音楽講座 ギター和声学
楽しいギター和声学
12月1日
大変ご無沙汰しました。
カルカッシOp.60-15の分析を行いたいと思います。
ハ長調。
今回よりポイントのみを書きたいと存じます。
7小節 ドッペルドミナントから8小節のⅤに解決。
9小節 属調(ト長調)に転調しています。
14小節~16小節 ト長調から見てⅡ調のイ短調に一時転調します。イ短調のⅥ→Ⅴ7→Ⅰとなります。
17小節 ト長調Ⅴ7→ⅥのⅤ9の根音省略の準固有和音。すなわち減七の和音です。
18小節 Ⅵ→ⅤのⅤ9根音省略の準固有和音。すなわちこれも減七の和音です。
19小節 Ⅰの2転→Ⅴ7→Ⅰと終止形になります。
後半
10月3日
カルカッシOp.60-14
前回の掲載で小節数のミスがありましたのでここに訂正とお詫びを申し上げまして正しい内容を掲載させていただきます。1 小節 Ⅰ 2 小節 Ⅰ 3 小節 Ⅴ 7 4 小節 Ⅰ 5 小節 Ⅵ 6 小節 ⅤのⅤ 7 7 小節 Ⅴ ⅤのⅤ 8 小節 Ⅴ 9 小節 Ⅴですがイ長調に転調していますのでイ長調のⅠとして考えます。以下イ長調です。 10 小節 Ⅱ 11 小節 Ⅴ 7 12 小節 Ⅰ 13 小節 Ⅰ 14 小節 Ⅳ 15 小節 Ⅴ 16 小節 Ⅰ 17 小節 Ⅴ 7 18 小節 終止形のⅠ→Ⅳ 19 小節 Ⅰの第2 転回→Ⅴ 7 20 小節 Ⅰ ニ長調のⅣのⅤ 7 で次より元のニ長調に戻ります。 21 小節 Ⅰ 22 小節 Ⅰ 23 小節 ニ長調の音階からⅣのⅤ 7 に。 24 小節 Ⅳ ト長調の音階 25 小節 ホ短調の旋律短音階 26 小節 ホ短調の旋律短音階 27 小節 Ⅱ 音階下降 28 小節 Ⅴ 29 小節 Ⅴ 7 30 小節 Ⅰ 31 小節 Ⅴ 7 32 小節 Ⅰ Ⅳ 33 小節 1の2転 Ⅴ 7 34 小節 Ⅰ 35 小節 Ⅴ 36 小節 終止形Ⅰ→Ⅱの1転 37 小節 Ⅰの2 転→Ⅴ 38 小節 Ⅰ 39 小節 Ⅴ Ⅴ 7 40 小節 1
9月28日
カルカッシOp.60-14
21小節 Ⅰ
22小節 Ⅰ
23小節 ニ長調の音階からⅣのⅤ7に。
24小節 ト長調の音階
25小節 ホ短調の旋律短音階
26小節 ホ短調の音階
27小節 Ⅱ ホ短調の音階下降
28小節 Ⅴ
29小節 Ⅴ7
30小節 Ⅰ Ⅳ
31小節 Ⅰの2転 Ⅴ7
32小節 Ⅰ
33小節 Ⅴ
34小節 Ⅰ Ⅱの1転
35小節 Ⅰの2転 Ⅴ
36小節 Ⅰ
37小節 Ⅴ Ⅴ7
38小節 Ⅰ
9月25日
カルカッシOp.60-14
今回はカルカッシのOp.60より14番の分析をしたいと思います。
1小節 Ⅰ
2小節 Ⅰ
3小節 Ⅴ7
4小節 Ⅰ
5小節 Ⅵ
6小節 ⅤのⅤ
7小節 Ⅴ ⅤのⅤ
8小節 Ⅴ
9小節 Ⅴ イ長調のⅠとして考えます。 以下イ長調。
10小節 Ⅱ
11小節 Ⅴ
12小節 Ⅰ
13小節 Ⅰ
14小節 Ⅳ
15小節 Ⅴ
16小節 Ⅰ
17小節 Ⅴ7
18小節 Ⅰ Ⅳ
19小節 Ⅰの第2転回 Ⅴ7
20小節 Ⅰ ニ長調のⅤ7で次より元のニ長調に戻ります。
続く
9月11日
短調の属9 根音省略の和音の第9音に関しては配置の制限がない。
9月10日
和声記号とコードネーム
コードネームは各固有の和音のルート音(根音)に英語音名と右にM、m、Aug、dimなどやセブンス、ナインス等の数字や♯♭などを表記して和音の構成を表しています。
例えば小ロマンスのエンディングをコードネームで表すと
Em C F♯m7-5 onA B7 Em となります。
慣れないと複雑に感じるかもしれません。
しかし和声記号で表すと(基本的に国内音大で使用の表記とする)
Ⅰ Ⅵ Ⅱ7の1転 Ⅴ7 Ⅰとなります。
コード記号に比べてとてもすっきりして分かりやすく感じませんか。
どのような調でも上のローマ数字の表記が有れば一目で和声の動きが分かるので大変便利です。
コードのような具体的な音名は表記されていませんが各調の主音が分かれば各音度ⅠⅣⅤなどの和声構成がすぐ理解出来ます。
各和音の響きに慣れると楽器を使わなくても頭の中でも鳴り響いてきます。
8月6日
カルカッシOp.60-13
今回はカルカッシのOp.60より13番の分析をしたいと思います。
13番はイ長調、カンパネラ奏法を使っている曲です。
3度の音程+カンパネラの1弦のミの音で進行します。
1小節 Ⅰ Ⅴ Ⅰ
2小節 Ⅰ Ⅴ7
3小節 Ⅴの和声刺繍音です。
4小節 Ⅳ Ⅰ
5小節 Ⅰから6度の音程+カンパネラ の1弦で6小節まで一気に下っていき ます。
7小節 Ⅰ Ⅴ Ⅰ
8小節 Ⅰの2転→Ⅴ この二つでドミ ナントになります。
9小節 後半になります。3度音程で上 行します。Ⅴ Ⅳ Ⅴ
10小節 Ⅰ Ⅴ
11小節 1拍目Ⅰからイ長調で下降する ように思えますが2拍目がレのシャー プなので移動ドの音感で聴くとホ長調 のⅣから下降するように聞こえます。
12小節 ホ長調のⅣとⅠ ホ長調に転調しています。
13小節 ⅤとⅠになります。
14小節 Ⅴ7
15小節 Ⅰ Ⅳ Ⅴ7 16小節 ⅤとⅠ 低音ミは保続音として 続きます。
17小節 Ⅰ Ⅱ 18小節 Ⅳ Ⅴ
19小節 ⅣのⅤ7 Ⅳ Ⅰ
20小節 Ⅴ Ⅰ Ⅴ7根音省略 イ長調のⅤ7根音省略。イ長調に戻り ます。
21小節 21小節~26小節は冒頭から 6小節目までと同じです。
27小節 終止形です。Ⅰの1転 ⅡのⅤ Ⅱ Ⅴ
28小節 Ⅴ7 Ⅰで終了です。
7月24日
カルカッシOp.60-12
主に上3声の和音構成になっているアルペジオ曲です。
ニ長調。
1~2小節はニ長調の音階でオクターブ上まで和音を順次進行させています。
3~4小節上から順次下がりドッペルドミナントからⅤ→Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰとなります。
5小節 Ⅰ Ⅴ このⅤは属調イ長調のⅠとして考えると次はイ長調のⅤのⅤ9の根音省略の準固有和音です。そしてⅤ7
6小節 Ⅰ Ⅴ Ⅰ
7小節 Ⅱの1転 ⅤのⅤ7 低音のメロデイがレ→レ♯→ミ→ファ♮と経過してミの音に戻ります。
ファ♮はⅡの準固有和音です。
8小節 ラが繋留していてⅤ Ⅰと進みます。
後半
9小節 イ長調のⅠとⅡと思いきや次が根音省略のⅤ7の和音。ここはニ長調のⅤ→Ⅰと考えます。
10小節 ニ長調のⅡ Ⅲ Ⅳと順次の和音進行です。4拍目はドッペルドミナントです。
11小節 ⅤとⅤ7 ⅣのⅤここは平行調のロ短調に一時転調していると考えられます。したがいましてⅣのⅤはロ短調のⅤとなります。
12小節 Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰと進みます。
13小節 レの音は繫留音 ナポリの和音です。そしてⅣのⅤ7
14小節 Ⅳですが一時的にホ短調に転調します。Ⅴ7とⅠ
15小節 Ⅰ Ⅴ7 Ⅰ そのⅠはニ長調のⅡと見立ててニ長調のドッペルドミナントに進み次の小節のⅤに向かいます。
16小節 Ⅴ バスメロディのラ→シの♭→ラは刺繍音ですがⅤ9の準固有和音の第9音としても考えられます。レは繫留音として残っています。
17小節 Ⅰ Ⅴ Ⅳ Ⅴと経過和音で下がります。
18小節 ⅤのⅤドッペルドミナント→Ⅴ9の準固有和音→Ⅰ→ⅤのⅤ9根音省略
19小節 Ⅴ7→ⅡのⅤ7根音省略→Ⅱ→ⅤのⅤ9根音省略の準固有和音
20小節 Ⅴ レは倚音で2拍目でド♯に下がります。Ⅰで終わり。
5月28日 前回の続き
カルカッシOp.60-10
17小節~24小節 属音のラの音をバス持続音として続きます。
25小節 ここよりは主音レをバス持続音として続きます。
33小節~34小節 ⅣのⅤ7
35小節 Ⅳに解決
37小節 ここからは定形の終止形です。Ⅰの2転→Ⅴ7→Ⅰで終止。
5月21日
カルカッシOp.60-10
ご無沙汰しました。
今回より3種類のカデンツの分析は省略したいと思います。
①TDT ②TSDT ③TST
10番は3拍子のニ長調のスラー練習曲です。
8小節までバスの音が主音で持続させています。
9~10小節はドッペルドミナント。ⅤのⅤ7。
11~12小節はⅤ Ⅴは属調イ長調のⅠとみなして。
13小節 イ長調のⅡの1転。
14小節 イ長調のⅡの1転→Ⅴ7。
15~16小節イ長調のⅠ このⅠはニ長調から見れば半終止のⅤになります。
続く
3月20日
カルカッシOp.60-9 続き
17小節 ハ長調に転調 Ⅰ
18小節 ⅠとⅤ7
19小節 ⅠとⅤ
20小節 Ⅰ
21小節 平行調のイ短調に転調 Ⅴ7
22小節 Ⅰ
23小節 ⅤのⅤ7で根音省略 第5音 を下方変位 増6の和音です。 2声で音階を反行ちる最後の音はドッペルドミナント。
24小節 Ⅴ
25小節 Ⅰ 4拍目はⅤのⅤ9で根音 省略
26小節 Ⅴ
27小節 Ⅴ
28小節 イ長調に戻ります。Ⅰ
29小節 Ⅴ7
30小節 ⅠとⅤのⅤドッペルドミナント
31小節 Ⅴ
32小節 Ⅰ
33小節 Ⅱの1転
34小節 Ⅰの2転 Ⅴ7
35小節 Ⅰ
以上で終了
3月12日
カルカッシOp.60-9
イ長調
1小節 倚音でスラーを付けています。Ⅰ
2小節 Ⅴ7
3小節 ⅠとⅤのⅤドッペルドミナント
4小節 Ⅴ
5小節 Ⅰ
6小節 Ⅱの1転
7小節 Ⅰの2転 Ⅴ7
8小節 Ⅰ
9小節 ホ長調に転調Ⅰ
10小節 Ⅴ7
11小節 Ⅴ7
12小節 Ⅰ
13小節 ⅥのⅤ借用和音です。
14小節 Ⅵ
15小節 Ⅱの1転とⅤ7
16小節 Ⅰ ここまでがホ長調です。
続く
3月10日
カルカッシOp.60-8の続き
16小節 Ⅴで半終止
17小節 Ⅰ
18小節 Ⅴ7
19小節 Ⅴ7 1転
20小節 Ⅰ
21小節 ⅠとⅣのⅤ7 3転
22小節 Ⅳ1転とⅤのⅤ7の2転 根音省略 第5音を下方変位
23小節 Ⅰの2転 Ⅴ7
24小節 Ⅰ
3月8日
カルカッシOp.60-8
ご無沙汰しました。
ギターの友2月号の制作、また依頼されたアンサンブル曲のアレンジ2曲に追われその後、ホルモン注射の治療、確定申告の準備に追われ昨日ようやくひと段落がつきました。
さて今回よりOp.60-8の分析をしたいと思います。この曲はホ長調。拍ごとの16分音符3つ目の音は非和声音(倚音)になっていてスラーするのが特徴です。
1小節 Ⅰ
2小節 Ⅴ7の2転
3小節 Ⅰの1転
4小節 Ⅱ1転
5小節 ⅤのⅤ3転 ドッペルドミナントです。
6小節 Ⅴ
7小節 再びⅤのⅤ7の根音省略
8小節 Ⅴ1転で属音で半終止
9小節 Ⅴ 同主調のホ短調に変わります。
10小節 ホ短調のⅥ。ここのドは♮です。※全音出版では♯になっていますがミスプリと思われます。
11小節 Ⅴ7の2転
12小節 ホ短調のⅠの1転
13小節 Ⅱの1転
14小節 ⅤのⅤ1転ドッぺルドミナント
15小節 Ⅴ2転とⅤのⅤ
続く
1月17日
カルカッシOp.60-7
明けましておめでとうございます。
今年も楽しい和声学をよろしくお願いいたします。
さてOp.60-7の続きからです。
9小節 平行調に転調しています。個々の場合はイ短調からハ長調に転調しています。Ⅰ
10小節 Ⅱの1転 ⅡのⅤ2転 ⅤのⅤ7
11小節 Ⅴ ベースがソ→ラ→シと上行するのに対しメロディはソ→ファ♯→ファ♮と下降します。和声的にはⅤ→ⅤのⅤ2転→Ⅴ1転と考えて良いでしょう。間のソの音は属音の持続音になります。
12小節 Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ 以降転回数字は省略させていただきます。
13小節 Ⅳ→ⅡのⅤ→Ⅱ→ⅤのⅤ
14小節 Ⅴ ここより平行調であるイ短調に入ったと考えて良いでしょう。イ短調のⅤのⅤの第5音を半音下げる下方変位(増6の和音)させています。→Ⅴ7へ。
15小節 Ⅰ Ⅱの1転 ⅤのⅤ7
16小節 Ⅴ
17小節 Ⅰ Ⅴ9 Ⅴ7 低音は属音のミで持続音
18小節 Ⅴ
19小節 Ⅰ Ⅴ9 Ⅴ7 低音は属音のミで持続音
20小節 Ⅴ
21小節 Ⅰ Ⅳの1転 Ⅰ
22小節 Ⅳ Ⅰ Ⅴ Ⅰ
23小節 ナポリの和音 ⅡのⅤ7 2転 根音省略
24小節 Ⅱ1転 ⅡのⅤ 1転 Ⅱ
25小節 ⅤのⅤ2転 根音省略 Ⅴ7
26小節 Ⅰ Ⅴ Ⅵ Ⅰ1転
27小節 Ⅱ7 1転 Ⅴ7 1転 Ⅰの2転 Ⅴ
28小節 Ⅰ