素材をふるいわけるところから始まり、土の種類と仕上げ方によって配合をすべて変えなくてはなりません。材料を作る経験と高度な左官技術を必要とするため、専門的な知識と経験がないと扱うことができません。
通常の左官技術を身につけてから5年程度の専門的な訓練が必要となり、休日返上や夜遅くまでの個人練習をするほどの熱意がないと習得が難しい技術です。
【 土壁の効能 】
熱を吸収し保温する蓄熱効果で、夏は涼しく冬は暖かく室内温度を一定に保つことができます。エアコンの使用を減らすことで環境にもやさしい家づくりができます。厚く塗るほど保温効果が高くなり、室内環境を改善してくれます。
調湿効果や、有害物質を吸着してくれる効果もあります。
モダンな土壁
土壁というと茶色で古臭いイメージがあるかもしれませんが、日本各地には多彩な色土がありますので、配合によって様々な色を創ることができます。
日本古来の土壁の下地は竹木舞や木摺りが主流ですが、現代一般的である石膏ボード下地の上に施工することもできます。関東では竹木舞などの伝統工法の現場があまりありませんので、石膏ボードの上に仕上げることがほとんどです。
大津磨き ―土壁最高級仕上げ―
土壁最高級仕上げのひとつで、私が得意とする仕上げになります。名人でも施工するのは一日一坪程度が限度とされ、左官職人に必要な技術・経験・集中力の集大成となります。
土にわらや紙スサ、石灰、弁柄(べんがら)、油煙(炭)などの入った数種類の材料を塗り重ね、鏝を変えながら何工程もかけ押さえ込んでいきます。すると、壁に光沢が出て奥深い艶のある土壁になります。
珪藻土
【 珪藻土(けいそうど)とは 】
珪藻土は、海のプランクトンの死骸が堆積したものです。固まる性質はないため、固化材を必要とします。
【 既製品との違い 】
通常、流通しているものは珪藻土自体の性質を安定させるため、高温処理や融剤処理がされています。しかし、それらの処理によって珪藻土の効果が弱まってしまいます。
また、固化材にも材料が安定しやすい(色ムラが出にくい、など)樹脂系のものが使われることが多く、珪藻土の多孔質な表面をふさいでしまうために効果が弱まるので注意が必要です。
当社では、高温処理や融剤処理していない珪藻土を取り寄せ、もともと効能のある固化材(漆喰や土壁など)に混ぜることによってより効果を高めています。漆喰塗り壁にプラスして、より脱臭効果を期待したい時(リビング、ペットのいるご家庭、トイレなど)に使用することが多いです。
【 珪藻土の効能 】
調湿効果、脱臭効果に加え、消臭効果に優れています。また遮音性もあります。