大野養真堂　

欧州４カ国との比較で日本人が最少のデータが過去に判明　３０～３５歳を境に『受精卵の細胞分裂をさせる力がない』精子が急増する可能性がある。ＷＨＯでは不妊原因の半数は男性側にあると言われます。自然妊娠可能な精液は濃度1500万/ml運動率40％これを下回ると妊娠率は下降します。また精子数、運動率が充分でも年齢上昇で精子の老化が起こり受精しても細胞分裂が停止、死滅。つまり精子中DNAの傷と考えられます

生命の根本をなす「精」は父母から受け継いだ「先天の精」と飲食物から得られる「後天の精」があります。女性は「７」の倍数、男性は「８」の倍数に体の変化が起こりやすいと言われ、女性の「腎気」のピークは２１～２８歳、男性の「腎気」のピークは２４～４０歳と言われています。つまり女性は３０歳前後、男性は４０歳前後から徐々に衰えが始まります。老化が気になったら「補腎」をしましょう!

中医学では、(腎)は泌尿、生殖、内分泌、中枢神経、免疫などの総括的な機能をさし、この機能が衰えた状態を(腎虚)と言います。(腎虚)になると疲労、性欲減退、食欲不振等の症状が現れます。『腎は精を蔵し、生長・発育・生殖を司る』『腎精』が充実していると生長・発育が活発になりますが、衰えてくると体の老化が始まります。

男性不妊症は造精機能障害が全体の90％をしめます。無精子症・乏精子症・精子無力症・奇形精子症等です。それには補腎薬を服用し、さらに骨に衝撃を与える運動例えばランニング、ジャンプ、簡単な運動では朝夕1分間の踵落しでも骨芽細胞よりのオステオカルシンの分泌が増え精巣にメッセージが届き精子の増産を促します。そしてﾋﾞﾀﾐﾝＫを含む食品、ブロッコリー、ほうれん草、納豆等をたべましょう。

これにより子宮や卵巣を含む骨盤内の血流がスムーズになり卵胞と卵子の発育が順調で適切な柔らかさ厚さで子宮内膜の発育が期待できます。そのため体温より冷たい飲食物は控えめにし足腰・下半身を冷すような服装は避け体の内外から冷さないようにします。特に夕食後の果物は控えて下さい。お腹を冷します。積極的に根菜類を生姜・大蒜・蓮根・山芋・玉葱等を食べましょう。