一言法話

2021-07-11 00:00:00

25.この命を生ききる

 

中日、日本ハムで強打者として活躍し、日本ハムでは監督も務められた野球解説者、大島康徳さんが6月30日にお亡くなりました。大島さんは2016年10月にご自身のブログでステージ4の大腸がんになり手術を受けていたこと、肝臓に転移していることを明かし、治療はするものの重く受け止めず、今まで通りの生活をしたいと述べています。
そして今年の春にこのような私記を書かれました。

「この命を生ききる」

(前略)
命には
必ず終わりがある
自分にもいつか
その時は訪れる
その時が
俺の寿命
それが
俺に与えられた運命
病気に負けたんじゃない
俺の寿命を
生ききったということだ
その時が来るまで
俺はいつも通りに
普通に生きて
自分の人生を、命を
しっかり生ききるよ

私はこの大島さんの言葉に非常に感銘を受けました。人生の最期を迎えるときに、いつも通り、普通に生きるということは簡単なことではないかもしれません。しかし出来得るならばそうありたい、そして自らの寿命を生ききったといえるような人生を目指したい、と改めてそう思わせてくれる言葉だったので、紹介させていただきました。