折り合い良く患者ライフを過ごすために

20197月 九州医療センター・がんサロンにて

ゲスト講師:がん・バッテン・元気隊 

   代表 波多江伸子さん

☆患者になったら、まず、自分を知ろう。

 

患者は告知後のストレスから・・・

2週間後くらいから少しずつ元気になる。

そうでない場合はうつや適応障害になることも。

 

がんと言われた後に…カミングアウトできるか・・・

 

講師の波多江さんは認知症の勉強をされておられ、

認知症になると何もかもダメになると思われがちだがそうではない

がんも同じと、語られました。

 

☆自分に向いた治療スタイルで。

自分の病気をどう捉え、どう対応するのか?

「前向きに明るく」がんを捉える人ばかりではない。

「後ろ向き」も「下向き」も大事。

自分に合った無理のないがん患者ライフを過ごそう。

悲観的な人はうつ病や不安障害など心の不調を併発しやすい。

が、もって生まれた気質なので、それなりの対応を。

好評(カミングアウト)するか、家族以外のは知らせないかも

それぞれの価値観。カミングアウトしたほうが周りの援助を受けやすい。

☆解決できそうな問題は、その道の専門家に訊ねる。

◇病状や治療については担当医・主治医に

仕事や家庭の事情も簡単に伝える。予習、復習、問題点の整理。

質問事項のメモ持参。

わからない言葉、治療内容には「はい」と答えず確認する。

家族や友人知人と一緒に聞く。

上下関係や先入観を持たずに率直に人として。

 (どうしてもギクシャクする場合は相談支援センターに調整を依頼する)

医療の基本は「患者の自己決定を支える」。

◇おすすめの相談窓口!がん相談支援センター(よろず相談)

がん拠点病院ならどこの病院でも相談に乗ってくれる⇒専門部署

◇MSW(医療ソーシャルワーカー)

医療費・家族の心配・助成制度の手続きなど

◇社会保険労務士

仕事の問題・傷病保険の手続きなど

◇サイコオンコロジー(がん患者専門の精神科・心療内科・心理士)

眠れない・不安など

 

【注意】専門家は、目的のはっきりした相談に向いているが、

愚痴をこぼす相手には向いていない。

臨床心理士もどんなに長くても1時間。

ところが、患者会・患者サロンでは、ゆっくり病気の不安やぐちを言い合える。

☆がんサロンや患者会での語り合い

(生活上の悩み、よそでは話せない患者の深い気持ち)

解決が難しい気持ちの問題、治療の副作用や後遺症お付き合い方、

なんで私がンになったのか」というため息のようなグチは、

患者会やがんサロンや当事者会が向いている。

「あるある話」で盛り上がり、他の参加者の価値観や死生感を聴くことができる。