一言法話

2026-08-01 16:05:00

133.阿字のふるさと


8月に入りお盆の時期を迎えました。

お盆はご先祖さまが仏さまの世界からこの世に帰って来られる大切な期間です。それと同時に自分自身の命を見つめ、日々の忙しさの中で忘れがちなこの世に誕生し、今を生きていることの尊さを振り返る大切な期間でもあります。

「阿字の子が阿字のふるさと立ち出でて また立ち返る阿字のふるさと」
この歌はお大師さまが詠まれたといわれています。
阿字とは真言宗のご本尊大日如来を表すインドの古い文字です。私たちの命は自身の父母を縁とし、仏さまの世界から授かった命であり、この世での縁が尽きたならば私たちはまた、仏さまの世界に帰っていく存在であるということをこの歌は表しています。
そして、阿字のふるさとに帰るということは、この世の命が終わり仏の世界に帰っていくことだけを表すのではなく、今を生きる私たちが仏の御心のようにありたいと願い、手を合わせ、自分本来の穏やかな心へ帰ることでもあります。
このお盆の期間中はご先祖さまの供養につとめ、自分自身のあり方を振り返りながら、心穏やかに過ごしたいものです。