出版に際しての想いを語ります

私が本から受けた影響や、本から学んだ事などは、8月に発売された「日経BP Associe」に書かせて頂きました。

特に、エンジニアとして「本質」を学んだのは 織田信長でした。

織田信長が生きた事、遣った事、考えた事は"彼の49年間の人生一つだけ"です。大事な事は、全て過去で事実はどこにも再現できない事です。

しかし 色々な方が、色々な見方で「一つしか事実のない織田信長の49年間」を、一つしかないにも関わらず数多く書かれています。

先程も言いましたが、過去の事実は絶対に再現できないのです。再現不可能なのです。たとえ 織田信長が生きていたとしても、過去の事は、忘れたり 思い違いをするので再現はできないのです…。

 

ですから、私が信長に興味を持ち そして学ぼうとした時 私が遣った事は

とにかく数多くの本を読んで「色々な著者が それぞれの方の人生経験や知識や価値観で視た時に どのように映り、理解して書かれたか」を知り、その瞬間、瞬間に自分が求めている事を、自分のシーンに置き換えて知ろうとしました。これを繰り返しました。

ですから 私が持っている 織田信長について書かれた本は 数えきれないほど多くあります。そして 今私が講演でお話している様な事が自身の身に附きました。

 

2度と再現できない過去の事実から、自分が学ぶ むしろ「自分に置き換えて自分の思考パターン化する」という事はこの様な事ではないかと思っていますし、実際やってきました。私の「本質」思考はこの影響がすごく大きいです。

 

従って 私は自身の出版に当たっては、私自身過去の事実は再現できないものですから、色々なパラメーターや方向から、例えば フォレスト出版さんからは「ビジネスのエッセンスを主体にして」、双葉社さんからは「GT-Rという車の開発を主体にして」、そして講談社さんからは「16歳の頃の心と学びを主体にして」 水野和敏の61年間というたった一つの過去を皆様にお伝えし、少しでも皆様の仕事や、人生の参考にして頂けたらと思いやっています。

 

今後につきましても、「私の日常の生活シーンを主体」にしたり、「私の教訓や哲学を主体」にしたり できるだけ多くのいろいろなパラメーターからの出版をして、皆様が今いるシーンや、今悩んでいる解決等 皆様ライクに活用していただける出版をしていきたいと思っています。

 

是非お願いしたいのは、本は「目で見る」のではなく、「自身の今と心で視て」読んで頂けたら凄く幸せです

 

(「非常識な本質」では、読者の方が自身のシーンの中に置き換えて考えて頂くために、出版業界では無駄なページと思われますが、あえてフォレスト出版さんにお願いして、各章の終わりに 空白のページとエリアを設けて頂きました)

 

おそらく「目で見る」と 水野和敏の61年の事実は一つですから、「どれ読んでも同じではないか…」という答えだと思います。

大事な事は、「心で視て そして自分にどうそれを使っていくか、どう観ていくか」という事ではないでしょうか。

これからもこのような色々な事を一緒に考えていきませんか?

 

ありがとうございました。