9月に入ると決められた養殖漁場に海苔網を張るための支柱を立てます。
網の大きさは幅1.8メートル長さ20メートルで1区画に10枚の網を張り込むには66本の支柱を立てます。海上の作業はかなりの重労働です。
かき殻に海苔の胞子が付いています。胞子が飛び出せる状態に成長する時期を待ちます。
これが、種入れの作業です。
養殖漁場の一角に種網を張り込む作業が始まります。
網を流したあとは顕微鏡で胞子が付いたか確認します。肉眼では見えません。
付いていたらかき殻をはずします。
種が付くとだんだん海苔が見えてきます。一安心する時期です。見えてくると嬉しいですね。
網の高さを調整したり網を洗う作業をします。
冷凍網分を取り外され海に残された網を秋芽網といいます。海苔芽が15~20センチ伸びたころから摘み始めます。
これが「秋芽一番摘み」になります。
日中の太陽光線を十分に受けて、光合成による栄養分を細胞の中に十分蓄えた海苔はアミノ酸をたくさん含み、柔らかくて甘みのある海苔に育ちます。太陽の光を浴びた海苔は濃い赤身を帯びた海苔に見えます。
海苔芽が3~5センチに伸びると張り込んだ網の半分を引き上げて陸上で乾燥させます。冷凍庫に入れます。冷凍庫の温度はマイナス25℃。
これを「冷凍網」といいます。
冷凍庫で保管します。