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2015-07-04 15:43:00

 20代の頃から梅酒造りを続けていましたが、転勤による自宅外生活により中断していたところ、今春退職により13年ぶりに自宅に戻ったことから、再び梅酒造りを始めました。
 梅酒造りは人それぞれで、梅がシワシワになるのを嫌う人もおりますが、私はできるだけ梅がシワシワになるように造り方を工夫しています。なぜなら、梅がふっくらと丸いままでは梅のエキスがあまり抽出されていないと思うからです。
  梅のエキスは浸透圧により抽出されます。氷砂糖は少しずつしか溶けず、漬け始め当初は果肉の方の濃度が高いため、均一にしようとする作用が働き、アルコールや水分子が果肉に取り込まれて梅が膨らみます。次に徐々に氷砂糖が溶け液の方の糖濃度が高くなると、今度は逆に梅のアルコールや水分子を含んだエキスが外に出て行き、梅はシワシワになります。
 単純に氷砂糖を多くすると梅はシワシワになりますが、これでは甘くなりすぎます。そこで私はホワイトリカーは一度に全部入れず、梅の腰が漬かる程度に抑えることにより氷砂糖の濃度を高くしています。梅がシワシワになったら梅を取り出して、残りのホワイトリカーを継ぎ足しして熟成するまで1年以上待ちます。邪道かもしれませんが、これが自分の経験から得た最良の方法と思っております。

※ ブログ参照「究極のエキスの濃い梅酒の作り方」

※ ブログ参照「究極のエキスの濃い梅酒の作り方(完結編)」

※ ブログ参照「究極のエキスの濃い梅酒の作り方(推奨編)」