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桜皮細工
「樺」とは山桜の樹皮のことです
山桜の樹皮を用いた木工品は
日本国内で秋田県のみに伝承されている
貴重なものです
1780年代に
下級武士の手内職として始まりました
角館城主の佐竹候庇護のもとに
その技術は磨かれ
幾多の名工の出現により
その時代に華を添えてきました
樺細工には
「型もの」「木地もの」「たたみもの」
という3つの技法があります
「型もの」は
円柱の木型に経木と樹皮を
巻きながら貼り合わせ
筒型の製品を作るものです
「木地もの」は
箱型のものを作る技法で
下地となる木に樹皮を貼ってゆきます
「たたみもの」は
樹皮を何枚も重ね貼りして
厚みを出したのちに
彫刻する技法です
その作品は
細工師の技量に大きく左右され
今では作られないものもあるのです
樺細工の特徴は
美しく、防湿、防乾に優れ、なおかつ堅牢
であるという点です
天然の山桜の樹皮を用いている為
作品毎に味わいが異なるのも魅力の一つです
山桜特有の光沢と渋みのある色合い
樹皮の模様がもつ素朴な風合いを生かし
茶筒や茶托といったお茶道具
箸、お盆、銘々皿、整理箱、花器、覗箱、下駄
髪留め、ストラップ、コースター、ペン立て
現代的な小物まで幅広く作られています
手に取ってみると
しっくりと手になじみ
木のぬくもりが感じられます
どうぞ癒されてみてください