お知らせ
2021 / 01 / 26 15:39
くすりによる急性腎障害(AKI)にご注意ください
急性腎障害とは?
短期間で急激に腎機能が低下する状態です。
尿から老廃物を排泄できなくなり、
体内の水分量や塩分量など(体液)を調整することができなくなります。
慢性腎疾患(CKD)の方では病状の悪化につながり、透析に至る可能性もあるため注意が必要です。
主な症状
・尿量低下(尿量が減少しない場合もあります)
・むくみ(浮腫)
・食欲低下、全身倦怠感
急性腎障害の主な原因
・脱水:大量の発汗、発熱、下痢、嘔吐に伴う血圧低下、体重減少
・薬の服薬
血圧の薬: ACE阻害薬、ARB、利尿剤
鎮痛剤(ロキソプロフェン、ジクロフェナクなど)
・糖尿病、心不全、肝硬変等の病気(腎臓への血流が低下するため)
・高齢者(75歳以上)(加齢により腎臓の血管が固くなるため)
くすりによる急性腎障害
くすりによって急性腎障害を起こすこともあります。非ステロイド性抗炎症薬と呼ばれる
鎮痛薬の長期服用は腎臓の血流を低下させるため、脱水時などの過度に血圧が下がった際に
急性腎障害の危険が上昇します。
上記にあげた①ARBやACE阻害薬、②利尿薬、③鎮痛薬の3剤を
併用されている場合は、特に注意が必要です。