ヒプノセラピストのブログ(日記)
ヒプノセラピー・退行催眠療法に役立つSFA
久しぶりにSFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)の講座に参加してきました。
これはヒプノセラピーやカウンセリングにおいても下支えになる考え方です。
SFAの手法は元々ヒプノセラピー、特に退行催眠療法でもよく使用される技法にも似ていて、代表的なのがピールダウンと呼ばれるものもSFA的です。
あるいはその事前カウンセリングの中でもよく使っていて、私としてもよく重宝しているスキルではあるけれど、スキルという構えたものより自然な会話に近いです。
当所でヒプノセラピーを学んでいただいた方は、実習を通してその話法を目の当たりにして自然と身に付いておられることと思います。
私自身もSFAを最初に学んだときは、技法(話法)を覚えて習熟することに重きをおいていました。
もちろんそれでも良いのですが、技法(話法)だと行き詰ることがあります。
また技法は使い方によっては侵襲的な介入になることがあります。
私としては侵襲的なセラピーにならないようにするためにもSFAを取りいれています。
またセラピストの姿勢にも役立ちます。
私見ではありますが、セラピーは “スキルと捉えると不自然” “フィロソフィーと捉えると自然” になると考えています。
さて、今回のセミナーでは臨床心理士や公認心理師のSFA実践者向けの方対象で、より困難な事例への対応です。
この“困難な”というのはクライエントや患者が困っているのではなく“セラピストが困っている”という意味合いが強いです。
通常の技法や考え方ではなく背景となる思想哲学的なことを学びます。
私の体験としてセラピーを受ける人は必ずしも動機付けがされているわけではありません。
“産業医に勧められたから”
“妻が退行催眠で癒してもらえ、といったから”
“インナーチャイルドを癒すことが有効とスピリチュアルカウンセラーに紹介された”
“母親が不登校の子供を連れてきて、なんとか学校行けるようにしてもらえば”とか
“YouTubeでヒプノセラピーがいいと言っていた”
“前世の記憶が出たら救われる”
“ヒプノでお祓いしてもらえれば”とか、、、、、等どれも主体性が脆弱です。
尚、動機付けがよりしっかりしたクライエントが来談するような仕組み(構造)もヒプノセラピスト養成講座ではお伝えしていますのでご安心ください。
ちなみにヒプノセラピストは邪気払い師でもスピリチュアルカウンセラーでもありませんし、悟りを開いてもいません。(笑)
あ、中にはそんな人もいてはりますけど。( ゚Д゚)
私が週に1日行く心療内科など医療の現場では、患者さんの動機付けが少ないことも多いです。
それでもセラピストは少しずつでも結果を出す工夫をします。。