一言法話

2022-12-21 21:24:00

77.成就数

 

今回の一言法話は「7」という数が2つ並ぶ通算77話目となりますので、「7」という数についてのお話をしたいと思います。


「7」は人気のある数だといえます。ラッキーセブンともいいますが、車のナンバーも「7」や「777」「7777」といった7のゾロ目を希望する方はかなり多いようです。

では仏教ではどうなのかと言いますと、やはり「7」は大事な数であり、物事が成し遂げられるための数「成就数」だといわれます。お釈迦さまはお生まれになって、すぐに7歩歩かれたと言われますが、これは後に六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天)の迷いの世界を乗り越え、悟りを開かれたことを象徴するお話です。そこから「7」は『成就数』だと言われるわけです。「7」と同じように仏教では「3」の数も大事だと考えます。「3」は「悟りを表す数」だとされます。「3」についてのお話は、また何かの機会にさせていただきたいと思います。

仏さまのご真言をお唱えする時の回数は、3回、7回、そして一桁が3となる13回、3と7を掛け合わせた21回、そして私達の煩悩の数、わかりやすく言うと欲の数である108回がよろしいとされています。ちなみに大晦日にお寺で鐘を108回撞くのはこの煩悩を一つずつ無くすためだということを聞いたことのある方も多いでしょう。


また、年忌法要も3と7が一桁につく回忌の年(三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌・・・)に勤めていただくことをお勧めしております。

これもご存知でしょうが、年忌は一周忌だけは故人のご命日から、ちょうど1年後となりますが、その後は○回忌となります。回忌は亡くなられたその日を合わせ何度目の祥月命日を迎えられるのか、というように考えていただくとわかりやすいかと思います。三回忌ですと亡くなられたご命日を1度目とし、一年後の祥月命日が2度目、二年後の祥月命日が3度目と数えます。ですから亡くなられてから2年後の祥月命日が三回忌ということになります。同じように七回忌でしたら、亡くなられて6年後ということになりますので、お間違えにならないようにして下さい。

 

今回が今年最後の一言法話となります。来年も一人でも多くの方の目に留まり、読んでいただけるよう、努力してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。