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2019 / 05 / 22  11:38

いのちのホームルーム

~未来ある子ども達に伝えたい「いのちのメッセージ」がん教育プロジェクト~


がん対策推進基本計画(厚労省)が見直され、「がんの教育・啓発と題し、子どもに対するがん教育のあり方を検討し、健康教育の中でがん教育を推進する。」とある。

文部科学省でもこれをふまえ、がん教育の充実が必要と判断し、2014年度からモデル校で先進的な授業を実施し、子どもたちへのがんに関する保健教育を強化する方針を決定。実際既に、各地でがん患者による「がん教育」が実践されている。これからもっともっとがん罹患率は高くなり、がんになった時の心の準備が必要である。

 

今「がん」は国民の2人に1人が罹患する疾患であるにもかかわらず、健康な時からがんについて学ぼうという意識は低い。

 

がん=死亡」「がん療養=制限の多い生活」などマイナスなイメージの認識を変えていく地域活動(教育)が必要であると考えている。

正しい知識がないことが、小児がん患者を含むがん患者に対する偏見や差別につながり、それが患者・家族の精神的苦痛や、社会的苦痛を生む恐れも考えられる

 

今の子どもたちは、死が身近になく、死の捉え方も個人で大きく違う。死について、人として生まれたからには必ず死が訪れる。しかし、それまでは「1 1 日を大切に生きる」という教育が必要である。

 

 そこで福岡では、平成25年に“未来ある子ども達へ伝えたい「いのちのホームルーム」プロジェクト“を立ち上げ、各学校(小・中・高)に出向いて「正しいがんの知識」だけでなく「いのちの大切さ」を伝えています。今までに総勢13,524名の子ども達に伝えてきました。(平成29年3月末日現在)

「いのちのホームルーム」とは

小・中・高校と学校に出向いて、教室単位で授業を行います。
医療者が「正しいがんの知識」を伝え、がん経験者が経験談を語り、いのちの大切さを伝えます。
時間や内容、費用等については学校側の要望にお応えします。