元気のスイッチ 2023

 2023年 7月  元気のスイッチ   好奇心旺盛で行きましょう!

いきなりの夏の陽気に、ついに我が家のワンコたちは散歩を歓迎しなくなりました。

今年も酷暑となるのでしょうか? 

巡る季節の恩恵と、穏便な季節巡りを願う気持ちが交差します。

 

Tida apa apa 」バリ語で「これでいいのだ」という意味らしいのですが、

このタイトルの本がいつからどういう経緯で私の手元にあるのか思い出せないのですが、

野口法蔵という妙心寺のお坊さんが書かれた本です。

とにかくすがるように読んでいた時期があったのは確かです。

赤塚不二夫さんの「天才バカボン」の中で、お父さんがよく言っていたのが

「これでいいのだ!」・・なんて無敵でなんて素敵な言葉でしょう。

バカボンとはサンスクリット語でブッダのことを意味し、自己の意識を自由にあやつる天才のことなのだそうです。

これを知ってから「天才バカボン」を思い出してみると、あの家族の本当の姿が見えてくるようで鳥肌が立ちました。

結局赤塚先生はブッダとの関連性については語らないままだったそうですが・・・。

本の中に「これでいいのだ」が200回近くも出てきて、

読み終わる頃には「これでいいのだ」と前向きに進めるような気になっているのが心地よかったのかもしれません。 

 ♥From the kitchen with love・・・♥      

 

2023年 6月    元気のスイッチ   好奇心旺盛で行きましょう!

5月中旬、梅雨や夏の陽射しに入る前にと、93歳の母のたっての希望で山形まで一泊二日の

ドライブ旅行に出かけました。伊達家や上杉家と縁の深い米沢市から車で30分ほどのところが母の生まれ故郷です。町の様子は一変していましたが、迎えてくれた親類たちは長女(叔母)そっくりの母の容姿に盛り上がり、一気に喜びに包まれました。

「最後にもう一度だけ・・」との願いを叶えたつもりでしたが、帰りは地元の山菜をたくさん携えて

「また来たい!」と欲深く元気になっておりました。

 

 ところで、親戚のご縁はないのですが、ミレットの納豆や秋のりんごは米沢の隣の高畠町というところから届きます。

笠間の丹さんの有機農業仲間です。りんごの箱には「日本有機農業研究会」とあり気になっていました。

有機農業という言葉を創造した一楽照雄さんという方が、「日本有機農業研究会」を立ち上げ、

その後1973年、高畠町の38人の若い農家が「高畠有機農業研究会」を創立したということです。

その代表の星寛治さんという方、実は、直接ではなくても皆さん出会ったことがあるはずです。

宮崎駿の映画「おもいでぽろぽろ」に登場する有機農業青年(声は柳葉さんでした)のモデルらしいのです。

「となりのトトロ」の農村景観は高畠町がイメージ提供しているとも言われています。

高畠の有機運動は「いのち耕す人々」というドキュメンタリー映画になっていますし、

この町の農家さんの約半数が減農薬に切り替え、農業塾や移住者を迎えていたり、

オリンピック選手が頼りにする食事の提供など楽しみな展開になっています。

一楽に捧げられた碑の裏には、「有機農業の目的は、安全な食べ物の生産だけでなく、

生命と環境を何より大切にする社会の実現」。

表書きには「こどもには自然を 老人には仕事を」と一楽の言葉があるそうです。 

                 ♥From the kitchen with love・・・♥