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2025-09-11 23:03:00

 


 

フルミスト 

 

  • 弱毒化したウイルスを用いた生ワクチンで、鼻腔内にスプレーして接種します。注射の痛みがありません。

 

  • 免疫の仕組み: インフルエンザが主に感染する鼻や喉などの粘膜に、局所的な免疫が形成されます。このため、ウイルスの侵入を防ぐ効果(感染そのものを防ぐ効果)が高く、また全身の免疫も得られるため重症化も抑制できます。

 

  • 優位性: 特に2〜7歳の小児において、従来型ワクチン(注射)よりも高い予防効果が報告されています。また、接種した株と異なる株が流行した場合でも予防効果が期待できるとされています。注射の痛みを伴わないため、注射を怖がるお子さんには特に適しています。

 

  • 劣位性: 重度の喘息、免疫が低下している人、重度の基礎疾患がある方、妊婦は接種できません。接種前1か月また接種後2か月は避妊が必要です。また、副反応として、軽い鼻水や咳、喉の痛み、発熱などインフルエンザに似た症状が出ることがあります。接種できるのは2~18歳で、これ以外の方は接種できません。

 

  • 接種は1回で済みます。1回の接種で約1年間効果が続きます。これは不活化ワクチンより長期間です。

 

  • 不活化ワクチン2回接種は7200円(3600×2回)ですが、フルミストは8200円(1回)です。嫌がるお子さんに2回接種する労を考えると費用対効果が高いという意見もあります。

 

  • 米国では20年以上前(2003年)から使用されているワクチンです。

 


 

従来型インフルエンザワクチン(注射)

 

  • ウイルスを殺菌して作られた不活化ワクチンで、皮下に注射して接種します。

 

  • 免疫の仕組み: 全身に免疫が形成され、ウイルスが全身に広がるのを防ぎ、重症化を抑制する効果が期待できます。

 

  • 優位性: フルミストが接種できない2歳未満の乳幼児や、重篤な基礎疾患のある方、免疫が低下した方、妊婦でも接種が可能です。長年の実績があり、安全性や有効性が確立されています。

 

  • 劣位性: 注射による痛みがあります。また、主に重症化を防ぐことが目的であり、フルミストに比べて感染そのものを防ぐ効果は低いとされています。

 

  • 12歳以下は2回の接種が必要です。約5か月間効果が続きます。

 


 

結論

 

  • 小児: 注射が苦手で健康な2~18歳のお子さんには、高い予防効果と注射の痛みが無く、効果が長く続くという点で、フルミストが優れています。

 

  • 2歳未満の乳幼児や、重篤な基礎疾患のある方、免疫が低下した方、妊婦、重篤な喘息などの方には、従来型の不活化ワクチン(注射)が推奨されます。

 

  • 当院では、健康な(基礎疾患のない)2~18歳のお子さんは、フルミストをお勧めします。ただし過去1年間に喘息発作を一度も起こしていない方に限定させていただきます。

 

 


 

項目 フルミスト 従来型インフルエンザワクチン(注射)
ワクチンの種類

生ワクチン

(弱毒化したウイルス)

不活化ワクチン

(殺菌したウイルス)

接種方法 鼻腔内に噴霧 皮下に注射
接種対象 健康な2〜18歳の小児

生後6ヶ月以上のすべての人

(当院では1歳以上)

免疫の仕組み

ウイルスの侵入を防ぐ効果(感染予防効果)が高い。重症化も抑制する。

重症化を抑制する効果が高い。感染そのものを防ぐ効果はフルミストに比べて低い。
優位性

👃 注射の痛みがなく、子どもにやさしい。

🦠 自然感染に近い免疫で、高い予防効果が期待できる。

🩺 1回の接種で完了し、効果が約1年続く

🩺 2歳未満や基礎疾患のある人でも接種可能。

💉 長年の実績があり、安全性が確立されている。

👃 効果が約5か月続く

劣位性

😷 重篤な基礎疾患のある方、免疫が低下した方、妊婦、重篤な喘息の人は接種できない。

💧 軽い鼻水や咳などの副反応が出ることがある。

💉 注射の痛みがある。

🦠 12歳以下は2回接種が必要。

 

参考)
東中野 セント・アンジェラクリニック「経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト」について」