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都心での修行は必要か?カフェ&スイーツ業界の移り変わり
かつて私が下働きをしていた25年前
地元上越においてスイーツやカフェで働きながらスキルやテクニックを身につけるのは今以上に困難でした。
まず、ケーキやコーヒーに関わる仕事に就きたくても窓口となる店や会社自体が少ない。
必要な知識やテクニックを教えてくれる人がいない。
材料が調達出来ない。
道具が手に入らない。
情報が手に入らない。
加えて当時勤めていた工場の環境設備は非常に厳しいものでした。
空調もまともに入ってない厨房では夏になるとクリームがダレてしまい、ムースもおちおち仕込んでられません。
また、すでに高年齢化が進みつつあった当時、先輩の職人さん達は一回り以上年齢が離れており創作に対する姿勢や若い世代に対するコミニケーションの取り方に大きなギャップを感じたものです。
あれから20年
かつては手に入らなかった道具、材料、レシピが今ではweb上から簡単に手に入るようになり基本的なテクニックや知識が動画で見ることが出来る
また、独立した事により空調や設備は全て納得いく性能のものを使えるようになり正に状況は一変しました。
そんな中、私は思います。
「もはやステータスや刺激を求め都心に繰り出す意義は果たしてどれだけあるのか?」と。
確かに私自身、レベルが高い都心の有名店で過ごした時間と経験は少なからず何かしらの糧となったかも知れませんし
マーケットの大きい都心での仕事は「量をこなす」という重要なスキルを磨くに適した環境であった、というのもあったかも知れません。
しかし一方で都会の製菓業は体力的、精神的に極めてハードでアパートの賃貸料や物価も高く、見習いの給与では生活するだけでも大変でした。
都心に出ていく事で得られたものは有れど
引き換えに相当な時間やお金、エネルギーを費やしてしまったのも事実です。
私は若い世代が経験や技術を求めて地方から都心に出ていこうとする”気概”を否定するつもりは毛頭ありません
しかし人口が多く、競争率の激しい都心で一人暮らしをしながらキャリアを重ねていくのは相当に過酷な道であり、独立ともなると多大なリスクを背負って挑まなければなりません。
そして何より理解しなくてはならないのは
「有名店で働いたからといって、必ずしも成功するとは限らない」
そして
「都会で売れてる菓子やコーヒーは地方で求められる菓子やコーヒーとリンクするとは限らない」
という事なんです。
「都会じゃないと学べない」「地方ではプロになれない」
そんな時流に合わない風習はもう止めるべきではないか?
最近はそう考えるようになりました。
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「都会へ行かなくても、本物のプロになれる場所を目指して」
