[ 出店者 特集ページ ]

2025-10-27 12:07:00

ベジアート

【こだわりのトマトができるまで】

 

湘南ポモロンにシシリアンルージュ。初めて聞く名のトマトと出会ったのは、数年前の木工団地フェスティバルでした。スーパーでよく見る丸い形のものと違い、細長くつややかに光る洒落た名前のトマトを売っていたのが、株式会社ベジアートの古川愼一さんです。

岐阜で縫製工場を営む両親のもとに生まれた古川さん。〝日本から出たい〟と大学を1年で中退して海外に飛び出た年上のはとこの生き方に触発され、県外の大学に進学後、金融の世界に入ります。時はまさに「24時間戦えますか」という流行語が生まれたころ。1週間の睡眠時間がトータル8時間という激務も経験した証券マン生活を経て60歳になったその月に退職、株式会社ベジアートを設立しました。

 

スーツを脱いだ元証券マンが選んだのは、農業。「金融業は虚業といわれる世界。自分の手で生産する実業に取り組みたいと思いました」。経験ゼロからのスタートでも努力次第で道がひらける可能性を信じ、トマトの栽培を決めました。

身につけるべきは、知識・技術・人脈の3つと定め、早速行動に移します
千葉大の植物工場研究会で学び、最新設備を備えたハウス会社で研修を受け、県の農業技術センター長にアポイントを取り、面会の機会に恵まれました。
風光明媚な平塚の地に太陽光型統合環境制御ハウスが完成したのは、会社設立から2年後の2018年。現在8年目のトマト栽培に挑んでいます。
 

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外気温比マイナス5度のハウス内。ベジアートのトマトはヤシガラを培地にした養液栽培で育ちます

 
古川さんから誘いを受けて、栽培の現場を見せていただきました。

念入りに手指消毒をしてから防護服に身を包み、厳重に張られたネットをジグザグとくぐって、やっと1万本のトマトが育つハウスの中に入れます。

6種類のトマトが高くツルを這わせる間をぬって、複数のスタッフが作業をしていました。


収穫のベストタイミングを見極めるのに大事なのは、色の変化を目で見て判断できること。

「どうぞ」と2つ出されたトマトを順に口に運ぶと、一方はごくわずかに残る酸味と、もう一方は甘みだけが広がる味わいの差は歴然でした。
前者のトマトが少し黒みを帯びたような赤になるまで、たったの半日だそうです。

古川さんが目指し、作り続けているのはえぐみや青臭さを除き、出汁のような旨みと甘味を持つトマト。生食のみにとどまらず加熱調理の幅を広げることで、まだまだ市場は成長できると考えています。
ハウス内の温度管理や灌水量の微調整など、トマト栽培に休みはありません。近所にあるお気に入りの温泉施設でリフレッシュして、古川さんは今日もハウスに向かいます。

 

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店頭に立つ古川さん夫妻(右)。木フェス常連のパン店・DESTUREさんからの紹介で出店が始まりました

 

【木工団地フェスでのイチオシ商品】

 

 湘南ポモロンレッド&ゴールドのみで作った「100%湘南ポモロントマトピューレー」と、シシリアンルージュとサンマルツァーノリゼルバで作った「100%イタリアントマトピューレー」は、いずれも原材料がトマトのみという瓶詰め商品。


「なにも具材を入れず、このピューレーだけでパスタを作ってみてください」という教えの通り、これ以上ないシンプルな一皿でランチにしました。


口いっぱいに広がる、トマトの濃い味わいと深い旨み。

気づけばぺろっと完食していました。

 
それぞれのトマトの特徴が際立つピューレーで、異なる2つの味わいを食べ比べてみるのがおすすめです。
 

 

 

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濃い味わいと、原材料欄「トマト」のみのシンプルさで二度驚くトマトピューレー

 

古川さんが手塩にかけたトマトは、平塚市のあさつゆ広場、伊勢原市のあふり〜な伊勢原店、あふり〜な比々多店の店頭と、産地直送通販サイト「食べチョク」でも購入が可能です。

 
湘南地域や都内のマルシェ出店状況は、インスタグラムで情報発信しています
→  ベジアート

 

2025-10-27 11:55:00

おだわら森林・林業・木材業再生協議会

 

【団体の概要】

2024年春のおだわら木工団地フェスから出店してくれるようになった「おだわら森林・林業・木材産業再生協議会」さん。

2011年に発足した団体で、小田原市土木建設協同組合や小田原地区木材業協同組合など11の個人・団体からなる組織です。

市域面積の4割を森林が占める小田原市で、川上(林業従事者)から川下(木材加工業者)の課題を収集し、森林の整備、流通、木材加工にいたる一連の流れを効果的に行う目的で活動しています。

小田原産木材の産地認証制度や小田原の木を使った製品開発の実績を持ち、現在は川崎や横浜、品川など都市部に向け、小田原の森林・林業・木材業の普及や木材の利用促進を目的としたイベントに参加することで、そうした都市との連携の方法を探っています。

 

【木フェスへの出展】

木工団地フェスティバルでは、子どもたちが木製玩具に触れ合える「木の広場」を提供しています。

「木の広場」はひのきのボールプールとかまぼこ積み木の木製玩具のこと。床一面に広がる木片に埋もれるように、たくさんの子どもたちが靴を脱ぎ、無心になって遊んでいます。付き添いの親御さんたちにとってはひとときの休憩場所・時間にもなり、利用者の姿が途切れない人気のスペースです。

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ヒノキのボールプールとかまぼこ積み木の香りと感触に誘われ、毎回だいにんきの「木の広場」

 

ほかには、木のパーツを組み合わせて犬を作るキット「キイチロウ」や、一枚板、端材の販売も行います。小さめのテーブルや時計の台(文字盤)に適したものなど、さまざまな大きさの材は毎回人気です。

協議会事務局の井上源太さんは、「木の広場で親子に木の良さを感じてもらい木育を推進することで、木材や木製品への興味や理解を醸成したいと考えています。今後、家具や購入する際に木製品を選択の一つにしてもらい、最終的には小田原の森林・林業・木材産業のさらなる活性化につなげたいです」と話してくれました。

都市部でのイベントでも、「木の広場」は常に人気で多くの賑わいを見せると言います。木に直接触れることでその良さは伝わっているという手応えを感じつつ、木製品の購入や小田原産材の利用促進といった次のアクションに結びつける難しさも実感しているそう。

 今後は、SNSでの情報発信やパンフレットの作成・配布など、人の目に触れ、手に取れるツールの活用を視野に入れています。


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過去の出店の様子。掘り出しものが満載の一枚板はファンも多い

 

 

【小田原の森林・林業・木材業の展望】

 

事務局の井上さんは小田原市農政課の職員です。

普段は市内や都市部での木材普及啓発イベントの実施や、現場視察等の受入れに対応し小田原の魅力をPRすることも業務の一つ。例えば自治体関係者の受入れでは、森林散策や伐採見学ののちに製材所訪問を経て、小学校やハルネおだわらといった木質化の実施場所へ足を運んでいます。

視察参加者からは、木のなりたちから加工、製品化までの流れを目の当たりし、小田原駅から森林までの近さや他事業者同士の垣根を超えた横のつながりに驚きの声があがるようです。

駅周辺には、寄木などの木製品を扱うTakumi館やWaza屋、内装に小田原産のヒノキとスギを使った三の丸交流センター、樹齢300年のスギで出来た大鳥居を持つ二宮神社、直径45㎝のスギの将軍柱が迎える小田原城天守など、私たちが気軽に小田原の木づかいに触れられる施設が林立しているのも大きな利点です。

 

 

また近年のインバウンド需要により日本の伝統工芸や木工業が注目を集めていることも、小田原産木材の利用促進の観点からは見過ごせません。

小田原産木材の多くはスギやヒノキの針葉樹。材質や節の多さから製品にすることが難しい点も踏まえつつ、小田原産材を使用した製品が増えていくことに期待しているそうです。

井上さん自身は「表情が豊かなスギが好き」で、軽くて手に心地よくフィットする木の食器を愛用中と話してくれました。

 

「木の広場」はフェス会場の中心に位置するセンターハウス内で、物販はセンターハウスからほど近い屋外スペースで行う予定です。

ぜひ、おだわら森林・林業・木材業再生協議会のブースにお立ち寄りください!

 

 

 

2025-10-27 11:44:00

こども風景デザイン室 山田花菜さん

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FINALの木工団地フェス初出店となる、イラストレーター・絵本作家の山田花菜さん

 

【イラストレーター というしごと】

 

木工団地フェス初出店の山田花菜さんは、デザイナーで夫の吉成誠さんとユニットを組んで活動するイラストレーターで絵本作家です。

遡ること3ヶ月、8月初旬の小田原三の丸ホールで同じイベントに出店していた当フェス実行委員長が、近くのブースで子どもたちを前に似顔絵を描いていたその作風に惹かれてお誘いし、今回のはこびとなりました。


南足柄市で生まれ育った花菜さん。伯母から贈られた洋書の絵本や母の本棚に並ぶ立原えりかさんの童話にうっとりし、人気歌手の写真やアニメのイラストを写し絵にして楽しむような少女時代でした。

「描く」ことを意識したのは小学5年生のころ。

兄の愛読書『コロコロコミック』に親しんでいた花菜さんは、初めて手にした少女マンガ『別冊マーガレット』に衝撃を受けます。

少年向けマンガの大ぶりなコマ割りと勢いのあるストーリー展開に慣れていたからか、最初は読み方が分からず戸惑いを覚えたほど。

やがて自分でも描いてみたくなり作画に挑戦しますが、ラブストーリーの構成でつまづきました。

「実体験に乏しいのにいきなり描くのは難しくて」、ラジオの恋愛相談や大好きなユーミンの曲から妄想を膨らませていたそうです。

いつしか「イラストレーターになりたい」という夢を抱くようになり、日本児童教育専門学校の絵本科に進みました。

プロの講師に学び、仲間と刺激しあって創作に励む日々。在学中から挿絵の仕事が入るようになり、「この道でやっていく」と決意を固めます。

転機は29歳の夏。

イタリアのボローニャ国際絵本見本市を訪れるため、初めて海を渡りました。世界中から作家や出版社が集う見本市の掲示板に、花菜さんも自分の作品と名刺を貼って帰国。それに目をとめたニューヨークの出版社から声がかかり、2006年に初めての絵本『Feel the Summer』が出版されました。

この渡航で同じツアーに参加していた吉成さんと出会い、のちに結婚。

デザインの仕事に携わっていた吉成さんは、花菜さんがパーツで描いたイラストを1枚の絵に組み立てたり、細かな色調整を行ったりすることで表現を完成させる、心強いパートナーです。

 

 

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コピックのアルコールペンやスタビロの色鉛筆など、愛用の画材が並ぶ自宅の仕事場

 

 

【イベント出店のようす】

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小田原三の丸ホールで8月に行われた「わくわく工房」での花菜さん(右)と吉成さん(奥)

 

 

コロナ禍前は花菜さんが個展を開いた時などに筆を持つ「こども似顔絵」が大人気でした。

ちょこんとかしこまって座るお子さんに話しかけながら、30分ほどで描き上げるやさしいタッチの似顔絵。生まれたころから毎年顔を見せてくれる常連さんがたくさんいたと言います。

一時中断していましたが、近年は徐々に復活。多くのファンを喜ばせています。

今回の木工団地フェスでも、似顔絵を描くスペースと時間を設ける予定です(詳細は下記Instagramでお知らせ)。

ブースにはこれまでに手がけた書籍、『野球しようぜ!大谷翔平ものがたり』や『ぼくは将棋で世界をえがく 藤井聡太ものがたり』のほか、2026年のカレンダー(湯気が上がるほど出来たてほやほや!)、ポストカードなどのグッズも並びます。

 

 

終始やわらかな表情と澄んだ声で話す様子にスランプなど無縁かと思いきや、時には自分の画力の無さに落ち込むこともあるとか。

そんな時の気分転換は、一人カラオケか、カフェで過ごすひとときが定番です。

「出来ないものはできないと切り替え、自分のスタイルに落とし込んで描き続ける。絵を見て喜んでくれる人の笑顔が原動力になっています」と話す花菜さんに、ぜひ会いにきてください。

 

 

こども風景デザイン室 山田花菜さんのインスタグラムはこちら →  こども風景デザイン室

 

 

 

 

 

 

 

2025-10-27 11:35:00

ヤブタ塗料株式会社

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公式キャラクターの「ヤブ蔵くん」が目印の本社営業所(小田原市本町)

 

【ヒストリー】

明治37(1904)年、工業薬品販売業として創業したヤブタ塗料株式会社は、今年で創業121年を数える老舗企業。小田原市本町の本社営業所のほか平塚と裾野に営業所と工場を構え、塗料の販売や工業塗装、建築塗装を手がけています。

小田原市民の方なら、本社営業所の場所を「あぁ、あそこ」とお分かりいただけるかもしれません。国際通りの一方通行を国道1号に向かって走ると右手に見える、ペンキを手にした犬のキャラクターの看板を掲げた緑の建物です。

店内には、ずらりと並ぶ塗料の缶にローラーや刷毛などの道具類。奥には実験室のようにも見える「調色室」もありプロ向けのお店かと思われがちですが、ドアには「一般のお客様大歓迎」の文字。

DIYをかじったこともない運営Sですが、塗料の缶に書かれた、聞いたこともない色の名前を見ているだけでも意外と楽しいことに気づきました。

ここ本社営業所で塗料販売課に勤務する榊原隼人さん(26)は入社以来、木工団地フェスのブースに立っています。

母の勤務先であったことに加え、現在では上司にあたる部長からの誘いを受け、5年前に入社した榊原さん。普段は社用車に乗り、先輩社員とともに木工店や会社等およそ300軒抱える得意先をまわっています。高齢化した職人さんの愛用品を切らさないための目配りや、「足りなくなりそうだから、今日持ってきて!」といった急な注文に対応しながら忙しく過ごす日々。進化を続ける塗料の情報をメーカーから仕入れたり、上司や先輩の提案力や引き出しの数に触発されながら、研鑽を積んでいます。

榊原さんの案内で見せていただいた調色室に、ひときわ興味を引くものがありました。日本の自動車メーカーの塗料の配合表です。「工業塗装」という言葉だけではピンとこなかった塗料、塗装の世界が一気に身近に感じられました。小学校からの依頼で社会科見学の受入れもしているそうで、やはりこうした生活に密着している内容に興味を示すと言います。

 


【木工団地フェスでのイチオシ商品】

 

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足を止めて掘り出し物探しをしてみたくなるヤブタさんのブース


木工団地フェスでのヤブタさんといえば、商品数の豊富さに反比例してブース設営のスピーディーさが目にとまります。そしてフラッと立ち寄りたくなるような陳列の仕方が上手だなぁと感じます。

塗料という商材で参加できるイベントはそう多くはないからこそ、「店売りの良さをPRできる貴重な場」と榊原さんが話すように、イベントは貴重な「入り口」だとか。

今はインターネットでなんでも注文できて、すぐに手元に届く時代。価格だけを比較されると敵わない部分もあるのが現状です。

対面販売ならではのきめ細かな対応とアフターケアの強みを活かし、実店舗での購入につなげたいという意欲が、工夫されたブースづくりに反映されているのかもしれません。


さて、ファイナルとなる今回の木フェスでは、近年のDIYブームでヒットした「キシラデコール」を少しおトクに販売予定です。

タレントを起用したコマーシャルでお馴染みのこの商品は日光や風雨に強い耐候性顔料で、色を長持ちさせつつ長期間にわたり木材を保護するのが特長です(人気色のウォルナットやパリサンダも並ぶようです)。

気軽にブースを覗きつつ、塗料や塗装に関する疑問を尋ねてみてはいかがでしょうか。

 

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 DIY愛好者なら「知らない人はいない」という人気を誇る木材用塗料のキシラデコール


【ヤブタ塗料の取り組み】

木工団地フェス以降のイベント情報です。

12月13日(土)に自社駐車場で毎年恒例の「ヤブタフェア」を開催します。取引先メインではありますが、特価販売を行うそうです。

このフェアで、14年前から続けていることがあります。

それは東日本大震災の被災地から取り寄せる、三陸産ホタテの振舞い。震災をきっかけに生まれたご縁で、毎年欠かさず用意しています。

榊原さんも震災後、東北沿岸部を訪れました。

石巻市の震災遺構を見学していた時のこと。多くの児童が命を落とした小学校で、奇跡的に助かった同い年の男性に会えました。

彼の口から語られる被災体験が、深く胸に残ったといいます。


いつのFINALの木工団地フェスでも、チームワーク抜群のヤブタさん。

塗料に関する相談を気軽にできるチャンスです。ぜひご来場をお待ちしています!



 

 

同社のホームページはこちらからご覧いただけます→ ヤブタ塗料株式会社

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