お知らせ

2020-08-12 16:37:00
水虫の”真”常識

毎年夏になるとぶり返す水虫。日本人の5人に1人は水虫であると言われています。

今回は水虫についてお知らせします。

 

1.死んだ細胞である角層が白癬菌の恰好のすみか

 

 水虫の原因菌である白癬菌はケラチンを多く含む角層、爪、毛に寄生して増殖します。

 

ケラチンは粘膜でも発現しますが、入れ替わり(ターンオーバー)も速く、

 

生きた細胞である粘膜では免疫応答により容易に排除されてしまいます。

 

そのため白癬菌を飲み込んでも口の中が白癬になることはありません。

 

それに対して、角層は死んだ細胞であるため免疫応答は起こらず、

 

さらに組織が厚くターンオーバーに2週間はかかるため、ひとたび寄生してしまえば

 

ゆっくりと増殖することが可能ですので白癬菌にとっては恰好の住処となります。

 

 

2.感染成立までは半日から1日。泉やジムで入浴しても帰宅後に足だけは洗浄

 

 感染者から脱落する角層(鱗屑)とともに白癬菌は恒常的に散布されており、

 

この白癬菌を含む鱗屑が付着することでも感染します。 ただし表皮には

 

生体のバリア機構としての防御機能があるので、白癬菌が付着したからといってすぐに

 

感染するわけではありません。感染成立までには健常な皮膚であれば約1日、

 

皮膚に傷がなど白癬菌にとって好条件でも半日はかかるとされており、

 

感染成立までの間に、洗浄などで角層表面に付着した白癬菌を除去すれば感染は阻止できます。

 

感染経路としてよく挙げられるのが、バスマットやスリッパの共用による家庭内感染ですが、

 

それだけでなく、床やたたみなどいたるところに白癬菌が存在しています。

 

高湿度などの環境条件次第では半年以上も生息可能です。感染成立までの間に白癬菌を

 

除去すれば感染は防げますので、毎日入浴するか、足だけでも洗うことで予防可能です。

 

 

3.「水虫は痒い」は大きな誤解

 

 足白癬の自覚症状として表1のような表現が用いられますが、

 

ここで注意が必要なのは痒みについてです。

 

水虫は「痒い」ものというイメージがありますが、足白癬は必ずしも痒みがあるとは限りません。

 

痒みがあるのは足白癬全体の10%程度です。

 

表1 足白癬の主訴

●足指の間や足裏が痒い(全体の1割程度)

●足の指の間がふやけてジュクジュクする

●足の指の間や足裏の皮がむける

●足裏に小さな水疱ができる

●夏になると症状が出る

 

 

4.層がターンオーバーの期間は外用薬の継続を

 

 足白癬の外用療法の原理は、抗生物質で細菌を殺菌する治療とは異なり、

 

抗真菌薬により菌の増殖を止めている間に、角層がターンオーバーで入れ替わる

 

ことにより白癬菌を一緒に体外に排出するというものです。

 

つまり少なくとも角層がターンオーバーする期間は治療を継続する必要があります。

 

症状が治まっても1~2ヶ月間は治療を継続しましょう。

 

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