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2025-07-07 15:35:00

NPO法人 副理事長 板垣敬司

「旧堀氏庭園と共に」

黄色い表紙の郷土史「畑迫」。

我が家にあることを知ったのは20歳頃だった。

 今、あらためてその本を手にしている。

 

昭和28年9月1日に発行され、巻頭のページには歴代戸長の堀藤十郎(礼造)、堀毎之助、初代村長堀昌造、堀藤十郎(誠道)の顔写真が掲載されている。

 

私は、50歳を迎えるまでは、堀家の沿革や史実、さらに建物、庭園など、まったくと言っていいほど無知で、興味すらなかった。

名勝指定で主屋の修復工事が始まり、旧畑迫病院の解体修理も行われることとなった。そ

のような動きの中で、地域住民でこの歴史的遺産を守り活かすことが行政からも求められていた。

 

あれから四半世紀、NPO法人「旧堀氏庭園を守り活かす会」が連綿として受け継いでいる。

 

全国の文化財の活用事例に詳しいY氏から、私たちの取り組みを高く評価して頂いた。

住民主体で、施設の維持管理や環境整備もさることながら、歴史的価値を見出すべく、先進地視察や参考文献の取り寄せ学習会の開催など、全く素晴らしいとの絶賛を頂いた。

 

よく、津和野に来られたお客様から、板垣さんがお勧めする場所を紹介してくださいと言われることがあります。

そんな時、私は永明寺と旧堀氏庭園を紹介することにしています。

そのわけは、庭の掃除や草刈り、窓拭きなど、我が家のごとく関わっているからだと思う。

 

勉強したことがなかなか身につかず、ボランティアガイドも自信がない。

せいぜい、1,282年に吉見氏が能登の国から来られたことやNHK大河ドラマ「西郷隆盛どん」の話くらい。

西郷隆盛が政治活動のお咎めで、奄美大島へ島流しされる。

現地の愛加那と恋仲に落ち、菊次郎と菊子が生まれた。

明治政府によって本土に連れて帰ることが許されなかった。

帰国後、3度目の結婚でイト(糸子)との間に寅太郎、午次郎、酉三の男3兄弟が生まれた。

二男の午次郎に嫁いだのが、15代堀藤十郎(礼造)の二女秀子だった。

ちなみに、礼造は8男6女と子宝に恵まれ、しかも、大変な酒豪だったようですよ。

 

そんな話がお客様には喜ばれる。庭園や建物の価値は、一目瞭然。

 

もうひとつ、「糧」の食事。季節の素材とシンプルな味付け、野菜ソムリエまで取得されたスタッフのおもてなしに、お客様はきっと満足されるだろう。

これからも仲間と共に、自慢の域を広げていきたい。

 

2025-07-07 15:29:00

NPO法人 事務局長 青木由充

「私と堀庭園」

私は昭和27年(1952年)に畑迫村(現津和野町邑輝)で生まれました。

幼少の頃より、私にとって堀庭園は「大きくて御殿のようなすごい家」でありながら身近な存在でもありました。

 

私の祖父青木善一(明治20年生まれ)が、一時期堀家より仕事を戴いていたことや、畑迫病院の事務員として働いていたことを聞いていましたし、また上堀家長男節夫君が同級生で、二人で当時堀家にしかないテレビを、主屋の土間から見せてもらっていたことなどもありました。

畑迫病院の山東先生になんどもお尻に注射されたこともよき思い出です。

 

中学校卒業後、学校生活や就職で親元を離れた45年間、堀庭園との縁は無くなりましたが、60歳の定年を迎えた平成24年(2012年)にUターンしたときから、子どものときとは異なる形で極めて身近な存在となりました。

 

帰郷翌年より畑迫公民館長の職に就くことになり、公民館主催事業として開催した「堀家勉強会」や「ボランティアガイド養成講座」などを行い、そこに参加された地域の方々を中心に、平成27年(2015年)任意団体「旧堀氏庭園を守り活かす会」を発足しました。会においては、当初より事務局長として、NPO法人化を進める任に携わり、平成30年7月25日「特定非営利活動法人(NPO法人)旧堀氏庭園を守り活かす会」の設立に深く関わったことも忘れられない体験です。

 

今年旧堀氏庭園が名勝指定20周年を迎えるにあたり、津和野町、教育委員会の協力支援のもと、記念式典の開催や、記念事業を行うことは、地域にとって非常に誇り高きことであり、そのメンバーの一員に加わっている私個人にとっても意義深いことであると感じております。

 

「旧堀氏庭園を守り活かす会」を発足して10年間、周辺の環境整備事業、調査研究や広報事業、普及活動のためのイベント事業を毎年行ってきました。

 

法人会員だけでなく、堀氏庭園に関わってきた多くの人々が、それぞれの立場で、その時々の思いを込めて事業に携わってきたと信じています。

 

しかし、法人名にある「活かす」の段階にはまだまだ距離を感じています。

「文化財の活用とは、その文化財の持つ価値をいつでも体感できる場所にすることだ」と言われます。

 

次第に年をとっていき、気力・体力の低下はもちろんですが、それ以上に企画のセンスと実行・推進力、人脈の不足なども感じているところです。

より魅力ある「旧堀氏庭園」となるためには新たな発想と実行力が欠かせないと思います。

 

あなたも一緒に仲間に加わっていただけませんか?

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