ブログ
今までのプティタムールと、 これからのプティタムール
第1回 創業から現在まで
プティタムールを始めてから、これまでたくさんのお客様に支えていただきました。
そんな中、開業から15年の節目を迎えた今、
普段の営業では、なかなかお話しする機会のないプティタムールのこれまでと、これからについて複数回に分けてお話ししてみようと思います。
まずはそもそも「なぜ、この店を始めたのか」から
①プティタムールを始めた理由
今振り返ってみると創業した理由は、決して大げさなものではありませんでした。
自分自身が納得のいく仕事をしたかった。
関東で仕事をしていた頃に感じた、フレッシュで良質な素材を使った手作りのお菓子の美味しさを、ここ上越のお客様にも届けたかった。
何より、この仕事を自分がこれからも続けていくために、自分自身の”居場所”を作る必要があった。
シンプルですが、これらがプティタムールを始めた一番最初の理由です。
「自分の店だからといって、自分だけの色にはしたくなかった」
創業当時から、もう一つ考えていたこと
それは
私という一人の人間の個性だけを全面に押し出す店にはしたくない。
ということでした。
というのは私が関東で最後に勤めた会社は仕事を楽しいと感じる事が出来た唯一の職場でしたが
そこはシェフがルールであり、絶対的存在の個人店ではなく
セクションごとにチームに分かれ、課せられた役割分担の元で協力しながら仕事をまわす組織的な職場でした。
私が所属していたチームでも厳しい所やキツイ事は、もちろん有りましたが個人店特有の変なアンフェアさ、理不尽な要素は殆ど無く、コンプライアンスが遵守されていた。
私はそこで自分より若いメンバー達に混ざりながら仕事に打ち込み、製菓における連携プレーの楽しさを初めて知りました。
プティタムールは、あくまで個人店としてスタートしましたが
私はそんなチームメンバーの個性が噛み合うことで生まれる多様色の仕事、
スタッフにフェアな職場を作りたかったんです。
そして、上越のお客様に「スイーツって、こんなに楽しいものなんだ」と感じてもらえる店にしたい。
それが、創業当時から持っていた思いの一つでした。
②店を続ける中で、ずっと大切にしてきたこと
それは、
適正量
適正価格
適正品目数
そして、何よりも品質を維持することです。
過去から現在に至るまで多くの洋菓子店が目指してきたのは
より良い材料を使い
できるだけ多くの種類の商品を揃え
できるだけたくさん作って
できるだけたくさん並べて
できるだけたくさん販売すること
これは洋菓子ビジネスにおいて、ある部分不変と言っていい”王道”かも知れません。
けれど、それをそのまま地方の小さな商圏に持ち込むことが、本当にその店にとって正しいのか?
私の答えはノーです。
理由としては
多品目 • 大量生産 • 大量販売のスタイルは売れている時には成立しても、売れなくなった時の反動や、廃棄、過剰な設備、人員への負担など、リスクが大きくなりすぎるから。
それは、人口が多い地域や、特定のパティシエだから成立する運営スタイルであって些か継続性に欠けるやり方だと理解しています。
需要やリソースが限られたエリアには向かないものだと。
だから私は、都会の洋菓子店の価値観をそのまま持ち込むのではなく、上越という商圏に合わせて、店そのものをアジャストすることを大切にしてきました。
都会かぶれのオーバースペックを捨てる。
言い換えれば、「足らず、余らず」
必要なものを、必要なだけ。
無理なく続けられる形で、品質を守る。
それが、私が考えたプティタムールの「ジャストフィット」でした。
NEXT 「なぜ、この商品構成になったのか」
