一言法話

2021-06-10 00:00:00

22.青葉まつり

 

6月15日はお大師さまのお誕生日です。お大師さまは宝亀5年(774年)、青葉の繁る頃、現在の香川県善通寺市でお生まれになりました。幼名を真魚(まお)といいます。真魚さまは5、6歳の頃には、泥をこねれば仏像をつくり、手を合わせていたといわれます。また美しい蓮華の上に座って、多くの仏様と話す夢をよく見る少年であり、貴物(とうともの)と呼ばれました。

お大師さまの誕生日を祝う「青葉まつり」は高野山で毎年行われ、お稚児さんや信者さんらの行列が練り歩く、「花御堂渡御(とぎょ)」などが繰り広げられ、「宗祖降誕会法要」が行われます。しかし残念ながら新型コロナの影響により、昨年同様本年も「花御堂渡御」は中止となるようです。

日光院でも毎年6月15日に「青葉まつり」の法要を行っております。一言法話「15.花まつり」の中でお話しした通り、お大師さまの稚児像とお釈迦さまの誕生仏に、参拝された皆様と共に甘茶をおかけしてお祝いいたしております。しかし今年は昨年と同じく、午後1時より本堂で行う「青葉まつり」法要は院内僧侶のみにて行うことといたしました。ご参拝いただける皆様は午前9時より午後3時までの間、随時、甘茶かけとご焼香をしていただきますようお願いいたします。その際にはどうぞ日光院奥にございます八十八ヶ所霊場にもお参り下さい。昨年ご縁があり八十八ヶ所霊場内に、それまで赤岩におまつりされていた鷹尾了範像をお迎えさせていただきました。鷹尾了範は日光院開山の礎を築かれた方であり、小樽に数々の伝説が残っている高僧です。

また、当日は午後1時より護摩焚きをいたしますので、願い事のある方は事前に電話(0134222989) FAX0134222993)等でお申し込みください。添え護摩は1願1千円です。