お知らせ
2020-12-26 08:59:00
時計の修理で歯車のほぞ入れという作業があります。時計を落としたりゼンマイが切れてその衝撃で軸の
先端(ほぞ)が折れ新しく先端を作る作業を言います。数年前までは時計の材料店によく歯車等部品があり
交換すれば済みましたがアンティークブームと経年ですっかり部品がなくなりました。そこで焼き入れの
入った部品を0.5ミリのドリルで穴をあけ先端が0.25ミリのほぞの部品を挿入します。部品が固いのと
超硬ドリルが細いのですぐに折れてしまうので全集中の作業です。少しずつあきらめずに作業をしていると
切削粉が出てきました。
鬼滅の刃であきらめずに考え作業するとうまくいく勇気をもらった気がします。今年最後の修理がうまく
いったことを感謝して来年もよろしくお願いします。