日記
みのぶまつり
椎茸原木の移動
ここ数年前から生椎茸の収穫時、猿による被害が発生していました。
猿に入られないようにネットで囲いをしてみましたが隙間をみつけて侵入したり、ネットが噛みちぎられたような跡があったりと完全に防ぐことができませんでした。
猿が場所を覚えてしまっているようです。
組合でも色々と検討した結果、原木を伏せる場所を移動することにしました。
昔のように山林の木陰に原木を伏せ、自然の中で育てることができなくなった町内。
組合の椎茸だけではありません。畑の作物も猿や鹿の被害が多くなっています。
山林にも被害があります。
動物による皮剥、苗木の食害など年々増しています。
人間が住みやすい環境、動物が住みやすい環境、どちらも大切であり今後も考え続けなければならない問題なのかもしれません。
<移動した原木>
<動物による皮剥被害>
緑の雇用安全パトロール
令和5年9月14日に安全指導員(望月林業さま)による緑の雇用生の安全パトロールが行われました。
小田船原地内で、2年生の伐倒作業を対象に実施しました。
現場に到着し、立派な角を持った鹿に見守られながらのKY活動。
「KY活動」とは、K=危険 Y=予知 「危険予知活動」という意味で、その日の作業内容や現場の環境などからあらゆる危険の可能性を探り、それらの危険に対しての対策を練ることで、事故やケガを回避するための大切な活動です。
「不安全行動」=「ヒューマンエラー」が事故・災害の原因となります。
ヒューマンエラーの12分類
1.無知、未経験、不慣れ | 7.場面行動本能 |
2.危険軽視、慣れ | 8.パニック |
3.不注意 | 9.錯覚 |
4.連絡不足 | 10.中高年の機能低下 |
5.集団欠陥 | 11.疲労 |
6.近道・省略行動 | 12.単調な作業による意識低下 |
ヒューマンエラーを完全に無くす環境構築は難しいとされていますが、できるだけ「0」に近づける対策をし、「0災害!」で取り組みます。
椎茸植菌
椎茸の植菌体験教室を実施しました。
今年も町内の小学校に通う3年生を対象に椎茸の駒菌を打ち込む体験と、森林組合の仕事や森林の大切な役割について紙芝居を使って説明しました。
毎日使う水がどこからくるのか、山に木があるのはなぜか、呼吸するのに欠かせない酸素についてなど森林の持つ機能について真剣に耳を傾けてくれました。
環境や人間の呼吸などについては高学年になってから理科や社会の授業で学ぶそうです。3年生には少し難しいかなと思いましたが、質問や感想を発表してくれた生徒さんは森林についてとても興味を持ってくれました。「高学年になり授業で学ぶ時に、植菌体験で教えてもらった事を思い出してもらえると嬉しいな」と担任の先生がおっしゃっていたのが印象的です。また、この植菌体験が5月24日の山梨日日新聞に掲載されています。新聞を読んだ方にも森林への関心を持ってもらえる良い機会になればと思います。