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塗り壁
― 漆喰(しっくい) ―
【 漆喰とは 】
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― 土壁 ―
【 土壁とは 】
土壁の原料は粘土質の土と砂、わら、海藻糊などです。土の種類や、わらと砂の細かさによって仕上げの表情が変わります。厚さ2ミリで薄く塗るものから、9ミリ程度に厚く塗るものもあります。
乾くとわらや砂が浮かび上がり土の温かみが出て、他の材料に比べ、仕上がった時の壁の表情がより豊かになります。
【 職人技 】
素材をふるいわけるところから始まり、土の種類と仕上げ方によって配合をすべて変えなくてはなりません。材料を作る経験と高度な左官技術を必要とするため、専門的な知識と経験がないと扱うことができません。
通常の左官技術を身につけてから5年程度の専門的な訓練が必要となり、休日返上や夜遅くまでの個人練習をするほどの熱意がないと習得が難しい技術です。
【 土壁の効能 】
熱を吸収し保温する蓄熱効果で、夏は涼しく冬は暖かく室内温度を一定に保つことができます。エアコンの使用を減らすことで環境にもやさしい家づくりができます。厚く塗るほど保温効果が高くなり、室内環境を改善してくれます。
調湿効果や、有害物質を吸着してくれる効果もあります。
モダンな土壁
土壁というと茶色で古臭いイメージがあるかもしれませんが、日本各地には多彩な色土がありますので、配合によって様々な色を創ることができます。
日本古来の土壁の下地は竹木舞や木摺りが主流ですが、現代一般的である石膏ボード下地の上に施工することもできます。関東では竹木舞などの伝統工法の現場があまりありませんので、石膏ボードの上に仕上げることがほとんどです。
大津磨き ―土壁最高級仕上げ―
土壁最高級仕上げのひとつで、私が得意とする仕上げになります。名人でも施工するのは一日一坪程度が限度とされ、左官職人に必要な技術・経験・集中力の集大成となります。
土にわらや紙スサ、石灰、弁柄(べんがら)、油煙(炭)などの入った数種類の材料を塗り重ね、鏝を変えながら何工程もかけ押さえ込んでいきます。すると、壁に光沢が出て奥深い艶のある土壁になります。
珪藻土
【 珪藻土(けいそうど)とは 】
珪藻土は、海のプランクトンの死骸が堆積したものです。固まる性質はないため、固化材を必要とします。
【 既製品との違い 】
通常、流通しているものは珪藻土自体の性質を安定させるため、高温処理や融剤処理がされています。しかし、それらの処理によって珪藻土の効果が弱まってしまいます。
また、固化材にも材料が安定しやすい(色ムラが出にくい、など)樹脂系のものが使われることが多く、珪藻土の多孔質な表面をふさいでしまうために効果が弱まるので注意が必要です。
当社では、高温処理や融剤処理していない珪藻土を取り寄せ、もともと効能のある固化材(漆喰や土壁など)に混ぜることによってより効果を高めています。漆喰塗り壁にプラスして、より脱臭効果を期待したい時(リビング、ペットのいるご家庭、トイレなど)に使用することが多いです。
【 珪藻土の効能 】
調湿効果、脱臭効果に加え、消臭効果に優れています。また遮音性もあります。
玄関土間向け
洗い出しの土間
細かい砂利(2分~3分)のみを着色セメントで練って、埋め込み、表面を洗い出して砂利を見せるようにする仕上げ方です。施工には技術を要するため、高価になりがちです。
当社では、砂利から自分でふるい、固化材なども自分で配合して単価を抑えることと、仕上げの美しさの両立を目指しています。
玉砂利を使ったり、つなぎを黄色にするなど工夫すれば、洋風にも仕上げることができます。
三和土(たたき)風の土間
伝統的な三和土は、コストや強度などの面で現代の建築においては難しくなっています。そこで、石灰モルタルを土色になるよう着色し、砂利を埋め込んで、拭き取るかワイヤーでかいて三和土の味わいを再現し、モルタルに近い強度のものを作っています。従来の三和土は10㎝程度ある厚みも、こちらでは仕上げ15mm程度で仕上がります。使っていくうちに砂利が表面に出てきて、味わいが出てきます。
どんな色でも創ることができますので、洋風の色や砂利を使えば洋風に仕上げることも可能です。
外壁向け
掻き(かき)落とし
石灰モルタルや土などを塗り付けた後、特殊な道具で掻き落として壁の表情を出す仕上げです。手間はかかりますが、厚みがあり味わい深い仕上がりになります。
使用する骨材(砂や砂利・寒水石)の種類や大きさによって表情が変わります。
仕上がりに凹凸があるため、大きなクラックが入りづらく、古くなるにつれて味わいが出るのが特徴です。
当社では、仕上がりの表情や色合いにこだわるため、現場ごとに配合を吟味し作っています。主に外壁に使用しますが、他にも土間や内壁、水のかかりにくい場所に石灰や土の掻き落としを施工することもできます。
樹脂系仕上げ材
【 STO(スト) 】
STOとは撥水一体型仕上げ材のことです。
雨と一緒に汚れが落ちる超撥水「ロータス効果」で汚れが付きにくいのが特徴です。ハスの葉は、表面にある細かい毛により、表面に付いた水は水滴となり、汚れの粒子を取り込みながら、簡単に表面に転がります。このハスの葉効果を外装塗料に組み込む事で超撥水効果を実現しました。
※詳細をご覧になりたい方は、株式会社カントリーベースさんのHPをご覧ください。
☞ https://www.country-base.com/sto/
【 ジョリパット 】
【 マジックコート 】 なども施工しています。
<北欧風のかわいらしいお家>
おしゃれなアーチや曲線の壁は左官仕上げならでは。
軽量モルタル 塗装下地
塗り壁、外壁向けのすべての下地には軽量モルタルを使用しています。左官仕上げにかかわらず、下地のみ施工することも可能です。
当社では、グラスファイバーネット(ガラス繊維のメッシュ)を全面に伏せこみ、クラック(割れ)を防止しています。
タラソミックス
海の恵み『タラソミックス(THALASSO MIX)』
【 タラソミックスとは 】
海洋性のエネルギーを持つ珊瑚・貝殻・トラバーチン(大理石の一種)が主成分で、これを骨材として使用します。白セメントなどで固め、研ぎだして仕上げます。
バリ島の伝統的な左官法で、バスタブ・キッチン・床などの仕上げに使用できます。
水の浄化作用のあるフローライト(蛍石)や、アワビ貝などを埋め込むことができ、珊瑚の表情と合わさってとても女性的なやわらかい仕上がりになります。従来の研ぎ出しのように冷たくなく、肌に吸い付くような質感です。
水回りに使用できるため、キッチン台とシンク・手洗いを、また浴室とバスタブを一体化できるのも特徴です。
防水から当社で施工できます。
【 リボール式防水 】
リボール式防水とは、株式会社リボール(http://www.rivall.com/index.html)の塗膜防水技術です。当社ではこの防水を施工することができます。
この防水の特徴としては、無害で無臭であるということ。またモルタル・タイルが直接接着します。接着性、弾性があり、防水性能は抜群です。
合板・コンクリート下地のほかに、金属・FRPガラスの上にも施工可能です。