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2023/09/25
2023年度テーマ「アートで人と町を考える!」
近年、多くの地方都市ではかつての賑わいをなくして、人々が行き交った商店街は「シャッター街」という言葉を付されたりしています。ここ足利も例外ではなく、その昔繊維産業が盛んだった頃に栄えていた大通りが、今ではあちらこちらでシャッターを閉める状況にあります。昼間の人通りも決して多いとはいえませんが、一方で「U ターン」や「I ターン」の若者が新たな仕事や活動を始めたりもしています。
「町」は人々の長い年月を掛けたその「場」に対する様々な働きかけによって作られます。そしてやがてその「場」がそこの「人」を作り出して行くようにもなります。足利には多くの古い路地が存在しますが、路地はその町の息づかいそのものです。路地は人と人の境界であり同時に人と人を繋ぐ線でもあります。このような路地はその町の基盤であり、常に変化を続ける遺跡のようなものです。
そんな「町」とは、そしてその「町」を作り出す「人」とは?
「町」と「人」はこれからどんな関係を産み出していくでしょう?そこには多種多様な考え方や見方がありそうです。「人」と「町」について単なる理論ではなく「アート」の領域で掘り下げてみる、このことは未来へのひとつの道標となりえます。「アート」には人間の小さな理論を超えた何かがあるからです。そこで「アートで人と町を考える!」、これを2023 年の展覧会コンセプトとします。