子育ての環境
24時間対応の子育です。
イタグレ2頭とウィペット3頭に育まれ、生まれた瞬間から自然と社会性が身につく環境になっています。
生活空間は10畳程度の2つの洋室で、犬たちが快適に過ごせるよう全面リフォームしています。
生活用品を誤飲しないよう全ての棚に扉をつけ、噛むと危険な電気コード類は壁の中にしまいました。
各部屋にエアコンを設置して季節に応じて使用し、乾燥しがちな冬場は加湿器も稼働させています。
元気にヨチヨチするパピーたちの足への負担を考慮し、床は全面犬仕様クッションフロアー(滑らない、グリップ力が強い)にしています。
汚れたらすぐに水拭きし、つねに清潔な状態を保っています。
過度な消臭・除菌はしていませんが、嫌なニオイがまったくしないのは短毛種の特徴でもあります。
犬にとって快適で安全な飼育環境を徹底しています。
犬たちは自由にのびのびと部屋で過ごしながら、ハウス練習としてケージやクレートをいつも部屋においています。
遊び疲れたら自らクレートに入ってお昼寝する習慣がつく環境です。
出産予定日が近づくと、犬たちがいつも生活している部屋に産箱を設置し、家族全員に見守られながらのお産が始まります。
子犬が産まれてしばらくの間は寝る間も無く、母犬とともに24時間対応の子育てです。
母犬から赤ちゃん体が離れると体温が下がってしまうので、冬のお産はとくに目配りが重要になります。
すべての赤ちゃんが同じだけ母乳が吸えるようつねに配置を変えながら授乳させ、ちゃんと母乳が飲めているか確認するために朝晩の体重測定はかかせません。
朝晩母犬と赤ちゃんたちの体を蒸しタオルで拭き、敷物も汚れたらすぐに交換し、肌や被毛のコンディションを保ちます。
人間のお母さんの子育て同様、ほんとうに寝ずの番です。
生後2週間すると目が開き、耳の穴ができ、それぞれのかわいいお顔がわかります。
3週間でお食い初め、ふやかしフードを食べ始めます。
そのころになると産箱から出てヨチヨチ歩きをし始め、ほかの成犬たちにコロコロ転がされながら、すくすくとたくましく成⻑していきます。
1ヶ月ころには自力で歩き、トイレシートで排泄できるように育てます。
オーナー様が決まっている場合はコールネームで呼び、胸に飛び込んでくるよう教えます。
母犬と兄弟姉妹、そのほかの犬たち、わたしたちと過ごすなかで、犬の世界のルールと人間との共生のルールをしっかり勉強し、社会性を身に付けていきます。
60日間しっかりと母乳を飲み、1回目の混合ワクチンを接種とマイクロチップ装着後、引き渡しが可能となります。
こうして、子犬たちは たくさんの愛情を受け、卒園式の後に新しい家族のもとへ巣立っていきます。
社会性を身につけた子犬は、新しいおうち1日目から手こずることなくすんなり家族になれます。
「従順で穏やかな飼いやすい犬をお渡しする」
これがippuku最大のコンセプトです。
そのため、ippukuでは常時子犬はいません。
それは母体を守ることと、確実な子育てを大切にしているからです。
ゆったりした環境で健全な交配とお産をし、細やかな育児と教育を徹底しています。