お悩み相談

犬の本当の心

このページは皆さまから実際にお問い合わせやご相談があったことの内容を元に、それらがなぜ起きるのか、どうしたら良いのか、少し詳しく噛み砕いて書いております。

長文ですがぜひ最後までご覧いただけましたら嬉しいです(*^^*)

ページ下部にカウンセリング(お悩み相談)のご案内を記載しております。

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➀問題行動は

しつけ教室じゃ直らないよ。

お悩みの大半を占めるのは「吠える」「噛む」です。その他にお散歩出来ない・お散歩で会う人に吠える・物を壊す・震える・怖がる…。

それらに悩んで、しつけ教室へ行くことを考える方が多いかと思いますが、しつけ教室ではこれらは直りません

原因は「しつけ」にあるものと、「しつけ」とは関係のないものがありますが、どちらも飼い主さんの考え方や接し方、飼育環境などの整備をまずは行うことが必要です。

犬を変えてくれるわけではなく、飼い主さんの育て方を教えてくれる場所、それが「しつけ教室」です。

【問題行動はなぜ起こる?】

一つ目の原因は「社会化不足」です。社会化が出来なかったことにより起こるメンタル的な問題が問題行動のほとんどに繋がっていきます。

二つ目の原因は「飼い主さんの考え方と接し方」かなと思います。このことは②や③でも詳しく触れていきますね。

 

 

②犬はケージの中で生きる生き物ではないよ。

問題が起こった背景をお尋ねしてみますと、1番多く、それが主な原因かなと思うことが「ケージ生活の在り方」です。

犬にとってケージは、いたずら防止や、最初のトイレトレーニングでは有効に使用出来るものだったり、眠るための場所・寛げる自分だけの場所という意味でもケージに慣れさせておくことは、とても大切だと思います。ですが、ケージにいる時間が長い犬は、フラストレーションを起こし「吠える・噛む・破壊する・興奮する」という問題行動が後を絶ちません。地震や外の大きな音などに驚いたときに身を守る術(逃げ隠れ)もないので、怖がりさん(震える・固まる・パニックになる)になってしまう傾向もあると見ています。

小鳥やハムスターなどの小動物もケージの中で飼育しますが、動ける範囲が犬に比べて広く、ケージ内で運動すら出来るのに対し、犬の場合はトイレと寝床のみのケージが多く、運動する広さも十分にありません。ですので、長時間のお留守番をする子には動ける範囲を広くする・お出掛け前に十分な運動をさせ心地良い疲れと満足感で気持ち良くぐっすりお昼寝をして過ごしてもらう等、お留守番中にストレスをなるべく抱えないようにしてあげることが有効かと思います。

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③散歩と遊びが足りないと、とんでもないことになる。

よく購入先で「この子はお散歩はいりませんよ。」と言われ、『忙しい私たちにはとても助かる』と安堵して、購入を決意する方も多いかと思います。

でも本当にそうでしょうか?

太陽光はビタミンDを活性化させ、丈夫な骨や歯を作り、生活のリズムを整えたり、気分を安定させたりする作用があります

夏には暑さを、冬には寒さを感じ、犬の毛は換毛期を迎え、季節ごとの毛に生え揃います。

家の中では感じることの出来ない様々な匂いを散歩中に嗅いで情報収集する犬は、精神的にもとても落ち着いている子が多いです。

何よりお散歩は、飼い主さんとの信頼関係が築かれる絶好の機会で、しつけをし良い子にしたいと思うならばこそ、お散歩はその第一歩になり得ます。

 

家の中ではどうでしょうか?犬の行動範囲は狭くありませんか?

家の中の探索をさせ、いつもは見えない場所もきちんと見せたり、足を踏み入れさせ、飼い主さんはここで何をするのか、誰の居場所であるのか、きちんと確認させることも、必要だと思う時があります。不安になりがちで寂しがり屋さんは特に…。

飼い主さんの肌に触れ、匂いを嗅ぎ、人の手から特別なおやつを貰いながら、気持ちのままにたっぷり遊ぶ時間も、飼い主さんの愛情を感じ、犬の気持ちを穏やかにしてくれます。その遊びの時間を全く持っていないご家庭もとても多いです。

犬は、傍らに置くだけの「ペット」ではなく共生する生き物であることを覚えておいてください。

「面倒を見てもらう」だけではなく、飼い主さんを笑わせたり、助けたり、傍に寄り添い同じ時間を重ねて、生きる意味を感じる群れの生き物です。

だから、お散歩や遊びが足りないと、表情や感情が乏しく、自信を喪失し、小さなことにもビクビクし、吠えや噛みつきが激しい犬にならせてしまう恐れも十分にあると考えています。

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④トイレを失敗する理由を見つけてね。

10件に9件はトイレのお悩みがあります。仔犬はトイレの間隔が短いです。そのトイレの間隔毎に、トイレに連れて行き、排泄を促し、成功したらたくさん褒めたり、ご褒美を与えるなどをしてトイレを覚えていきます。

しかし、お留守番の多い犬は朝1、2回のトイレのみで、その後のトイレを誰も教えてはくれませんので当然、覚えるまでに時間がかかります。

 ケージの中にベッドとトイレがあり、トイレではなくベッドに排泄をしてしまう子もとても多いですね。犬は本来吸収制のある土の上でオシッコをする習性があります。なので、より吸収制の良い布物にしてしまうこともよくあります。バスマットや絨毯にしてしまうのもそんな理由からなんですね。

それから、ケージの中のトイレにしないというお声もたくさん耳にします。これには幾つか理由があり、一つ目はケージでお留守番をしている子は、飼い主さんと遊んでいる最中に、わざわざお留守番をしているケージに戻ってはしたくないという理由からです。犬を放している空間にもう1箇所トイレを作ってあげ、トイレの際に連れて行き教えてあげると成功率が上がるかもしれません。

二つ目は、これもまたケージの中のトイレにしない理由となりますが、「寝床で排泄をするのがイヤだから」です。私たちだってお布団の脇で排泄するのは考えられないように、犬も「あり得ない!」と思う子もそう少なくないはずです。中には家の中で排泄することさえも嫌がる子がいるくらいですから。

三つ目は飼い主さんに構ってほしい、遊んでほしい、からかいたい、反抗しちゃいたい!そんな気持ちの表れで、わざと失敗する子もいます。これはどうか焦らずに、慌てずに、叱らずに、そんな気持ちであるということを、解ってあげると、お互いに大きなストレスにならずに済むこともあるかもしれません。

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⑤犬の友達はどうつくる

友達作りは仔犬(生後2ヶ月)から始めることで、とてもスムーズです。相手は社会化が出来ており、出来れば去勢手術や避妊手術済みの子だと気持ちも安定しています。

ただし、いきなりドッグランのような場所に放つのはとても危険です。近所のワンちゃんや、リードを繋いで過ごしているようなドッグカフェなどから始め、相性が合うと感じたら出来るだけ同じワンちゃんと何度も会わせてあげることが重要です。

人間も不特定多数の人と毎日会うよりも、1人の友人と毎日会う方が絆が深まるのと同じです。

犬同士で遊ぶことは、本当に楽しそうです。たくさんお話をし、ケンカをし、互いに切磋琢磨していく姿は、とても格好良いですよ。

淋しかったり、不安だったり、怖かったり、犬にだってネガティブな感情はありますが、お友達と会うと、そんなものも吹っ飛んで、ニコニコ笑顔で楽しそうに過ごすことだってあるかもしれません。

しかし、飼い主さんが犬友を選び、お尻の匂いを嗅がせ合い、遊びまでもが監視下にあり過ぎている光景もよく見かけますが、これは人間の子供でもありますね。

本当の友達は犬自身が見付けるものです。好意を抱けばちゃんとお尻の匂いも嗅ぎ合いますので、干渉し過ぎず、見守ってあげましょう。

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⑥当園でできること

簡潔に言うと、「犬の学校」です。保育に重点を置いてはいません。社会性を身に着け友達との関わり方を覚え、自制心を養いながら、自発行動を促し、その自発行動をたくさん褒めることで、自信を身に着けることを目的とします。脳を鍛え、犬が本来持つ知能を活かし、様々なトレーニングの中で集中力を鍛え、判断力を養います。そして人との関わり合いを通して、人に従って生きる上での喜びや安心感を覚えてもらっています。

仔犬(生後2~3ヶ月)からご入園いただくことで、相性をしっかり見た上で最適なお友達を作ることも出来ます。

登園してくるとイキイキとし、みんな楽しく過ごしてくれています。

個性を捉え、1匹1匹が存在を潰さずに機能出来ることを、いつもモットーとしています。

 

 

ここに書いたことはほんの一部です。

他にお悩みがございましたら、お気軽にご連絡くださいませ(*^-^*)

 

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・社会化のノウハウ ・多頭飼いについて

・仔犬のしつけ   ・成犬の困り事

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出張訪問もいたします(別途交通費を頂戴いたします)。

出張訪問の場合は、飼育環境を拝見しアドバイスが出来ます。

 

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