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こども風景デザイン室 山田花菜さん
FINALの木工団地フェス初出店となる、イラストレーター・絵本作家の山田花菜さん
【イラストレーター というしごと】
木工団地フェス初出店の山田花菜さんは、デザイナーで夫の吉成誠さんとユニットを組んで活動するイラストレーターで絵本作家です。
遡ること3ヶ月、8月初旬の小田原三の丸ホールで同じイベントに出店していた当フェス実行委員長が、近くのブースで子どもたちを前に似顔絵を描いていたその作風に惹かれてお誘いし、今回のはこびとなりました。
南足柄市で生まれ育った花菜さん。伯母から贈られた洋書の絵本や母の本棚に並ぶ立原えりかさんの童話にうっとりし、人気歌手の写真やアニメのイラストを写し絵にして楽しむような少女時代でした。
「描く」ことを意識したのは小学5年生のころ。
兄の愛読書『コロコロコミック』に親しんでいた花菜さんは、初めて手にした少女マンガ『別冊マーガレット』に衝撃を受けます。
少年向けマンガの大ぶりなコマ割りと勢いのあるストーリー展開に慣れていたからか、最初は読み方が分からず戸惑いを覚えたほど。
やがて自分でも描いてみたくなり作画に挑戦しますが、ラブストーリーの構成でつまづきました。
「実体験に乏しいのにいきなり描くのは難しくて」、ラジオの恋愛相談や大好きなユーミンの曲から妄想を膨らませていたそうです。
いつしか「イラストレーターになりたい」という夢を抱くようになり、日本児童教育専門学校の絵本科に進みました。
プロの講師に学び、仲間と刺激しあって創作に励む日々。在学中から挿絵の仕事が入るようになり、「この道でやっていく」と決意を固めます。
転機は29歳の夏。
イタリアのボローニャ国際絵本見本市を訪れるため、初めて海を渡りました。世界中から作家や出版社が集う見本市の掲示板に、花菜さんも自分の作品と名刺を貼って帰国。それに目をとめたニューヨークの出版社から声がかかり、2006年に初めての絵本『Feel the Summer』が出版されました。
この渡航で同じツアーに参加していた吉成さんと出会い、のちに結婚。
デザインの仕事に携わっていた吉成さんは、花菜さんがパーツで描いたイラストを1枚の絵に組み立てたり、細かな色調整を行ったりすることで表現を完成させる、心強いパートナーです。
コピックのアルコールペンやスタビロの色鉛筆など、愛用の画材が並ぶ自宅の仕事場
【イベント出店のようす】
小田原三の丸ホールで8月に行われた「わくわく工房」での花菜さん(右)と吉成さん(奥)
コロナ禍前は花菜さんが個展を開いた時などに筆を持つ「こども似顔絵」が大人気でした。
ちょこんとかしこまって座るお子さんに話しかけながら、30分ほどで描き上げるやさしいタッチの似顔絵。生まれたころから毎年顔を見せてくれる常連さんがたくさんいたと言います。
一時中断していましたが、近年は徐々に復活。多くのファンを喜ばせています。
今回の木工団地フェスでも、似顔絵を描くスペースと時間を設ける予定です(詳細は下記Instagramでお知らせ)。
ブースにはこれまでに手がけた書籍、『野球しようぜ!大谷翔平ものがたり』や『ぼくは将棋で世界をえがく 藤井聡太ものがたり』のほか、2026年のカレンダー(湯気が上がるほど出来たてほやほや!)、ポストカードなどのグッズも並びます。
終始やわらかな表情と澄んだ声で話す様子にスランプなど無縁かと思いきや、時には自分の画力の無さに落ち込むこともあるとか。
そんな時の気分転換は、一人カラオケか、カフェで過ごすひとときが定番です。
「出来ないものはできないと切り替え、自分のスタイルに落とし込んで描き続ける。絵を見て喜んでくれる人の笑顔が原動力になっています」と話す花菜さんに、ぜひ会いにきてください。
こども風景デザイン室 山田花菜さんのインスタグラムはこちら → こども風景デザイン室



