一言法話
2026-10-01 18:56:00
135.どんな種を蒔くことが出来るか
夏の暑さはどこへやら、秋の深まる季節となりました。
「春の種を下さずんば 秋の実いかに得ん」
これはお大師さまのお言葉です。
この言葉の通り、春に種を蒔かなければ秋に実りを得ることはできません。
秋は木々に様々な実がなり、田畑では作物の収穫の時期を迎えます。然るべき時に、種が蒔かれるという原因があったからこそ、実がなるという結果が生まれるわけです。
スポーツの秋ともいわれますようにこの時期様々な競技をテレビで観ることができます。そこに至るまでの並々ならぬ努力(種)があってこそ、輝かしい結果(実り)が生まれるわけです。
私たちも一日一日様々な種を蒔きながら生きている存在です。そこで大切なことはどんな種を蒔いているかということです。
「誰かに優しい言葉をかける」「誰かの話にそっと耳を傾ける」「何気ないことに感謝する」
そんな一つ一つの行いは自分の心や誰かの心に小さな種となって蒔かれ、その種は何らかの形で自分の心の実となり、誰かの心の実となっていくでしょう。
この秋に、自分は今年どんな種を蒔いてきただろうか、と振り返ってみるのもよいかもしれません。「今年はあまり良い種を蒔いてこなかったな」と思うのであれば、今日が新しい種を蒔く日です。
今日一日どんな種を蒔くことが出来るのか。そんなことを心に留めながら穏やかに一日を過ごしていきたいものです。