一言法話

2025-08-01 15:33:00

121.お盆の過ごし方


いよいよお盆が近づいてまいりました。
お盆には実家に帰省するという風習が昔からありますが、同時に、お盆はご先祖様が、この世に帰ってくる大切な期間でもあります。

盂蘭盆に父似母似の子等集う   春原幸子

仏教ではお盆を盂蘭盆(うらぼん)といいますが、この句はお盆に家族や親戚が集まり、和気あいあいと近況報告や思い出話に花が咲いている情景を想像させます。帰ってきたご先祖様は集った子孫のそんな様子を見たならば、さぞかし喜ばれることでしょう。

中島みゆきさんの有名な「糸」の歌詞に
縦の糸はあなた 横の糸はわたし
とありますが、縦の糸をご先祖様から私に繋がる糸、横の糸を私と家族、親戚とが繋がっている糸と言い換えることもできます。そんな縦と横の繋がりを縁として、はじめて私の命は今こうしてここに成り立つことができるわけです。そんな大事なことを教えてくれるのが、お盆のありがたさでもあります。

お盆はもともとご先祖様を大切にする日本の伝統的な文化に仏教の仏説盂蘭盆経の教えが融合され、今のお盆の形になりました。(仏説盂蘭盆経については「64.お盆の由来」をお読みください。)お盆の期間を単なるお盆休みとして、自分達だけで遊び回って終わりとするのではなく、帰ってこられるご先祖様にも喜んでもらえるような過ごし方を心がけましょう。