一言法話
127.除災招福
今年の節分は2月3日です。節分といえば2月3日というイメージが定着していますが、昨年は37年ぶりに2月2日が節分でした。節分の次の日が立春ですので、今年は2月4日が立春となります。立春といえば冬のピークが過ぎて春の兆しを感じ始める頃をいうのですが、実際の立春はそうとはいきません。北海道ではこれから冬本番といったところ、特に今年は札幌や小樽は雪が多く、本当に春が待ち遠しい今日この頃です。
日光院では毎年2月4日午後2時より立春星祭り法要を行っています。それぞれの運勢を司る星に供養し、除災招福を祈る法要ですが、法要後には豆まきを行います。豆まきは「鬼は外 福は内」のかけ声で行うのが一般的ですが、「鬼は外 福は内」はまさしく災いを除いて福を招く、除災招福を祈るかけ声だといえます。しかし仏教では鬼は私たちの心の中に生じるものであるとも考えます。欲深さや怒り、そして自分勝手なものの見方といったものが、私たちの心の中の鬼です。心の中の鬼たちは私たち自身を苦しめる存在でもありますが、その心の中の鬼たちを自分自身で上手く治めることができれば、苦しみの災いから逃れることができます。
日光院での豆まきのかけ声は「福は内 福は内」です。もちろん福をもっともっと呼び込みたいとの思いを込めての「福は内」ですが、この「福は内」にはもうひとつ大きな意味合いがあると思うのです。私たちは福(幸福)を外に求めがちですが、命をいただき、この世を今当たり前のように生きていられるその有難さに目を向けたならば、すでに福をいただいていることに気付かされます。そんな風にものの見方を変えたならば日々の生活の中に様々な福を見つけることができ、結果、それは福を招いているということになります。
様々な思いを込め、当日は「福は内 福は内」との掛け声のもと、豆まきをさせていただきます。
どうぞ、当院の立春星祭り法要にお越し下さい。共に除災招福を祈りましょう。