宗夜ブログ

2024-04-30 20:54:00

●暁の茶事

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卯月の末の日曜日。

よし庵茶道教室は、美しい茶庭を持つ本格的な茶道教室へと生まれ変わりました。

前日までしっとりと路地を潤していた雨も茶事当日にはやみ、まさに陽春のみぎり。

風はすでに初夏の香でありました。

 

本日お迎えしましたのは、6名さま。

社中の生徒さま5名と、海外からご参加の会員さま1名。

待合にて揃われた皆さまがやや緊張気味でいらっしゃるのは、今回が特別な茶事であるから。

暁の茶事には儀式的な作法がふんだんに織り込まれ、とても神秘的なのです。

私共の席入は正午でありますが、元々は漆黒の夜明け前。

そのため、待合も廊下もお茶室も電気を消しろうそくをつけて想定の時間帯を演出しております。

 

待合にて皆さまが腰をかけられておりますと、亭主が手燭🕯️を持って枝折り戸を静かに開く姿が見えました。

本来は真っ暗闇であります。

赤みを帯びたろうそくの灯が宙に浮くように向こうの方からゆらゆらと近付いてきます。

その灯に気付き、お正客さまも敷石に置かれた手燭🕯️を持ち、亭主と相まみえてお互いの手燭を交換します。

静寂の中で行われる儀式を終え、手口を清めに手水へと向かいます。

火と水。

庭の木と、土・岩・石。

頰をかすめる風。

全身で自然を感じた後に、その身体を二つに折るようにして躙口を抜けて茶室へと入ります。

設いの拝見を経て亭主とのご挨拶。

そして各所に荘られたお軸などに謝意を伝え、諸々のご由緒を耳で愉しみます。

自然の美しさも良し。

人の手が作り出した美しさもまた良し。

 

そして初炭手前。

暁の茶事の初炭手前はとても難しいのですが、ご担当の生徒さまは滞ることなく完璧にお務めを果たされました。

ゆらめく手燭の灯がご亭主の真剣な面差しを照らします。

和蝋燭の炎は思いのほか大きく、明るく、ご亭主を始め皆さまの影が放射状に伸びたり縮んだり。

生き物のよう。

湿り気を帯びた茶室の空気に、練香の薫りがねっとりと絡みます。

本日のお香は『坐雲』

心を空にしてただひたすらに坐す。

鼻腔から全身に入るこのお香は雅でありながらスッキリとした清涼感を持ちます。

香合の拝見と共に夢のような初炭手前が終わりました。

パチパチと炭が唄い、私たちは現実に戻りました。

 

あら、急にお腹が空いてきたわ。

お待ちかねの宗嘉先生の茶懐石料理。

。。。。。。。。

向付:鯵の三杯酢

汁:合わせ味噌仕立て 青さ

椀物:ふきの信田巻き

焼物代わり:桜えびのかき揚げ・鶏天

預鉢:白和え

進肴:青海苔入り出汁巻き卵

小吸物:新しょうが

八寸:そら豆の鎧煮・はんぺんいくらのせ

香の物:沢庵・きゅうり/なす浅漬

主菓子:菖蒲

。。。。。。。。

皆さまが小吸物を手にされたあたりで、亭主(宗嘉先生)が静かに入室。

そしておもむろにお軸を荘ります。

ちょうど朝日の昇る時間。

天窓から差し込む陽の光がお軸に注がれ、皆さまの目を集めます。

バテレン追放令(1587年)の発布後の命懸けの茶事において、その光景がどれほど茶人の心に響いたか、現代の私たちは知る由もありません。

 

数々のお料理の後に、続きお薄となりました。こちらも社中の生徒さまがご亭主を務めてくださいました。

6名の皆さまと宗嘉先生の、合計7名の方が茶室に揃われているのに、誰もいないかのような不思議な静寂。

時々ご亭主の衣擦れの音や、コトリ・カツリとお道具の立てる微かな音が茶室から聞こえてきます。

『ゆるやかな流れを持つ美しいお点前であった』とのことでしたが、もはやよし庵ではそれが当たり前であるような安定感すら漂っておりました。

 

数々の作法を終えてお茶事がお開きとなり、もう一度待合にお集まりいただき談話の時間を設けました。

満足感でいっぱいの皆さまのお顔を拝見し、とても嬉しい気持ちになりました。

大人の愉しみとはこうも深いものなのかと味わえた時間でありました。

 

茶事というこの数時間に向かって、数ヶ月の準備をしていく。

当日のお天気はどうかと気を揉む。

着物はどうしようかと悩む。

上手く事が運んだこともあれば、次回への課題もあるけれども、そのどれもがキラリと輝きを持ち、愛しい。

 

海外からの会員さまは、溢れる笑顔を向けてくださり『是非にまた!』と言葉を残してお帰りになられました。

社中の生徒さまも『では次回に…』とお茶事の余韻を愉しみつつお帰りになられました。

 

まことにいいお茶事でありました。

2024-04-27 09:40:00

●卯月の花月(東貴人且座・菓子付き花月)

卯月花月会(第4水曜日)

下記の2科目のお稽古が催されました。

。。。。。。。。。

・東貴人且座

・菓子付き花月

。。。。。。。。。

 

社中の生徒さま2名

ビジター会員さま3名

とのお稽古でした。

 

社中の生徒さまは毎月の花月会をとても楽しみにしてくださっておられる2名様。

花月の作法も準備も後片付けも手慣れたもの。

一回一回のご経験を確実に重ねられ頼りにさせていただいております。

 

一方ビジター会員さまは多種多様なお顔ぶれ。

・毎月のように外部から花月のお稽古にご参加くださる会員さま

・海外からの一時帰国の際に、お立ち寄りくださる会員さま

・YouTubeで私共の活動にご興味をお持ちくださりお申し込みくださったお初の会員さま

 

毎月ご参加くださる会員さまは、私共とも、社中の生徒さまとも心安く接しておられ、ほぼ社中の間柄。

雨模様にも関わらず美しいお着物でご参加くださいました。

 

海外からの一時帰国にお立ち寄りくださる会員さまは、今回で2度目のご参加。

お目にかかるのは今回で2度目ですのに心がすっかり打ち解けて、旧友に会う時のような懐かしい気持ちになります。

生活の場は離れていても『茶道』という共通の軸を持つ強みでしょうか。

お顔を拝見して、つい『お帰りなさい』と声を掛けそうになりました。

それはさずがに図々しいと留まりましたが、そのような気持ちになることが自分でも嬉しく思いました。

 

そしてYouTubeのご視聴から、お初にご参加くださる会員さま。

『茶道が好き。花月が好き』

という熱情が伝わって参りました。

そしてその根底に『人とのつがなりが好き』というお気持ち。

温かい笑顔とお声が印象的で、お茶室をほんわかと明るくしてくださいました。

 

この日は生憎、よし庵リフォームの最大の佳境の日でございました。

お稽古に励む皆さまのお隣で、トンカントンカン工事が行われており、心苦しく思いました。

しかし人間の集中力はすごいもので、皆さまそれらに動じず、流れは阻まれず、所々で声が掻き消されながらもお稽古は進んでいきました。

 

花月会では2種類のお菓子が供されます。

今回の和菓子は下記の通り

・花衣(ういろう)

・蝶々・青楓・桜(和三盆)

 

花衣は柔らかいういろう生地に、フルーティな柚子餡。

薄ピンクの優しいお色が心を和ませます。

 

和三盆の蝶々は、ちょうど飛び立つ瞬間で、ひらりと羽が上向きに。

飛び回るのは、同じく和三盆の青楓(抹茶風味)、名残りの桜(いちご風味)です。

見ているだけで春の陽気が伝わってきました。

 

お稽古の終わり頃に雨がやんで、薄日が差してきました。

完成間近のよし庵の敷石が、光を受けて白く浮かび上がります。

『ああ、もうそろそろ完成ね』

ベテラン生徒さまが水屋の窓から景色を見て呟きます。

ビジター会員さまが問いました。

『え?何が?』

『次の日曜日のお茶事までに茶庭が完成するんです』

『あらー!』

『え、どれどれ…』

『ところであの白い花は何かしら?』

 

小さな二つの窓に顔を寄せて、新旧の会員さまが仲良くお喋りするひと時。

お稽古も楽しいけど、何でもないようなこんな会話がまた楽しい。

 

次回もまた第4水曜日に花月会。

科目は下記の通りです。

・二人貴人且座

・四畳半花月

 

宗嘉先生の手作り和菓子と美しく仕上がった茶庭をどうぞお楽しみになさってくださいませ😊

2024-03-29 10:32:00

廻り炭之式 ・無言投げ込み花月

3/27(水) よし庵にて花月会が催されました。

科目は下記の通りです。

。。。。。。。。

・廻り炭之式

・無言投げ込み花月

。。。。。。。。

 

宗嘉先生も、工藤も、この日をとても楽しみにしておりました😊🎵

生徒さまと共に廻り炭之式を行うのは今回が初めてなのです。

しかも生徒さまから『廻り炭をやりたい!』というリクエストをいただきこの日を迎えたのでした。なんと頼もしい!

皆さま、炭台の上のたくさんのお炭を見て、まずびっくり😳

『こんなにたくさんのお炭見たことないわ』

 

最初に主菓子をみんなで味わいます。

柔らかい生地の美味しい大福。

春の気分を満喫🥰

 

その後、折据を回します。

・・・緊張の一瞬・・・

『月🌙』

『………花🌸』

消え入るような小さな声が聞こえてきました。

花さん、動揺で目が泳いでいらっしゃいます。

廻り炭之式では、花(ご亭主)のお仕事がたくさあるのです💦

(ふぅ…………)

その他の皆さまより、思わず漏れ出す安堵のため息。(良かったぁ、私じゃなかった)

対してご亭主ちょっぴり涙目🥺

『出来るかしら…、私に…(うるうる)』

 

『大丈夫よ〜』 ←他人事

『頑張ってね〜』 ←他人事

『〇〇さんなら出来るわよ〜』←他人事

 

お客様が席入を済ませ、亭主が炭台を持ち踏み込み畳に入って迎え付きのご挨拶。

炭台でのお手前の後に巴半田の持ち出し。

生徒さま達、初めて身近で見る底取りや長火箸の扱いに興味深々。

『そうやって持つのねー』

『へー』

 

そうこうしているうちに、お手前は進み、筋半田の持ち出し。

(また新しいのが出てきた、なんだ、なんだ)

まるで子どものような無邪気な目、目、目。

しかし皆さまは気付いておられない。

着々とご自身の出番が迫っていることを…。

『そろそろ他人事ではいられませんよー。皆さま、心の準備は大丈夫ですかぁ?』

との工藤の言葉に

『は?😲』という反応のお正客。

『しまった。すっかり油断していたわ💦』

『えぇっと、えぇっと…』とお炭と格闘するお正客さまを尻目に、ご亭主しばし休憩。やれやれ…

 

『む・ず・か・しぃぃ』

『どうやったら上手く上げられるかしら』

『手を減らすには…』

生徒さまたち、戸惑いながらも試行錯誤。

そして複数個のお炭を見事に持ち上げ炉に焚べていかれます。

割ぎっちょを2つ同時に持たれたり、

枝炭5本を同時に持たれたり、

見事な箸捌き🥢を目にするたびに

『さすがー!』

『素晴らしい✨』

『わぁ .:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。.』

と穏やかな喜びの声が上がります。

 

そして最後の最後に、ご亭主による炭手前。

お香が入り、釜が入り、送り付けのご挨拶を経て、万事終了!

お疲れ様でした😊😊😊

『ご亭主お疲れ様〜』

皆さまの労いのお声を受けてご亭主も満足そう。

釜の下であかあかと燃える炭。

ご亭主の炭手前の腕が確かなものであることを語っていました。

 

ところで、

花月会では主菓子と干菓子の2種が供されます。宗嘉先生の手作り和菓子も、生徒さまの大いなる楽しみのひとつ😁

 

干菓子は見た目は小さいのですが、ぎゅーッと中身が詰まっているので、実は贅沢なお菓子なのです。

さてお次は無言投げ込み花月です。

よし庵の生徒さま達には、もうお手のもの。

スムーズにお席が進みます。

ああ、楽しかった😊

 

『では最後に記念写真を』

という宗嘉先生の声に応えて全員集合。

パチリ📸

🔴『え?もう撮ったんですか?はい、チーズとか何か声を掛けてくださいよ。』

🟦(めんどくさいな)パチリ📸

『じゃあ、はいチーズ』

🔴『いやいや、いま先にシャッター押しましたよね?』

 

という、宗嘉先生らしい集合写真を収めて3月の花月会はお開きに😀

うららかな春の一日でした🌸

2024-01-30 09:23:00

初釜の茶事

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2024年1月28日正午

よし庵にて初釜の茶事が催されました。

皆さま華やかなお召し物でご参加くださり、お茶室に新春の空気が吹き込まれました。

外はまだまだ寒いのに、皆さまの少し上気した嬉しそうなお顔を拝見しましたら、いち早く春を見つけたような幸せな気持ちになりました。

 

待合での汲み出しの後に、お軸を拝見し、お作法通りに腰掛け待合へ…

亭主との静かなご挨拶。

手水にて両の手と口を清め、躙口で頭を垂れて、お茶室に入ります。

躙口は腰のところで身体を二つ折りにするようにしてお茶室に入るので、いつも少し呼吸が苦しくなります。

赤ちゃんがお母さんのお腹から生まれるときは、こんな感覚なのかなぁ…などと想像します。

だとすると、私たちはお茶事を経験すればするほど生まれ変わっているのかもしれません。

そのせいでしょうか?

お茶事によくご参加くださる生徒さまは、ご参加毎にぐんぐんと腕が伸びていくのでございます。

普段でのお稽古では経験し得ない、一回ごとの特別な行事が生徒さまの力をより引き出しているようです。

 

お茶室にはお正月にふさわしいお軸と、宗嘉先生のお庭のお花が荘られております。

お軸を見、お花を見、お釜を見、仮座に入り、皆さま揃って広間へと進みます。

シュッシュッと畳を擦る白足袋の音。

音まで白く清らかです。

亭主とお客様とのご挨拶。

その後に初釜の初炭。

 

真っ白な奉書の上の、大ぶりな炭。

立派でありながら、断面は美しい菊模様。

カラカラと音の鳴りそうなほどの乾燥が見てとれて、宗嘉先生の陰のお仕事振りが光ります。

 

生徒さまによる初炭手前が始まりました。

この日のために稽古を重ねてくださいました。

『手首を柔らかくしてお羽を舞わせてください』

お稽古中に生徒さまに申し上げました。

炉縁を清めるにはお羽の両面を使うのですが、お羽が翻るときの手首の動きが見どころのひとつであります。

宗嘉先生の手首の動きは本当に美しいもので、zoomでのご視聴の際は、ぜひ先生の手首に注目していただきたいとお伝えしました。

それら全てを心得て、生徒さまはよくよくお稽古してくださいました。

 

足捌きは迷うことなく滑らかに…。

お羽も美しく炉縁を舞いました。

嬉しく、頼もしく、お隣にて拝見しました。

 

炭を焚べているそばから、パチパチと爆ぜる音が炉の壁に反響しました。

炭と空気と火の競演

黒い炭が、ほの赤い色をゆっくりと帯びていくその変容のさま。

誰も口を開くことはなく、神秘的な雰囲気を肌で感じて、一瞬一瞬を愉しんでいました。

素晴らしい初炭手前を終えて、『ふぅー』と息を吐く生徒さま。

『良かった、良かった』とその生徒さまを労って囲む他の生徒さま達。

そしてお楽しみの宗嘉先生の茶懐石料理。

 

数々の美味しいお料理の後に、主菓子。

先生のお庭の柚子で作られた柚子羊羹です。

柚子の皮を器とした目にも嬉しい柚子羊羹。

直前までよく冷やして、生徒さまに供しました。

さっぱりつるんと爽やかな酸味が、身体の細胞ひとつひとつを目覚めさせます。

そして腰掛け待合へ。

 

後座にて、長緒茶入による濃茶席。

ご担当の生徒さまも、長緒の扱いを一生懸命に練習してくださいました。

音楽好きで手芸が趣味の生徒さま。

私から見ると、趣味の腕はプロ級です。

物静かな佇まいで丁寧に丁寧に技術を磨いていらっしゃる。

『手芸用の紐で練習していました』

柔らかく微笑んでくださいました。

努力の甲斐あって美しいお点前でした、と宗嘉先生も嬉しそうに仰っておられました。

 

その後、工藤の後炭手前を経て、薄茶席となりました。

 

薄茶席では、筒茶碗でのお点前。

絞り茶巾の独特の手捌きが美しいお点前です。

ご担当の生徒さまも、お茶巾の扱いを喜んでくださり、練習を積み重ねてくださいました。

この動き、遅すぎても速すぎても見応えが損なわれてしまうのですが、生徒さまはその塩梅をよくご理解くださっていた、と宗嘉先生が感心されていました。

羽化した紋白蝶が青空を楽しむが如く華やかな雰囲気を持つお席となり、お茶事を締め括ってくださいました。

 

その後、お作法通りにご挨拶をし、花入とお釜の拝見を経て、躙口から腰掛け待合へと移動して、亭主のお見送りを以ってお茶事が終了となりました。

 

生徒さまにはもう一度待合にお集まりいただいて、お白湯を召し上がっていただきました。

『今日のお席も実りある良いお席でしたね🌸』

と盛り上がっていくうちに、宗嘉先生の将来の展望へと話が進みました。

 

先生はこの数ヶ月のうちにお教室をリフォームなさいます。

『ここから階段を作ってお庭に降りれるようにするんだ。今度は内装の腰掛け待合ではなく、本物の外庭の腰掛け待合にするんだ。』

それから…

それから…

話が大きくて工藤の想像が追いつかないのですが、何しろ楽しそうです。

皆さまも

『実際に目にするまでは様子が分からないけど、とにかく楽しみですね!』

と口を揃えてくださいました。

 

春への期待に胸を膨らませつつ、初釜のお茶事がお開きとなりました。

よし庵のお茶事が皆さまから支持される理由はここにあるように思います。

未来への希望。

明日へのチャレンジ。

楽しく、美しく。

 

皆さま

春からの新しいよし庵でのお稽古とお茶事をどうぞお楽しみになさってくださいませ。

私もとても楽しみです😊

2023-12-03 09:41:00

おせち料理

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12/3(日) よし庵にておせち料理教室が開催されました🍱🎍

2023年師走🍂

木枯らし吹く冬の朝。

まるで帳尻合わせでもするかのようにここ数日で気温がグッと下がってきました。

寒空の下でありながら心はとてもホカホカ…

この日をずっと楽しみにしていたからです😊

宗嘉先生のおせち料理は絶品なのです!

先生が吟味に吟味を重ねた8品はこちら💁

 

。。。。。。。。。

《おせち料理メニュー》

・江戸雑煮

・大根とサーモンの奉書巻き

・鶏ひき肉と湯葉の七宝巻

・木の実入り田作り

・市松伊達巻

・あんずきんとん

・門松きゅうり

・ほうれん草の菊和え

。。。。。。。。。

 

・江戸雑煮

短冊切りにした大根と人参が、まるで金銀の延べ棒のように輝いて見えました。鶏肉からも出汁が出て滋味深い美味しさ。イクラと三つ葉でお化粧されて、お正月にぴったり。

お餅と共にふぅふぅ…と熱々を召し上がっていただきたいお雑煮です。

 

・大根とサーモンの奉書巻き

本当に巻物のような一品。

白い薄作りの大根から、サーモンのオレンジピンク色が透けていて、とても美しい…。

昆布の紐できちんと結かれて本当の巻物のよう。

巻物は宝巻(ほうかん)や巻軸(まきじく)とも呼ばれ、お経や秘伝が記されたおめでたい文様としても有名です。

訪問着や袋帯などの文様となっています。

柔らかいサーモンとシャキシャキとした大根の食感の違いが楽しい一品です。

 

・鶏ひき肉と湯葉の七宝巻

七つのお宝がザクザク入ったメインディッシュ。

詳しくはヒミツ😉㊙️

クルクルと巻く瞬間がとても楽しく、気分も盛り上がります。

『もー、これは美味しいに決まっているでしょう!』とみんなでワイワイ作りました。

 

・木の実入り田作り

田作りってこんなに美味しかったっけ?

木の実がゴロゴロ入ったゴージャスな田作り。

片口鰯はパリパリと香ばしくほんの少しの苦味が大人のお味。今年こそ田作りは手作りしようと心に決めたのでした。

 

・市松伊達巻

市松文様の伊達巻です。

黄金色とキツネ色の競演。

焼いているうちからフンワリと良い香り…。

あー、端っこだけでも今食べたい‼️

という幼心を抑えるのが大変でした💦

 

・あんずきんとん

これはもう立派なスイーツです。

この組み合わせは、神レベル。

手が止まらなくなるので罪レベル。

皆さまのきんとんの概念を変えるに違いない、それほどのお味でした。

 

・門松きゅうり

さっぱりと塩味の生のきゅうり。

イクラや梅みそを添えても可愛らしい。

箸休めにちょうどいい一品です。

門松に形を整えた織り目正しいきゅうりです。

 

・ほうれん草の菊和え

これもこれも…。ちょっとした味つけの違いで、こんなにほうれん草が美味しくなるなんて!

菊の黄色が目にも鮮やか。

ふわりと菊の上品な香りが舞う名脇役。

 

。。。。。。。。。。

 

本当に美味しいお料理でした。

楽しくワイワイ頂きました😊

ご参加は茶道の生徒さまたち。

ですがお顔合わせは初めてでした。

フランス人女性の生徒さまもご参加くださいました。

日本の文化と、フランスの文化の違いなどで、大いに盛り上がりました。

『鶏と湯葉の七宝巻』を召し上がった後で…

 

🇫🇷『日本では7という数字がラッキーナンバーなんですか?』とご質問を受けました。

 

工藤🇯🇵『東洋では『割り切れない』ことが大事と考えます。

割り切れない→未完成→これからも成長が続く

と考えるからなのです。』

 

その他にも、

🇫🇷『日本に来てみて、たくさんのフランス語を街で見ると嬉しくなります。例えばブーランジェリーとか。フランス文化に対してリスペクトしてくれているんだなぁって。』

🇯🇵『そうですね、たくさんありますね。ところで、洋梨🍐の名前のラ・フランスってどういう意味ですか?』

🇫🇷『うーん🧐。英語で言うと、The France、かな?』

🇯🇵『ザ・フランス?えー、何それー。案外ダサいね』

あはは🤣🤣🤣

 

楽しい女子会のようなおせち料理教室でした😊

笑う門には福来る❣️

来年もきっと良い一年になることでしょう!

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