子犬の幸せのために
⭐️子犬の成長過程
子犬の成長過程はおおまかに3期に分けられます。
新生子期ー0~2週齢
子犬は産まれてから2週間くらいは目も耳の穴も開かず、ひたすら母乳を飲んで寝るだけの毎日を過ごします。
この期間に五感を発達させます。
移行期ー2~4週齢
クンクン子犬鳴きしたり尻尾をふったりと活動を始め、体温調節もできるようになり、少しずつ母親から自立していきます。
社会化期ー4~12週齢
生後3週間~4週間たつと、母親から離れてあちこち冒険を始めます。
ここからが一生を左右する大切な時期である「子犬の社会化期」です!
犬は群れの動物ですから、犬が犬として賢く生きて行くためには、社会性のある犬であることが重要です。
子犬にとって最初の群れの仲間は、母犬と兄妹犬とブリーダーです。
遊びを通して、体の動かし方や犬同士のコミュニケーションの取り方を覚え、子犬同士じゃれ合うことで、自分と相手の力関係など微妙なお互いの関係を学習します。
母犬や成犬たちは子犬がじゃれて強く噛みつくと、すぐに噛みつき返して「イケナイ!」とたしなめます。
子犬にやって良いこと悪いことを教え、しつけをするのは「成犬たち」なのです。
特に6週から8週(60日)は感受性が強い大切な時期で、いろいろな物事に触れ、さまざまな経験を重ねることで、生きるための適応能力が鍛えられます。
ですから、生後8週までは必ずブリーダーの元で育てられてから飼い主さんに引き渡されることが重要なのです。
(ウィペットパピーを見守るイタグレのおばちゃん)
⭐️社会科できる時期は決まっている!
犬が社会化できる時期は4~12週齢と決まっていて、それを臨界期と言います。
臨界期を過ぎると、開いていたドアが閉まるように、子犬が社会化するためのドアは閉じられます。
そしてこの時期に十分に親兄弟と遊べなかった子犬は、永久に社会化するチャンスを逃してしいます。
「親元から離す日齢が早すぎるため起きる悪影響はあるか」という獣医師数百人に対するアンケートに99%がYesで、「体力的・免疫的に未熟なため疾病を発症する」「十分に社会化されていないため、警戒・恐怖・依存心、攻撃性など性格形成にゆがみがでる」との補足があったそうです。
⭐️しつけずらい子犬とは
社会化期を健全に過ごせないと、社会性に乏しいまま成長し、しつけずらい子犬になる可能性が高くなります。
群れの中で他の犬や人間とどのようにかかわっていいかを経験しないまま成長してしまうと、極端に臆病だったり、加減を知らず乱暴な行動を取り、エスカレートして相手を傷つけたりします。
生後1ヶ月程度で母犬から離され市場を回り、その後はペットショップの陳列ケースの中にいるだけでは、何も知らない子犬になってしまいます。
生後8週まではブリーダーの元で育てられてから、母犬や兄妹犬と別れて人間社会に飛び込んで行くと、飼い主さんをリーダーとした群れの一員になれます。
子犬を迎えるときは、その子がいつまで親元にいるのかをぜひ確認しましょう。
親や兄弟の愛情を受けて育った子なら、きっと精神的に落ち着いた活発な子に育ちます。
それが犬の一生にわたる幸福につながります。
(ウィペットのお母さん、お姉さん、イタグレのおばちゃんにあやしてもらっているウィペットパピー)
⭐️ippukuの取り組み
生後8週の巣立つ日まで、母犬や子犬同士、同居の成犬たちとも触れ合える場所で成長します。
子犬に負担をかけずに子犬を早い時期から紹介するため、ラインなどを活用して写真や動画で子犬の情報をご案内します。
ペットショップのように陳列ケースには入れておりませんので、実際に面会は日程調整しながら進めます。
動物愛護法に基づき、必ず面会いただき、ラインやメールだけでの販売はいたしません。
⭐️見学できるブリーダーの環境整備
ippuku犬舎では、早くからお迎えのお声がけを承っておりますので、ヒートや交配のご連絡からがスタートです。
人間と同様に、お母さんの大きなお腹を撫で、励まし、みんなで赤ちゃんを待ちわびます。
出産後はお母さんの体調を見ながら面会していただいています。
みなさん8週間の間に何回も会いに来て子犬と遊んでいかれます!
生後60日まで大切に子犬の世話をし、卒園までお預かりいたします。