一言法話

2022-02-21 00:00:00

47.失敗する意味

 

北京での冬季オリンピックが終わりましたが、北海道に住む者としては、馴染みのある競技も多く、様々な競技を観戦し、心熱くする毎日でした。中でも女子カーリング。決勝では負けてしまい、最後は少し残念な結果となってしまいましたが、銀メダルを獲得するという偉業を達成しました。そんな中、試合中も大きな声で他のメンバーを勇気づけていたチームのムードメーカーともいえる吉田知那美さんの準決勝後の勝利インタビューでのこの言葉が心に残りました。
「私たちの最大のアドバンテージは、たくさんのミス、たくさんの劣勢を経験できたことだ」

誰しもできることならミスや失敗はしたくないと考えるでしょうが、そんなことは無理ですよね。人生に失敗はつきものです。しかし、ミスや失敗といういわば負の経験(苦)をどう捉えるかということが大事だと思います。経験自体は自分にとって好ましくないものであっても、そこでどう考えるか。

こんなことをしでかしてしまう自分はダメな人間だ…
きっと私のことだから、また同じことを繰り返してしまうんじゃないか…
というように悪い方にばかり考えてしまうのか。
よし、この失敗を生かし、もう同じことは繰り返さないぞ、そのための努力をしよう…
失敗は誰にでもあるんだから、他の人のミスも寛大に受け止めよう…
というような前向きな捉え方ができるか。

私自身も度々、ミスや失敗をしてしまいますが、吉田さんと同じように失敗という経験にプラスの意味を持たせられる生き方をしたいと考えています。