市来の七夕踊

朝日が昇る時刻に、お天道様に向かって太鼓を切る「降神の儀」を行い、神様を天から迎え入れ、七夕踊が始まります。

「太鼓を切る今年の一っ番ドンの松崎健太郎さん」

（撮影：室屋（市社会教育課））

島内集落では、踊当日の朝、「ナマス」を作り、踊り子を見送る人たちに振舞う風習があります。一っ番ドンが降神の儀を終える頃、当番の婦人たちが準備を始めます。

（撮影：室園（市社会教育課））

踊り子を見送りために公民館に集まった集落の人たち、ナマスが振舞われる

「うったち」前の緊張気味の一っ番ドンと鉦ん子（北の園　浬功（小１）君、陽生君（小５）兄弟）

踊り子たちは、集落の人たちに見送られ堀の内の庭に向かいます。

琉球王行列も、木場迫の集落を出発し、堀の内の庭にへ向けて行列が進みます。

堀の内の庭の朝の空、七夕踊は、雨で中止になったことはありません。神様がしっかり「奉納せよ」との心遣いなのでしょう。（撮影：末吉敏）

９年ぶりに、堀の内の庭にその勇姿を見せた「松原・払山集落の牛」（撮影：室屋（市社会教育課））

堀の内の庭に勢ぞろいした作り物、今年は牛が二匹

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堀の内の庭でのお神酒。昔は、御新田で作った米で酒を造り振舞われていたそうです。時代が移り、法にかかるという事で、七夕踊の酒造はとり止めになりました。

（撮影：室園（市社会教育課））

今年の七夕踊の奉納が始まりました。七夕踊は、堀の内の庭の奉納に始まり、金鐘寺（八幡神社境内）、門前河原の庭（１０時）、払山の庭（１６時）、と奉納して、夜８時の堀の内庭に帰ってきます。（撮影：末吉敏）

踊り子の青年そして鉦ん子たちは、高まる気持ちを内に秘め、大里田圃開田に奔走した「床次到禱」に踊りを奉納し、誠を捧げています。（撮影：末吉敏）

堀の内の庭での奉納を終えて、金鐘寺へ奉納する庭に続く「はっまんどん（八幡神社）」の境内への階段。厳かな雰囲気がいい。

鶴岡八幡宮の境内で奉納する踊は、金鐘寺への奉納。木々に囲まれた境内での奉納は厳か。

（撮影：室園（市社会教育課））

狭い境内で、太鼓踊りの周りを行列が進んでいきます。いい雰囲気ですね～。歴史を感じさせる絵巻。

（撮影：室園（市社会教育課））

９年ぶりの松原・払山の牛です。牛使けの「七夕」がとてもいい。

堀・平ノ木場集落は、お揃いのティーシャツを作りました。カッコいいですね。

琉球王行列の助っ人さん。九州労働金庫川内支店、鹿児島県検査センター、鹿児島県職員の方々です。女性の助っ人が華やか。いいね。

九州労働金庫川内支店の方々です。藤久保支店長を始め５名の方々が七夕踊にご協力いただきました。ありがとうございます。来年もお願いします。

九州労働金庫川内支店の松田係長は、虎の中に入る予定でしたが、突然虎捕り役を青年団からお願いされ、虎捕りをされました。美人の奥さんからは、「似合ってる」の声、家族も応援です。

鹿が踊り始め、門前河原の庭の踊りが始まりました。（撮影：末吉敏）

門前河原での一コマ、虎捕り25年の米園悦郎さん（写真左）も虎には敵わない？（撮影：末吉敏）

牛が二匹で踊ると迫力あります。

門前河原で、堀・平の木場の牛の後使け、と松原・払山の牛の前使い、いいね。（撮影：末吉敏））

七夕踊は、神への奉納踊り、庭に一礼してから踊り始めます。気品があります。

（撮影：室園（市社会教育課））

鶴の後に続く鷹匠、市来農芸高校の女子生徒も協力してくれました。先頭を行く前（すすむ）君は、今年はお兄ちゃんが鉦打ちで、いなくて寂しそう。大きくなったらお兄ちゃんと一緒に鉦を打つ？

（撮影：室園（市社会教育課））

琉球王行列の弓台持ちは、艶やか行列の華です。女性が似合う役、今年は、市内在住で、小さい頃から七夕踊を見て育ち、今、県庁に勤める上原緑さんも務めてくれました。

七夕踊り午前中の奉納場所、門前河原、300年前も同じ所で踊っていた。そう考えると奇跡です。

門前橋の橋も袂で、一っ番ドンと鉦打ちの子が踊り子を迎え、門前河原の踊の奉納は終わりを迎えます。この姿を楽しみに、門前河原の踊見物に行く、古老もいらっしゃいます。いい風景です。