元気のスイッチ  2019

 

今日も好奇心旺盛で行きましょう! 

 

2019年 12月の元気スイッチ

 

「『宇宙の秩序』を体得するということは

永遠の幸福と自由を獲得することで

実は掃除という行いを身につけない限りできない相談である」

マクロビオティックの創始者桜沢先生は「掃除という行い」を

ととても大切になさっていました。先生は実践型教育者ですから

毎朝誰よりも早起きして、住まいから駅まできれいに

掃除をしていたということです。

それは、雪の日には雪かきになり、ある日の寒い朝、

新聞配達の少年が気の毒がって働き口の世話を申し出たことがある

ということも伝え聞きます。「掃除は宇宙の秩序の模倣であり、

再現でありお清めである。頭の中、身体、一家や社会など

すべての不幸の原因となる病や罪を掃き清めるもので、

医学も経済も政治も一種のおお祓いなのである。」

と説いておられます。

 

以前、私が久司先生のセミナーに参加していた時、

ひとりの杖をついてきた女性が足の痛みを訴えて

先生に相談しておりました。その方は丸みを帯びた体系と

顔、特に口の周りに吹き出物が見られました。

先生はその女性の顔を見るなり、

「あなたは玄関先に荷物や物を雑然と置いてあるでしょう?」

少し驚いたように女性は「はい」と答えておりました。

「それに少しやせなさい」と付け加えられておりました。

1週間の宿泊セミナー、毎日キチンとマクロビオティックの

お食事です。1週間後、体のお掃除と心のお掃除を体験なさった

その方は、杖を置いて帰られてしまい話題になったのを覚えています。

 

健康ブームで、身体にいいことづくめで摂取することを

お勧めされることが多く、良かれと思って自分の体質に負担の

かかるものを盲目的に摂り入れてしまいがちですが、

必要のないものは手離していく、身体の「断捨離」も大切なことです。

「断捨離」は物質的なことばかりではありません。

断捨離と言えば「天才バカボン」のレレレのおじさんを思い出します。

モデルは釈迦の弟子チューダ・パンタカ、

お釈迦様から一本の箒を与えられいつも掃除をしている人です。

ただひたすら、一生懸命に掃除をしてついに悟りに至ったということです。

意識を浄化して心を開放すると新しい世界が開けてきそうです。

ちなみにバカボンとはサンスクリット語でブッダのこと。

バカボンのパパの口癖「これでいいのだぁ」は私の大好きな言葉です。

 

さて、実生活に話しを戻すと、時は師走、大掃除の季節です。

家の掃除を身体の掃除と考えるとやる気になるかもしれません。

押し入れに一杯ものが詰まっていたら食べ過ぎに注意、

水回りは腎、膀胱系を元気に、排水溝は腸をきれいに、

玄関は生命力の入口・・・

そして、食べるとしたら、身体を温める根菜類とお腹のお掃除を

コンニャクにお任せして、お煮しめなんていかがでしょう?

心と身体を浄化して新しい年を迎える準備をしていきましょう。

日々いろいろな出来事に対処していきぬくことは

本当に奇跡の連続の冒険物語のようです。

個々の小さな冒険物語の中から、一つ一つ大切な真実を見極め

幸せを感じて生きていきたいものです。

今年もお世話になりました。

また、新年も皆さんの笑顔にたくさん出会えますように・・・

💛 From the Kitchen with Love  ❤

 

 

2019年 11月の元気スイッチ

 

マクロビオティックを実践していると

直観力、判断力、行動力がつくので災害や事故に会いにくい。

20年ほど前、そんな話をマクロビオティックの勉強会で聞いても

現実感をもっては聞いていませんでした。

今風にスピリチュアルな言い方をすれば「守られている」と

いうことになるでしょうか。

その後、いくつか「これは守られている」と想える出来事が続き、

「食事をただす」ということの奥深さを実感したのでした。

 

2006年、草彅剛さん主演の「日本沈没」という映画を観たあと、

マクロビオティックを実践している方たちと

意見交換のような話し合いをしていると、

それぞれに考え方があって面白いと思いました。

そんな中当時の私は、救援物資が白米や白パンだったとしても

食べちゃうな~とぼんやり考えていました。

マクロビオティックの食事法は玄米菜食だから

白米や白パン、肉、魚は食べないと思われがちですが・・・

基本は、身土不二、一物全体、陰陽バランスにりますが、

マクロビオティックの食事を実践することで、

何を食べても動じない体を作る!のが大切だと考えるようになりました。

 

緊急時、選べるのであれば、

疲労物質を良質のエネルギーに変えてくれる梅干しおにぎりで、

ミネラル補給の海苔が付いていればラッキー

さらに発酵食品のたくあんがあればもう日本人の伝統食です。

よく噛んで、作ってくれた方への感謝を忘れずにいただいていたら、

そんなに体調を崩さず、心も折れずに乗り切れるはずです。

 

さて、長引いた夏気分は、秋を忘れて木枯らしの冬を連れてきてしまったようです。

11月8日は立冬です。

気候の変化は私たちに様々な収穫をもたらしてくれます。

アメリカでは大自然からの恵みに感謝する「Thanks giving day」(感謝祭)が

あります。日本では、あらゆる努力をして命を繋いできた労力に対して感謝する

「勤労感謝の日」があります。

師走を迎える前、寒さで引き締まった私たちのからだの内側から

沸き立つ「感謝」の気持ちは共通なのだと感じます。

漫然と過ぎる当たり前の日々などなく、いつも奇跡の連続なのだと

感謝を忘れずに行きたいものです。

 

寒くなってくると、体は塩気のある食べ物で体を引き締めようとします。

水のエネルギーと関連している腎臓、膀胱系の機能を大切にする食事を心がけます。

キーワードは「黒い」「鹹い」(塩気)「冬の根菜類」です。

黒豆、黒ゴマ、そば、海藻、ゴボウ…などがおすすめです。腎の強化は

生命力にも関わってきます。恐怖のあまりに一晩で白髪になった…という話が

ありますが、腎が弱ると恐怖心が強くなり、

高所恐怖症、閉所恐怖症、対人恐怖症などを引き起こしやすくなります。

また、恐怖心から物事を決められない、優柔不断なところが

でてきてしまうのです。人から勧められると断れない、結論が出せない、決断ができない人

腎を強化していきましょう。

 

腎が元気になったら、確信と勇気が生まれ、生きる意欲がわいてくるはずです!

からだを冷やさないように気をつけていきましょう。

💛 From the Kitchen with Love ❤

 

2019年 10月の元気スイッチ

「You are what you eat」(あなたはあなたが食べたものでできている)

はこの頃良く聞きます。

「You are how you eat」what(何)ではなく how (いかに)は

実はもっと大切なフレーズなのです。

アウシュビッツの収容所から無事生還できた方のお話。

一日たった一個のコッペパンしか与えられず、長時間の過酷な労働を強いられながらも

耐えぬいた実父の体験談の中で、この「how」はよく噛むことの重要性を説いたものでした。

「病気の人は100回噛みなさい」久司先生にもよく言われたものです。

手を膝に置いて「ありがとう」を心の中で唱えて順に両手の指を折って開いていくと

ちょうど100回。みんな黙々と無言で噛みます。最初はすぐに飲み込んでしまって

なかなか100回まで噛めませんが、慣れてくるとできるようになるものです。

初めて100回噛めた時、体に活力が湧いてくるような衝撃的な感覚は忘れられません。

今でも、調子の悪い時には玄米を小さく握って一口100回噛んでみます。

食べ終わるころには元気が出てくるのですから不思議です。

「鶴は千年、亀は万年」と言いますが、ツルツル飲むより、よくカメカメ!

九千年の寿命の差はそこにあるらしいです~

さて、夏の暑さに任せて取りすぎた冷たい飲み物やクーラーの冷えを

からだの中に持ち越すと、秋口に不調をおこしやすくなるのが肺と大腸です。

秋の味覚の力をかりて修復していきましょう。

肺と大腸に目詰まりした油汚れはキノコ類がお掃除をしてくれます。目詰まりによって

溢れた水毒は、水はけのよくなるレンコンの力を借りて呼吸器系を楽にしてあげましょう。

最終的な汚れた水は腎臓が処理してくれるので、負担を少なくするには

小豆玄米ご飯や小豆粥がいいでしょう。喘息や鼻炎の出る方はレンコンと小豆の

炊き合わせがおすすめです。

また、高野豆腐や切り干し大根などの天日で乾燥させた乾物を乾燥剤として取り入れたり、

大根やネギなどの白い野菜の発汗作用を利用して水分や油汚れを排泄できるように促したり

調整していきましょう。

食欲の秋も、収穫の秋も、体が喜ぶ味覚で整えていきましょう!

💛 From the Kitchen with Love ❤

 

2019年 9月の元気スイッチ

「残暑」という言葉に、あと少しで涼しくなるのだという期待感もあるのでしょうか?

9月に入るとなんとなく陽射しが和らいで

感じられるようになります。

「暑さ寒さも彼岸まで」  

変わらずに巡る季節であってほしいものです。

彼岸の中日に当たる秋分の日は

「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」です。

秋分の日に食べる「おはぎ」は稲の収穫に感謝するとともに

「生命力の根源」であるお米を食べてイノチの尊さを感じる

という意味合いもあるようです。

そして、今年は9月13日が「中秋の名月」

旧暦でいう秋の真ん中に当たる時期の

「一年で一番美しい」とされている満月のことです。

澄み渡った空に映えるその姿は、命の輝きにも似て、

感謝せずにはいられなくなります。

昔からの風習としては15個のお団子とススキをお供えします。

月と同じ丸いお団子には

「欠けても満ちる月の巡りに生や再生、不死の象徴として」

ススキは稲穂の代わりで

「月の神様を招くための依り代として」

子孫や作物の繁栄を願う思いが伝えられてきたものです。

 

さて、月に兎はいるのでしょうか?

仏教説話では、「猿、狐、兎の三匹が、山の中で力尽きて倒れている老人

助けようとして、猿と狐はそれぞれ老人に食料を探して与えることができたのですが、 

兎だけはどんなに苦労しても何も採ってくることができず、

ついには自ら火の中へ飛び込み食料として捧げ、

その兎の捨て身の慈悲行を後世まで伝えるため、

兎を月へと昇らせた」ということのようです。月に兎は居ますね・・

 

強い光を放つ昼の日光と比べ、宵闇を銀色に照らす月光は、

どこか女性的なイメージと満ち欠けを繰り返すそれは神秘的で、

人々を惹きつけてやまない存在だったことでしょう。

旧暦は月の動きをベースにできていますし、

人のからだの臓器の漢字にはそれぞれ月偏がついています。

日本で最古の物語とされる「竹取物語」では

清らかで美しく成長したかぐや姫は

十五夜の晩に月へと旅立っていきました。

現実的な未知なる月世界への旅はともかくとして、

音楽の世界ではドビュッシーの「月の光」もお馴染みですし、

ジャズの定番はFly me to the Moon」・・・「私を月に連れてって」

で思い出したのですが、

 

先日お客様に紹介された本

「この素晴らしき「気」の世界」(気功家 清水義久著)

内容は「氣ワールド」なのですが、

表紙の絵がゴッホの「星月夜」なのです。

ものすごい「氣」を発しているのだそうですが、

残念な私にはわかりません。

が、そのすごみを帯びたスパイラルの夜空と

そこに光る黄色い月が気になっていると、

ある記事が飛び込んできました。

と言っても1990年代の話ですが、

日本としては最初に月に向かった衛星「ひてん」の話で、

一度見失ったこの衛星をどうやって救うのかと

必死になっていた時に、

マクロビオティックの創始者、桜沢先生の理論を知る

ある宇宙研究家がゴッホのこの絵を見てひらめき、

「近代科学的螺旋の論理」を開発し、

無事宇宙船「ひてん」を取り戻したのだと書いてありました。

まさに月にまつわる芸術と科学のコラボレーション!

月には不思議なパワーが秘められている気がします。

生活に月のリズムを取り入れてみませんか?


♥ From the kitchen with love 

2019年 8月の元気スイッチ

 

 

秋田の夏祭り「竿灯」が8月3日(土)から始まるのに合わせて、

二泊三日で帰省することにしました。

竿灯祭りは、江戸中期の町人たちが

真夏の病魔祓い、禊、五穀豊穣を願う祭りとして

秋田独自のスタイルで継承されてきたものです。

長さ12mの竹竿に46個の提灯を組み込ませ、

総重量50kgにもなる巨大な稲穂をイメージした竿灯を

手のひら、おでこ、腰にバランスを取りながら乗せていく妙技を

披露するのです。

夜になるとそれぞれの提灯に火がともり、

夏の夜空に光り輝く稲穂280本が

 一斉に立ち上がりメインストリートを埋めつくすのです。

太鼓の音と、風を操り妙技を繰り広げる演者の緊張感とが共鳴し

観客に伝わり、スリル満点のお祭りとなっていきます。

30数年ぶりなのでワクワクします。

秋田には私に最初に「マクロビオティック」という世界を

教えてくれた小学校からの友人がいます。

実は彼女がその前に私に教えてくれたのは、

「玄米酵素」という健康食品、その他「鍼灸」「気功」も・・・

「病気→西洋医学」しか考えたことのなかった私に

「当たり前」の概念を覆すだけの十分な知識で伝えてくれました。

息子が入院してから彼女を頼った私は、

「少しでも治療の副作用を抑えること」

「体力が落ちないこと」として

「玄米酵素」のサプリメントを選びました。

彼女の息子さんのひどいアトピーやお父様の病気、

親戚の方たちが健康を取り戻していく実体験の話は

 私に手ごたえを期待させるのには充分でした。

 玄米酵素の講演会にも行き、

その創業者の話はさらに私に手ごたえを

期待させずにはいられないほどでした。

さて、いよいよ息子に飲ませると、

噴水のように逆流して吹き出すのです。

息子のからだは、病気の過程も含め、

1年以上も化学療法や放射線治療を繰り返していたので

化学物質で満たされているのでは?と私は感じました。

ですからその反応が、息子のからだが人間らしい体を

取り戻そうとしている「彼のからだ自身」との闘いに感じたのです。

この期待に反する現象さえも「吉」ととらえられたのです。

その時に私を支えたのは、

「耳かき1杯でも飲めたね~とほめることから始めよう!」

という彼女の言葉でした。

放射線治療も中盤

「お母さん、期待しないで下さいね。

息子さんはもうすぐ具合が悪くなります」という医師の言葉に反して、

彼は萎えることなく治療を乗り切ってしまったのです。

そんな時に「マクロビオティック」とも出会い、

私の中で「もう西洋医学から離れたい」という気持ちが

大きくなっていったのです。(その後のことはHPWay to Health」をご覧ください)

その後、鍼灸や整体の素晴らしい先生たちとの出会いもあり、

「玄米酵素」は20年間手放せない存在となっています。

今回の帰省で彼女にまた会えたら積もる話でいっぱいになりそうです    今回の帰省で彼女にまた会えたら積もる話でいっぱいになりそうです。 今回の帰省で彼女にまた会えたら積もる話でいっぱいになりそうです。

♥ From the kitchen with love 

 

2019年7月 

水戸の夏祭りと言えば、8月始めの、

千波湖の花火や黄門パレードが定番でしたが、

 今年は千波湖花火が7月20日(土)にバージョンアップして行われ、

8月初めに、パレードに代わって「ちょうちん行列」や「市民神輿」が

開催されるということです。

今まで繋がってきた行事を変革するということは、

とても勇気が必要だったと思います。

千波湖周辺の観光化とか活性化とか・・・水戸が変わろうとしているのでしょうか?

 

 さて、夏本番を迎え、一年のうちで最もエネルギーが旺盛な時期です。

上昇のエネルギーから生まれる積乱雲、

極まって天から降り注がれる夕立や雷、

天地のエネルギーの交流が盛んなことが感じ取れます

五行でいうところの「火」の性質にみられるように

拡散のエネルギーが活発になる季節です。

 「火」のエネルギーは「赤」と共鳴しています。

赤い食べ物を積極的に摂るとよいでしょう。

人参、梅干し、八丁味噌、赤米、番茶、

あんず、クコの実、トマトなどが元気にしてくれます。

水分を多く含んだ色鮮やかなお野菜が育つ季節です。

ナス科やウリ科の食べ物は熱を発散して

体を適度に冷やしてくれますが、

過剰な水分や冷却は「火」のエネルギーを消してしまうので

注意が必要です。

水分の多いきゅうりには塩、

ナスには味噌、ピーマンには熱、

トマトには時間と熱というように

適度な陽性のエネルギーを足して食べるようにして、

体への負担を軽減するようにします。

 そして、この時期は「心・小腸」の働きを大切にしていきます。

「心」が弱った時には「苦味」がお助け食材となります。

血中の老廃物を分解してくれる野草の苦味や、

この時期の食薬としての穀物であるキビなどもよいでしょう。

春菊、大根葉、パセリ、シソなどの苦味のお野菜もおススメです。

苦いお野菜といえば、沖縄のゴーヤが有名ですが、

沖縄の暑い夏を乗り越えるために、ゴーヤを食べて熱を分散させ

「心」を守って来た先人たちの知恵ともいえるのだと思います。

ウコン(ターメリック)やヨモギなどの苦味の野菜を活用してもよいでしょう。

「小腸」では「油の代謝」が行われますが、

油の摂りすぎにより血液の流れが悪くなると、

心臓に負担がかかります。

小腸の疲れをとる苦味としては、

黒入り玄米茶や穀物コーヒー、三年番茶、

タンポポコーヒーなどがおススメです。

小腸の疲れをとると熱が循環して

「心」のエネルギーを復活させてくれます。

「心」のエネルギーには「喜び」「笑う」という感情も属します。

心臓・小腸には「こころ」という部分も含まれています。

木々の緑の美しさや吹き渡る風に感動したり、

季節の食べ物に旬を感じて喜んだり、

心温まる話に感動したり、小さな出来事に幸せを感じる

「こころ」を保つことで「心・小腸」が元気になるのです。

「トキメキくらいの喜び」と

「横隔膜が振動して血流がよくなるくらいの笑うこと」は

若返りの秘訣ともいわれています。

笑顔で心を鍛えましょう!     

  From the kitchen with love・・